油絵制作時の臭いは抑えられる!快適に描こう※換気は必須

「油絵は臭いがちょっと、、、。臭いがす るから他の画材で絵を描いていこう。」と 思った方、たしかに油絵の画用液は臭いが します。

ですが、臭いが気にならない画用液が売っ ていますし、それにそもそも画用液を使わ なくてもいい油絵具があるみたいです。

絵を描く人は、誰もが快適に制作したいと 思っているはずです。制作に関わる「油絵 の臭い」のことについて、よかったら私と 一緒に勉強していきましょう。

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油絵の臭いの原因は?

 油絵具はあまり臭いがないのですが、臭い の原因は主に2つの画用液です。

臭いの原因1つめはテレピン、ペトロール などの揮発性油です。揮発性油の臭いはシ ンナーの臭いがします。揮発性油は塗った ら何も残らなくなるぐらい蒸発するのでそ の時に臭いが出てきてしまいます。 長い 間臭いを嗅いでいると頭痛がしたり、気分 が悪くなったりする人もいるみたいです。

臭いの原因2つめはポピーオイルやリンシ ードオイルなどの乾性油で、植物油脂の臭 いがします。使っている時はあまり気にな らない臭いです。しかし、乾燥のときに出 てくる成分が臭いを発します。

作品を多く描く場合は臭いが気になるかも しれないので、なるべくいつもいる生活の 場所に制作中の油絵は置かないほうが良い かもしれません。

乾燥が終了すると臭いも弱くなってきます ので、それまで触られる心配がない場所へ 保管しておいたほうが良いですね。揮発性 油が一番不快に感じる臭いみたいです。

油絵の臭い対策

まずは手っ取り早くできる臭い対策をしま しょう。

油絵の臭い対策、まずは場所

まずは、一人暮らしでも家族と一緒に生活 している場合でも、なるべく生活の中心と なる場所に制作場所を持ってこないことが 良いと思います。

なるべく窓際に制作場所を設けて生活の中 心から距離をとり、臭いが気にならないよ うにしておきましょう。

油絵の臭い対策、そして換気

窓の開放、換気扇、扇風機、空気清浄機な どを利用して外に臭いが出ていくような対 策をしましょう。

部屋を締め切って扇風機を使っても臭いが 逃げていかないので、最低限窓や換気扇は 利用したほうが良いです。

ここまでの臭い対策でしたら、あまりお金 をかけずにできそうですね。

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油絵の臭いがするものを臭いを抑えたものに替える

油絵の臭いの原因は揮発性油や乾性油で す。それらをなるべく臭いのしないものに 置き換えて、臭いを抑える方法で製作しま す。

以下は各メーカーから出ている臭いを抑え た画用液のご紹介です。

クサカベ(ゼファシリーズ)

「無臭ペトロール」

油絵具や画用液の薄め液です。 嫌な溶剤 の臭いがせず他の油絵具にも使うことがで きます。

「ライトアロマペインティングオイル」

使い始めはほのかに清涼感のある香りがし ます。他の油絵具とも使うことができま す。溶剤臭や油脂臭がほとんど気になりま せん。ゼファ画用液や無臭クリーナーと一 緒に使うことで、低臭効果がさらに発揮さ れます。

「無臭クリーナー」

洗浄力はおだやかで、気になる溶剤臭があ りません。芳香族という成分が含まれてい ないので有害性が低いです。

ターナー

「超低臭ペインティングオイル」

ほとんど臭いがしない超低臭調合溶き油で す。

「超低臭速乾ペインティングオイル」

速乾性で、ほとんど臭いがしない超低臭調 合溶き油です。

「超低臭ペトロール」

揮発性油の超低臭ペトロールです。油絵具 や調合溶き油の希釈剤として使うことがで きます。

「ブラシクリーナー無臭タイプ」

いやな臭いがなく、筆先を傷めにくいリン ス配合です。

ホルベイン

オドレスは英語のodorオドー(臭い)にless レス(…のない)が付いてオドレス。臭いが 気になる方に向けて開発されました。

「オドレスペトロール」

石油の臭いが取り除かれています。

 

「オドレスペンチングオイル」

微香性の調合溶き油です。下描きから仕上 げまでこれ一本で描くことができます。

「オドレスルソルバン」

微香性の調合溶き油です。

「オドレスブラシクリーナー」

無臭性の石油系筆洗液です。石油の臭い成 分が取り除かれたクリーナーです。

「オドレスパンドル」

無臭性の艶だしワニスです。石油臭が取り 除かれています。

ペベオ

「オドレスミネラルスピリッツ」

揮発性油です。テレピン油より溶解力が劣 りますが、臭いがなく、作業しやすいで す。

油絵の臭い対策をしてみての感想

以上、臭いが抑えられた画用液のご紹介で した。私はホルベインのオドレスシリーズ の製品を何点か使用していて瓶には「微 香」と謳ってありますのでかすかに臭いが しますが、快適に制作できています。

私ははじめから臭いが抑えられた揮発性油 やペインティングオイルを使用しているの で、普通の画用液を知らずに生きてきまし た。なので、どのぐらい快適になったかの 比較はできませんが、一緒に暮らす家族に 臭いのことを言われたことは一度もありま せん。

因みにアクリル絵具も微かに臭いはします ので、全く臭いがしない絵具や画用液はな いのかもしれません。

油絵具は他の絵具より乾くまで時間がかか るので、当然臭いを嗅ぐ日数が多くなるた め気になる人は気になるのかもしれませ ん。

普通の画用液はもちろん、臭いが抑え られた画用液に関しても換気は必要です ので、気をつけましょう。

油絵の臭い対策は、水性油絵具があるから画用液要らず。結果臭わない!

ホルベイン Duo「デュオ」

ホルベインから発売されている「アクアオ イルカラーDuoデュオ」は、水彩絵具やア クリル絵具のように絵具を薄める時、オイ ルではなく水を使って薄めることができる 油絵具です。

油絵具のなかに含まれた界面活性剤のおか げで、水と油の両方に馴染むようになって います。なので、水はもちろん油絵用の画 用液でも、普通の油絵具とも混ぜて使うこ とができます。

ただし、画用液の配合量によっては、水で は溶けなくなりますのでご注意ください。

レビュー記事:【水可溶性油絵具デュオ】入門油絵具はコレ!初めてでも手軽で簡単な理由

油絵の臭いは乾くまで続くから保管場所にも気をつかおう

絵を描き終えても油絵具の「ゆっくり乾 く」という特徴から、なかなかすぐには臭 いとお別れできそうにないです。

油絵は制作後しばらくは乾かないので、完 成後の油絵の保存も少し距離をおいて納戸 やクローゼットに置いておけば、一人暮ら しの人はもちろん、家族と一緒に暮らして いる人も、納戸やクローゼットの中の臭い でクレームをもらうことはなかなかないで しょう。

納戸やクローゼットはあまり立ち入らない 場所ですので。ただし、一緒に暮らしてい る人にはひとこと油絵保管の旨を伝え、衣 類やものに油絵具がつかないような対策を しましょう。

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まとめ

複数のメーカーによって臭いを抑える商品 が販売されているということは、過去に油 絵を制作するときに臭いが気になる人が多 くいて、画用液の使用による不快・臭いに よる油絵制作の集中力の低下などを感じ、 場合によっては気分が悪くなる人がいたか ら臭いが抑えられた画用液を求める声が多 く寄せられたのかもしれません。

今は臭いが抑えられた画用液や油絵具のお かげで臭いを気にせず快適に油絵を制作す ることができます。

また、水に溶ける油絵具のおかげで画用液 を使わなくても簡単に油絵を始めることが できます。

メーカーの想いと研究のおかげで私たちは 臭いを気にせず快適に油絵を制作するとい う選択ができるようになりました。

画用液や油絵具の効果に差がなければ、臭 いを抑えたもので快適に油絵の制作に集中 できたほうがいいのかもしれませんね。

臭いが原因で油絵制作をあきらめかけてい た人に、是非油絵を始めてもらい油絵の素 晴らしさを感じてもらいたいです。

最後までお読みくださいましてありがとう ございます。

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