反抗期の口答え対処法|パパ・ママは聞き役に徹し感情を静かに語ろう

この記事では次のことをお伝えします。

反抗期の子どもの口答え対処法が知りたい

今まで何でも聞いてくれた子どもだったのに、反抗期がきっかけに口答えや態度が表れてきます。

「でも、〇〇だから」と子どもが普段どおり答えてくれたら良いのですが、感情的に言われたり、話しを聞いてくれるような状態じゃなかったら、パパ・ママも戸惑ったり感情的になったりしますよね。

でも、できれば子どもの口答えにパパ・ママがうまく対応して、親子げんかにならずに穏便に済ませたいところです。

この記事のざっくりとした結論
  • 子どもの口答えは成長の証
  • パパ・ママに口答えするのは「自分で行動したい」から
  • 聞き役に徹し、ひどいことを言われたら「パパ・ママ」を主語に感情を伝えよう

もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。

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子どもの口答えはすごい

結論として、子どもがパパ・ママに口答えすることはすごいことです。

理由は、パパ・ママがイライラしたり、言い合いになったりするほど大人の感情が揺さぶられるからです。

小学校低学年頃に起こる中間反抗期には、特に口答えが多くなるようです。

口答えは、言葉を勉強したり、話したりして、どのタイミングでどういった言葉を言えばよいかわかるようになってきた時期だと言えるのではないでしょうか。

ちんぷんかんぷんな会話なら、パパ・ママの反応は「何言っているんだろう」とか「かわいいな」だと思います。

しかし、パパ・ママが「何を!」と怒るくらいに会話が成立しつつあるわけです。

つまり、リアルタイムで大人と対等に話ができるようになってきた状態です。

これは、とてもすごいことですよね。

子どもが日々成長している証拠です。

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子どもがパパ・ママに口答えする理由

反抗期は、「自分で考えて行動したい」気持ちが強くなります。

今まではやり方がわかりませんでした。なので、パパ・ママに従っていました。

しかし、何回かやって一人でできるようになった今はやり方を知っています。また、全くやったことがなかったことも予想しながらシュミレーションできるようになってきていると思います。「こうやったらできるのではないか」「こうしたい」

そうなると、当然パパ・ママの経験上でのアドバイスと、子どもの「こうしたい」がぶつかります。

仮に、パパ・ママのアドバイスと、子どもの希望が同じだったとしても、先に子どもにアドバイスしたパパ・ママに「知っている」「今そうしようと思っていた」など言い返します。

なので、自分でなんとかする気持ちが高くなればなるほど、親の力を借りたくないと思うのが自然で、その反発力も増してきます。

そういった場合は、一度やらせてみることが大切ですね。

たとえ、できなくても「ほらできなかった」と言わずに見守ってあげましょう。

決してパパ・ママのことが嫌いなわけでもないし、子育てがうまくいっていないわけではありません。

友だちや先生など家族以外の刺激をインプットしてアウトプットしている証拠ですよね。

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子どもが口答えしたときの対処法

子どもが口答えしたときの対処法です。

子どもの意見をいったん聞き入れる

子どもの意見をいったん全て受け入れましょう。

子供が安心するからです。

「そうだね。」「そうか。」「うん、うん。」

子どもの親に対する否定的な言葉は、親からしてみたらショックだし寂しいし、腹が立つこともあります。しかし、それだけ子どもは自分で考えるようになったし伝えたいと考えている証拠です。

ここで親が言い返すと、平行線になり親子ゲンカが長くなるか信頼を失います。その結果、「言っても聞いてくれない」といったあきらめから、ただギャーギャー言うようになったり、部屋に閉じこもったりするかもしれません。

そうならないためにも、いったんすべて聞き入れましょう。

命令や指示などはしない

命令や指示口調はやめましょう。

命令とは、「…しなさい」と、上からものを言う言い方です。

また指示とは、「…しなさい」と言う言い方です。

「口答えするな」

「やめなさい」

と言うと、大人も子どもも反発するはずです。

言い争いになるより、聞き役に徹する

子どもは慣れない人間関係や、先生とのやり取り、学校帰りで疲れています。

精神的にも肉体的にも大変な時期です。なので、家で親に口答えするのは嫌なことを吐き出している状態だと思います。

なので、言い争うより、聞き役に徹しましょう。

少し大きくなった赤ちゃんだと思って、何を言っても聞いてくれないことを前提にまともに受けない方が良いです。まだ、赤ちゃんよりは歩けるし、自分でご飯も食べられるので、「赤ちゃんよりは良いかな」と思えるかもしれませんね。

しかし、なかには赤ちゃん扱いされるのが嫌な子どももいるはずです。そのときは、大人と対等の立場にたって会話すれば良いです。

反抗期は、「親に頼らなくてもできる!」でも、わからないこともあるし、やり方もわからないから心配な子どもが多いのではないでしょうか。

口ではできるようなことを言っていても、「じゃあどうやってするの?」と親がツッコミたくなるような状況です。

そこで本当に「じゃあどうするの?」とパパ(ママ)が言ってしまうと、反抗が長引きます。

なのでパパ・ママは、子どもは100%できないかもしれないことを想定した上で話しをさえぎらずに聞いてあげることが大切です。

子どもに勝ってはいけない

反抗を大人の力でおさえ込むのは、あまり良いことではありません。パパ(ママ)に話すことを諦め、静かになる可能性があるからです。

パパ(ママ)は、反抗期が終わったと思っても、心の中から反抗が終わったわけではないのです。

子どもは次第にパパ(ママ)に対して服従の態度をとり、子どもの自立心をうばってしまいます。

そうならないためにも、子どもの反抗の言動に対して言い返すのではなく、冷静に対応したいところです。

もし、ひどい言葉で口答えされたら

もし、パパ・ママが子どもにひどい言葉で口答えされたら、パパ・ママはイライラして言い返したくなりますよね。

でも、言い返したら反抗がさらに悪化します。

そんなときは、反抗したい気持ちをおさえて、

  • 「うるさい」なんて言われたら、パパ・ママは悲しいな
  • 部屋におもちゃが散らばっていたら、パパ・ママは困るな

など、パパ・ママがセリフの主語になるようにして、さらに主語になる人の感情を伝えると、子どもも聞いてくれます。

あなた(子ども)がやったことに対して、「あなた(子ども)を命令・指示・否定」

ではなく、

あなた(子ども)がやったことに対して、「わたし(親)の感情を伝える」

ですね。

子どもを突き放したくなったら

子どもやパパ・ママ自身に完璧を求めない

親が子どもに求めるものが大きければ「なぜ?」という言葉も多くなると思います。

たとえば、親の期待するテストの成績が毎回90点以上だった場合、実際の成績が80点なら「なぜ80点なの?」と子どもに言う可能性があります。

一方、親の期待が毎回テスト60点以上の場合、実際の成績が70点なら「よく頑張ったね!」となると思います。ご褒美をあげるかもしれませんよね。

上記のように、パパ(ママ)が子どもに対する期待度によって、パパ(ママ)の言葉が変わり、それを受ける子どもの態度も変わってきます。

何が何でも90点以上か、60点以上とればOKなのか。

何事も0か100かという考え方は危険です。

30も45も60もあることを覚えておくだけで気が楽になりますよね。

もし反抗期が原因で学力が低下してしまったら

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普段から心がけたいこと

パパ・ママの言葉づかい

嫌み・罰則・比較・否定・命令・指示・乱暴な言葉を使うと、そのうち子どもはおぼえます。

そして、パパ・ママが言った言葉が、子どもから返ってきます。

だから、普段からの言葉づかいが大切になってくるんですね。

反抗か、服従か、そもそもパパ(ママ)と子どもの幸せとは

反抗したり、口答えされるうちが華です。

口答えとは、

目上の人に逆らって言い返すこと

引用元:Goo辞書

上記の意味があります。

特に、第二次反抗期である小学生は言われたことをやってみて、言葉を覚えて使ってみて、自分なりの考えが湧いてきて、「じゃあこうしよう」と思えるようになった状態だと思います。

また、反抗の対義語は服従です。

服従とは、他の意思や命令に従うこと

引用元:goo辞書

という意味です。

反抗には子どもの意志があり、逆に服従には子どもの意志が感じられませんよね。

一体、パパ(ママ)の要望はなんでしょうか?
子どもがすくすくと育っていくことでしょうか?
勉強だけして、一流大学に入学することでしょうか?
休日に家族で楽しく過ごすことでしょうか?

もし、「すくすくと育ってほしい」のであれば、反抗期は受け入れましょう。

理由は、「すくすく」という言葉には「元気」という意味が含まれているからです。服従し続ける子どもには「元気」という言葉が連想できません。

どちらかと言うと、自分の意志で動いているときに「元気」という言葉を使うのではないかと思います。

おそらく子どもは、学校では比較的ルールを守りながら行動しているはずです。どちらかといえば服従に近い生活をおくっていると思います。ここは個人差があります。

一方、学校から帰ると心が解放されて反抗という形で発散されているのかもしれません。

パパ(ママ)は、「反抗できる場所があるんだな」「子どもが発散できているな」「パパ(ママ)に信用があるから反抗するんだな」と考えましょう。

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子どもは遠回りしながら、日々成長している

体の成長、自立心などで、子どもは正解を求めて日々ジグザグに遠回りしながらゴールをめざしています。

一方、大人は経験を積んで迷いが少なくなっています。

とはいえ、人生において正解は一つではありません。

やりたいけどやれない、言いたいけどうまく言えない今の時期、口答えは大人になるための練習だと思います。

大人になるための練習を親で試して、軌道修正していくことができれば社会に出たときに、恥ずかしくない大人になっているのではないでしょうか。

親の対応によっては、良くも悪くも変化してしまう反抗期

なぜ悪いことなのか理由を伝えることで、子どももやらないようになってきます。

再びやるようになるのは、パパ(ママ)が感情的な場合です。

親が冷静に対処すれば、子どももいずれ冷静になります。

冷静になったら話しかけてみれば良いのです。そうすれば、聞いてくれるし話してくれます。

子どもの言い分の聞き、「そうだね」と共感、愛をもって接する

子どもはまちがえるのが当たり前。だけど、話は聞いてあげる。聞いているうちに最後まで話してくれる。

甘えられるのは親だけ。だから、甘えさせることが大切。

たとえ子どもでも、一人の人として、大人と同じように接するように心がけることも方法の一つ。

言葉を選んできれいな言葉を使うようにする。

ある物事に対して、本人にすべてゆだねてみる。失敗したら、成功するまでやらせる気持ちの余裕が大切。

その代わり、お手伝いや勉強ができたときは褒めてあげる。

パパ・ママが行う反抗期の発散法

相談する

知り合いや先生、パパ(ママ)に相談したほうが良いです。解決しなくとも、話しただけで心がすっきりします。

また、話したことで解決する可能性もありますし、的確なアドバイスがもらえるかもしれません。

自分を褒める・感謝する

まずは、反抗期に子どもに怒らなかったことを褒めましょう。

感情的になるところをぐっとこらえました。

なかなかできることではありません。

仕事で疲れて、文句の一つも言いたいですよね。

子どもも学校から返って疲れています。

みんなよく頑張りました。

また、反抗的な態度や口答えはするけれど、毎日学校に行って無事に帰ってきただけでもすごいことです。

・子どもが元気だった

・今日もみんな無事だった

・今日も家族全員そろった

などと当たり前のことに感謝しましょう。

反抗期日記を書く

反抗期日記を書くことも効果的かと思います。

反抗された回数や、その日何を言われたかなどを記録します。

自分と子どもを冷静に分析できると思います。

記録しておけば、あのときは何を言ったら良かったのかを考え直すことができます。

反抗期日記を書くことがつらければおすすめしませんが、ポジティブに書き続けられるなら、効果的だと思います。

できたことには自分を褒めてあげて、自分を励ましましょう。

反抗期の程度や期間には、個人差があります。

また、パパ(ママ)の性格やとらえ方によって反抗期か否かが決まるかもしれません。

いずれにせよ、今までとちがう態度や言動をしたら、あわてず子どもを受け止める気持ちで接していきましょう。

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反抗期の口答え筆者宅の例

筆者には、4人の子供がいて気になるのは、9歳の男の子、7歳の女の子です。

9歳の長男は、パパ・ママに言われて嫌だったとき、階段を強く踏み音を立てながら上る、親に言われたことの反対の言葉を何度も繰り返したり「やだ」を繰り返して、何を言っても聞かない。最後には反抗しながら泣き出して部屋に閉じこもる。

などの状態が続きます。

7歳の長女は、とにかく大きく高い声を出し、声を挟めないくらい叫びます。親に「泥棒」などと言ったり、親を混乱させます。

二人とも放っておくとギャーギャー言わなくなっておとなしくなります。反抗したことがまるでなかったかのように普通に両親に接してくる。

筆者(父)が子どもの反抗に対する対処としては、「うん、うん」と言って話しを聞いたりしますが、時には感情的になったりします。

感情的になったときには、当然ぶつかることもあります。言ってもムダだと思ったら何も言わずに放っておきます。そうすれば、おさまることもあります。

言うことが一方的にならずに、子どもの状態をみながら「良いですか?」と相手を気づかうような口調だとうまくいくような気がします。

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まとめ

反抗期の口答え対処法|パパ・ママは聞き役に徹し感情を静かに語ろう
  • 子どもの口答えは成長の証
  • パパ・ママに口答えするのは「自分で行動したい」から
  • 聞き役に徹し、ひどいことを言われたら「パパ・ママ」を主語に感情を伝えよう

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