こんにちは、内向型ミニマリスト画家のタケシです。
油絵を始めると、まず困るのが色作りですよね。
「この色、何を混ぜればいいんだろう」「混ぜたらすぐ濁る」「結局どの色を買えばいいかわからない」。そんなときに役立つのが混色表です。この記事では、初心者でもすぐ作れる油絵の混色表と、色が迷子になりにくいコツを、できるだけやさしくまとめました。
★もくじ★
1. 油絵の混色表とは何か

混色表は、ただの一覧ではありません。色作りで止まりやすい初心者にとって、次に何を混ぜればいいかが見える地図のようなものです。まずは、なぜこれが役立つのかから整理していきます。
1-1. 混色表は「色見本」であり「迷わない地図」
結論からいうと、混色表は色を覚えるためというより、迷う回数を減らすために作るものです。
理由は、油絵の初心者は「色を知らない」より、「次に何を混ぜればいいかわからず止まる」ことで手が止まりやすいからです。頭の中だけで考えると、黄色を足すか、白を足すか、赤を抜くべきかが毎回あやふやになります。でも混色表が1枚あると、「この緑は青が強い」「この茶色は補色を混ぜた感じだな」と、判断の土台ができます。
たとえば、青と黄で緑ができると知っていても、実際のパレットでは思ったより暗く感じたり、くすんだりします。検索上位の記事でも、三原色から二次色を作る流れや、色見本を残しておく考え方が繰り返し紹介されていました。つまり、多くの初心者が同じ場所でつまずいているということです。
ポイントは、混色表を「正解表」と思いすぎないことです。油絵の色は、メーカーや絵の具の種類でもかなり変わります。だから、ネットで見た表を丸ごと信じるより、自分の手持ちの絵の具で作った表のほうが、実戦では役に立ちます。
1-2. 初心者こそ混色表を作るメリット
初心者が混色表を作る一番のメリットは、描く前の不安が減ることです。
油絵は、絵の具が高かったり、乾くのに時間がかかったりして、「失敗したくない」が強くなりやすいです。すると、色を混ぜるたびに慎重になって、なかなか先に進めません。そんなとき混色表があると、「まずこのへんから近づければいい」と見当がつくので、完璧じゃなくても動き出しやすくなります。
もう一つのメリットは、買い足しを減らせることです。実際「三色+白」あれば、多くの色が作れます。さらに表現力を高めたければよく使う色だけ追加すると良いです。つまり、最初から色数を増やしすぎなくても、混色表があれば手持ちの絵の具をかなり使いこなせます。
たとえば、「なんとなく茶色が欲しい」「自然な緑がほしい」と思うたびに新しいチューブを買うと、物も増えるし、逆に迷いも増えます。でも混色表で茶色やグレーの作り方を試しておけば、まずは今ある物で工夫できます。ミニマルに始めたい人にも相性がいい方法です。
2. 油絵の混色でまず覚えたい基本

色作りは感覚だけでもできますが、最初はルールを少し知っておくと迷いが減ります。ここでは、三原色・白・濁りやすさなど、混色表を作る前に押さえたい基本をやさしくまとめます。
2-1. 三原色と二次色の関係
混色表の土台は、三原色から二次色ができる流れを知ることです。
理由はシンプルで、ここがわかると色作りの方向が見えるからです。青・赤・黄から混色して、紫・オレンジ・緑を作ります。
基本はこうです。
- 赤+青=紫
- 赤+黄=オレンジ
- 青+黄=緑
ここで大事なのは、「混ぜれば必ずきれいな色になる」と思いすぎないことです。実際には、使う青や赤の種類で結果はかなり変わります。
たとえば、
- 「青」フタロブルー
- 「赤」キナクリドンマゼンタ
- 「黄」ポリアゾイエロー
のような三色が、鮮やかさを保ちやすい組み合わせとして使用されます。
とはいえ、初心者のうちは難しく考えなくて大丈夫です。まずは自分の持っている青・赤・黄を使って、「どんな紫になるか」「どんな緑になるか」を並べてみる。それだけでもかなり学びになります。色名より先に、自分の絵の具でどんな結果になるかを知ることが大事です。
だから、混色表を作るときは最初に
- 原色3つ
- その2色混合3つ
- 白を足した明るい色
この順で並べると見やすいです。
2-2. 白を入れるときの考え方
白は便利ですが、入れれば理想の色になるとは限りません。
理由は、白を入れると明るくなる一方で、彩度や印象も変わるからです。大切なことは、トーンを一定に保ちながら色を変化させることです。
たとえば、赤に白を入れるとピンクになります。これは明るくなったとも言えますが、元の赤の強さは弱まります。同じように、緑に白を入れると爽やかになりますが、自然物の深い緑とは少し違う方向に行くことがあります。だから、白は「明るくする魔法」ではなく、雰囲気を変える材料と考えると使いやすいです。
初心者におすすめなのは、混色表の横に白を少しずつ足した列を作ることです。
- 原色
- 白少し
- 白多め
この3段階だけでも、見え方の差がはっきりわかります。
すると、絵の中で「明るいけど鮮やかにしたいのか」「やわらかくしたいのか」を考えやすくなります。白を雑に入れて失敗する回数が減るので、かなり実用的です。
2-3. 濁る原因は混ぜすぎだけじゃない
色が濁る原因は、混ぜすぎより“相性の悪い混色”のほうが大きいことがあります。
初心者はよく「混ぜすぎたから濁った」と思いがちですが、それだけではありません。使う三色の選び方によっては濁りにくいことがあります。また、補色を混ぜると彩度が落ちやすいです。
たとえば、緑を作りたいのに、赤みの強い青と、くすんだ黄色を混ぜると、最初から鮮やかな緑になりにくいです。また、補色関係に近い色同士を混ぜると、グレーや茶色に寄りやすくなります。これは失敗というより、そういう仕組みです。
だから対策はシンプルです。
- 混ぜる色数を増やしすぎない
- まず2色だけで試す
- 1回ごとに小さく塗って残す
- 「濁った」色も表に残す
最後が意外と大事です。濁った色は失敗ではなく、影や土、木、衣服の落ち着いた色に使えます。むしろ油絵では、そういう色のほうが役立つ場面も多いです。濁りを悪者にしすぎないと、色作りが少し楽になります。
3. 油絵の混色表を作る前に用意したいもの

混色表は本格的な道具がなくても作れます。大事なのは、高い物をそろえることより、今の自分が続けやすい形で始めること。最低限でできる準備を見ていきましょう。
3-1. 最低限そろえたい絵の具
最初の混色表は、三原色+白で十分始められます。
おすすめの考え方はこうです。
- 青 1本
- 赤 1本
- 黄 1本
- 白 1本
これで原色・二次色・白を混ぜた明度違いまでかなり試せます。最初から12色、15色とそろえると豪華に見えますが、初心者には逆に判断材料が増えすぎます。まずは少ない色で「混ぜるとどう変わるか」を知るほうが大事です。
先ほど紹介したように、フタロブルー・キナクリドンマゼンタ・ポリアゾイエローを例としてあげましたが、必ずしも同じ色名でなくても大丈夫です。まずは今持っている青・赤・黄で表を作る。それで「自分の青は紫寄り」「この黄色は緑がきれい」といった発見が出ます。
つまり、最初の混色表づくりは買い物より実験です。買い足しは、そのあとで十分です。
3-2. 紙・ペーパーパレット・ナイフで十分
混色表づくりは、お金をかけなくても始められます。
理由は、作品を完成させることが目的ではなく、色の関係を見える化することが目的だからです。ナイフで混ぜる場合、掃除しやすく実践的です。
最低限あるとやりやすいものは、
- 小さめの紙やキャンバスペーパー
- ペーパーパレット
- ペインティングナイフ
- ティッシュ
- 三原色+白の絵の具
- 筆
これだけです。
しかも、混色表は小さくてOKです。A4の紙程度で十分。完璧な見本帳にしようとすると進まなくなるので、まずは「あとで見返せるメモ」を目指すくらいがちょうどいいです。
3-3. あると便利な色
三原色+白で始めつつ、よく使う色だけ追加すると一気に楽になります。
基本色に加えて、混色では作れない色を持っておくと便利です。
初心者が追加候補にしやすいのは、
- イエローオーカー
- バーントシェンナ
- バーントアンバー
- ビリジャン
- 黒またはグレー系
特に茶系は、土・木・肌・影で使いやすいです。緑も自然物でよく使うので、ビリジャンのような既製色があると助かります。最初から全部そろえなくても、「混色表を作ってみて、よく作る色」を買い足すのがおすすめです。
4. 初心者向け|油絵の混色表の作り方

ここが実践編です。最初から立派な表を作らなくても大丈夫。3色+白で小さく始めるだけでも、描く前の不安がかなり減ります。まずは一番シンプルな作り方から試してみてください。
4-1. 3色+白で作る基本表
最初の混色表は、3色+白の小さな表で十分です。
やり方は簡単です。
- 青・赤・黄を並べる
- 青+赤、赤+黄、青+黄を並べる
- それぞれに白を少し足した色を横に並べる
- 色名と使った絵の具を書く
これだけで、基本の混色表になります。
コツは、1回で完璧にしようとしないことです。色を小さく置いて、乾いたあとに見返せば十分価値があります。油絵は乾くと少し印象が変わることもあるので、その場の見た目だけで判断しないのも大事です。
4-2. 6色に広げる表
基本表ができたら、次は中間色まで広げると実用性が増えます。
たとえば、
- 黄寄りの緑
- 青寄りの緑
- 赤寄りのオレンジ
- 黄寄りのオレンジ
- 青寄りの紫
- 赤寄りの紫
というふうに、同じ二次色でも比率を変えて作ります。これをやると、「緑」と一口に言ってもかなり幅があることがわかります。
ここまで作ると、風景・人物・小物など、実際のモチーフに近い色が増えます。作品に直結しやすいので、やる価値が高いです。
4-3. 明度違いも一緒に並べる
同じ色でも、明るさが変わるだけで使い道は大きく変わります。
だから、混色表には色相だけでなく、明度違いも入れておくと便利です。
おすすめは、1色につき
- 元の色
- 白少し
- 白多め
の3段階です。時間があれば、暗くした列も作るとさらに使いやすくなります。こうして並べると、絵の中で「光の当たる面」「中間」「影」を考えやすくなります。
5. よく使う色の作り方を混色表に入れる

混色表は、色相環を作って終わりではもったいないです。実際によく使う茶色や肌色、グレーまで入れると、描くときに本当に役立つ表になります。すぐ使える色を中心に見ていきます。
5-1. 茶色の作り方
茶色は、補色っぽい混色から作ると覚えやすいです。
たとえば、オレンジに青を少し足す、または赤・黄・青を混ぜてバランスを取ると、茶色に近づきます。検索上位でも、イエローオーカーなど茶系が“混色で作れるけど、よく使うなら持つと便利”と紹介されています。
初心者は、茶色を“失敗色”と思いがちですが、実はかなり使う色です。木、土、髪、影、人物の落ち着いた部分など、地味だけど重要な場所に出番があります。
混色表には、
- あたたかい茶色
- 冷たい茶色
- 明るい茶色
を作っておくと、かなり役立ちます。
5-2. グレーの作り方
自然なグレーは、白と黒だけより補色混色のほうが豊かです。
補色同士を混ぜると彩度が下がり、落ち着いたグレーに近づきます。
おすすめは、
- 紫+黄
- 緑+赤
- オレンジ+青
この組み合わせを少しずつ試すことです。白黒だけのグレーよりも、少し色味のある“生きたグレー”が作れます。背景や服、空気感のある影でかなり使いやすいです。
5-3.うすだいだい色(人物)の作り方
うすだいだい色は1色ではなく、オレンジ系をベースに明度とくすみを調整すると作りやすいです。
赤+黄でオレンジを作り、そこに白を入れて明るくする。必要に応じて青や緑を少し入れて落ち着かせる。この流れで考えると、初心者でも組み立てやすいです。いきなりうすだいだい色の正解を探すより、赤み・黄み・くすみの調整と考えたほうがうまくいきます。
混色表には
- 明るいうすだいだい色
- 赤みのあるうすだいだい色
- 影のうすだいだい色
の3種類を作っておくと便利です。人物を描くときだけでなく、木や布にも応用しやすいです。
5-4. 緑を自然に見せるコツ
緑はそのままだと派手になりやすいので、少し落ち着かせる意識が大事です。
青+黄で緑は作れます。ですが、グリーンは想像より暗い印象になリます。その場合は、既製色のビリジャンが便利です。
自然な緑にしたいなら、
- 黄を増やして葉っぱ寄りにする
- 青を増やして深い緑にする
- 少し赤や茶を入れて落ち着かせる
この3つを試すと変化がわかりやすいです。混色表に並べておくと、木や草を描くときにかなり助かります。
6. 油絵の混色で失敗しやすいポイント

色作りでつまずく原因は、才能不足ではありません。濁る、暗くなる、再現できないなど、初心者がぶつかりやすい失敗には共通点があります。先に知っておくとかなり気が楽になります。
6-1. 色が濁るときの対処法
濁ったら、足し算をやめて引き算で考えるのがコツです。
つまり、「何を足すか」ではなく、「色数を減らせないか」を考えます。混色は、直したくなるほど色が増えて失敗しやすいです。だから、最初は2色だけで作り、必要なら3色目をほんの少し入れるくらいが安全です。
また、パレット上で延々混ぜず、小さく塗って確認するのも大事です。見た目より塗ったときのほうが、意外と使えることもあります。濁った色も捨てずに、影色として表に残しておくと経験になります。
6-2. 思ったより暗くなる理由
混色した色が暗く見えるのは、使う青の影響が強いことが多いです。
グリーンやヴァイオレットが想像より暗い印象になる場合があります。
特に青は着色力が強いので、少し入れただけでも全体を引っ張ります。だから、黄や赤を主役にしたいときは、青を本当に少しずつ足すのがコツです。
6-3. 毎回同じ色が作れないとき
同じ色が再現できないなら、比率より“手順”を固定するとラクです。
たとえば、
- 先に黄を置く
- そこに赤を少し入れる
- 最後に青でくすませる
のように順番を決めます。さらに、混色表にメモを書いておくと再現しやすいです。完璧な数値管理より、ざっくりした記録のほうが続きます。
7. 混色表を作ったあとにやると上達しやすいこと

混色表は作っただけでも意味がありますが、そこから小さく使うことで本当に身につきます。作品づくりにつながる、安くできる練習方法をここで紹介します。
7-1. モチーフを1つ決めて色を試す
混色表は、実物に使って初めて生きます。
おすすめは、バナナ、りんご、紙コップ、コーヒーカップなど、色数の少ない物を1つ選ぶことです。 1つのモチーフなら、混色表の色をそのまま試しやすいです。
7-2. 手持ちの絵の具だけで12色作ってみる
手軽で楽しい体験としておすすめなのが、三原色だけで12色作る遊びです。
体験すると良い理由
- 実験っぽくてワクワクする
- 買い足しがいらない
作り始めたら12色以上作れてしまうかもしれませんね。
7-3. 写真を見て「この色は何色で作るか」考える
描かなくてもできる混色練習は、疲れている日にも向いています。
たとえば、実物やネット画像、自分の撮った写真などを見て、
- この影は紫寄りのグレー
- この木は黄土色+赤茶
- この肌はオレンジ+白+少し青
というふうに考えるだけでも、色の見方が育ちます。
8. よくある質問

ここでは、混色表について初心者が気になりやすい疑問をまとめます。三原色だけで足りるのか、既製色を買うべきかなど、始める前に引っかかりやすいポイントを整理します。
8-1. 混色表は毎回作るべき?
結論からいうと、毎回作らなくても大丈夫です。
最初に1枚作っておくだけでも、かなり役立ちます。
理由は、よく使う色の方向が見えるようになるからです。毎回ゼロから考えなくて済むので、描く前の迷いが減ります。
ぼくは、最初は大きな表を作らなくてもいいと思っています。まずは手持ちの3色+白で、小さな混色表を1枚作るだけでも十分です。必要になったら、あとから茶色やうすだいだい色、グレーを足していけばOKです。
8-2. 三原色だけで足りる?
練習用なら、三原色+白でもかなり足ります。
理由は、混色の基本を覚えるには十分だからです。実際に、三原色から二次色を作るだけでも、色の関係がかなり見えてきます。
ただし、自然な緑や茶色など、よく使う色は既製色があると楽です。最初は三原色で試してみて、「この色はよく使うな」と感じたものだけ買い足す流れが無理がありません。
8-3. 市販の緑や茶色は買った方がいい?
最初はなくても大丈夫ですが、よく使うなら買ったほうが便利です。
混色でも作れますが、毎回同じ色を作るのは意外と大変です。特に緑や茶色は、風景や人物、背景でもよく使います。
だから、最初は混色表で試してみて、「毎回これを作っているな」と感じたら、その時点で買い足すのがおすすめです。ですが、無理に最初から色数を増やさなくても大丈夫です。
まとめ
油絵の混色表は、色を完璧に覚えるためというより、描く前の迷いを減らすために作るものです。
初心者は、思った色が作れないとすぐ手が止まりがちですが、三原色+白で小さな混色表を1枚作るだけでも、かなり気が楽になります。検索上位でも、三原色から二次色を作ること、カラーチャートを作ること、よく使う色は単色を追加すると楽になることが共通していました。
最初から立派な表は必要ありません。
青・赤・黄・白を並べて、二次色と白を足した色を少しずつ残せば十分です。そこに茶色、グレー、肌色、自然な緑を足していくと、作品づくりにそのまま使える表になります。
大事なのは、混色表を“作品の前の準備”で終わらせないことです。
小さなモチーフを描いたり、三原色で12色作ってみたり、写真を見て色を考えたりすると、表が生きた知識になります。まずは安く、小さく、実験みたいに始める。そのくらいが、ちょうど続きます。
参考文献
- 「油絵具の混色方法と色の作り方。初心者でも三色+白だけで色を作れます。」
- 「色の知識が身につく 油絵基礎講座」
- 「油絵具と混色~混色の基本は6原色にある」
- 「油彩用カラーチャートの作り方」
- 「油絵 三原色だけで12色作れる?|実際にやってみた(初心者向け)」




