クマムシはどこにいるのか?|日常に存在する最強生物は顕微鏡で確認

この記事では次のことをお伝えします。

クマムシはどこにいるか知りたい

最強動物と呼ばれているクマムシ。

実は私たちの生活する場所に多く存在しています。

この記事のざっくりとした結論
  • クマムシは高山、深海、極地、温泉や、生活圏内にも生息している
  • 道路のコケ、木の皮、コンクリートの間のギンゴケなどに生息する
  • 体長は0.2~0.3㎜が多く大きくても1㎜なので肉眼では確認できない

もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。

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クマムシはどこにいるのか?

クマムシは高山や深海、または私たちが生活する街中にも生息しています。

つまり、クマムシは身近な場所にたくさんいます。

道路にあるコケ、木の皮の周り、ギンゴケと呼ばれるコンクリートの間に生育しているコケにいるようです。

緑色の湿ったコケより、よく乾燥したコケの方が多いようです。

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たくさんいるが肉眼では見ることができない

クマムシは体調が0.2~0.3㎜のものが多く、大きいサイズでも1㎜ほどだそうです。

なので、肉眼では見つけることが難しいようです。

もし、クマムシを見たい場合は顕微鏡を使いましょう。

クマムシの取り方

街中でクマムシを採取する場合は、外にある道路やコンクリート壁に生えている乾燥または湿っているコケをとってきて採取します。

ビニール袋などにコケを入れたあとに、水を入れます。

時間が少し経てばクマムシが動き始めます。

そのあとにスポイトなどで水分を吸い取り、シャーレの上にのせれば顕微鏡で観察できます。

なお、水を入れすぎるとクマムシがどこかにかたよってしまい、発見できない可能性があります。

なので、コケが少し膨張する程度にとどめましょう。

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乾燥している場所ではクマムシも乾燥している

乾燥した状態ですと、クマムシも乾燥しています。

つまり「乾眠(かんみん)」しているのです。

どういうことかと言いますと、陸地で生活するクマムシは、ほとんどが乾燥に対して耐えられる性質があります。

周りが乾燥してくると自らを脱水して乾燥させ、体を収縮させます。この状態を「乾眠」と言い、活動が止まっている無代謝の状態です。

これは死んだ状態ではないようで、水をかけるとよみがえり、また活動を始めます。動き回るのは水分が多い場所や水中だけだと言われています。

なので、乾眠状態を解く場合は水をかけて30分ほど待つとクマムシが動き出すようです。

なお、乾眠状態が解ける時間はクマムシによってちがうようです。

クマムシとは

クマムシは1㎜ほどの小さな動物です。

地球に生物が誕生する初期の段階から存在していた生き物だそうです。

クマムシの特長は、8本の足があり、ゆっくり歩くので緩歩(かんぽ)動物と呼ばれています。

微小生物を食べて生きています。クマムシにも草食系、肉食系、雑食系がいるみたいですよ。

また、乾眠できるクマムシは単為生殖だそうです。なのでほとんどがメスで、産卵して子孫を増やすようです。

1300種類いると言われているようで、毎年新種が現れ続けています。

なので、まだまだわからないことが多いようですね。

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クマムシが最強動物と言われる理由

最強動物と言われる理由は、普通の動物ではとても耐えられない条件の中でも生き残れるからです。

クマムシの耐性、つまりどんな状況に耐えられるかですが、乾燥状態のクマムシは低温(-273℃)、高温(100℃)、高圧、高い線量の放射線(人が死ぬ量の1000倍以上)などにも耐えられます。

また、クマムシが宇宙空間に10日間さらされた実験では、地球にいる状態となんら変わらなかったと言います。

ただし、紫外線を浴びた場合の生存率は低下し、急な環境の変化には弱くすぐに死んでしまうようです。

なお、「最強」とは動物同士の争いによって勝てるという意味ではありません。

色や形はさまざま

身体や脚がまるまるとしたクマムシや、トゲトゲしいものなどさまざまです。

色も透明や緑、赤色などのクマムシがいます。

クマムシの名前の由来

クマムシの名前の由来は、形や歩き方からきています。

形が熊に似ていることと、水の中を歩く姿が熊に似ているので「Water bear」と名付けられ、「クマムシ」と名前が付きました。

「ムシ」と言っても節足動物にあてはまるようです。

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まとめ

クマムシはどこにいるのか?|日常に存在する最強生物は顕微鏡で確認
  • クマムシは高山、深海、極地、温泉や、生活圏内にも生息している
  • 道路のコケ、木の皮、コンクリートの間のギンゴケなどに生息する
  • 体長は0.2~0.3㎜が多く大きくても1㎜。なので肉眼では確認できない

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