配線モールが剥がれるときの再設置法 |賃貸でもをきれいに保てる壁紙

この記事では次のことをお伝えします。

配線モールが剥がれる理由と再設置方法が知りたい

せっかく配線モールを設置したのに、数日後に全部剥がれるのはきついですよね。

特に、配線距離が長い場合、ひとつひとつ水平器をあてながらやっていたのに「またやり直し?」とがっくりしてしまいます。

筆者もみごとに落下させました。

ちなみに、あらかじめマスキングテープを貼っていました。

現在ではしっかりと固定できています。

この記事のざっくりとした結論
  • 同じやり方の繰り返しでは再び剥がれる可能性大
  • 「マスキングテープあと」と、「穴」どちらをとるか
  • 賃貸は「賃貸借契約書」を確認してできる範囲で取り付けよう

もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。

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配線モールが剥がれる理由

配線モールが剥がれる理由はさまざまあります。

  • 重量オーバー
  • マスキングテープの粘着力
  • 壁の状態
  • 距離が長い

マスキングテープを使ったがために失敗した悲惨な状態

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「配線モール用の両面テープ」を使っていたか

配線モールが剥がれる理由は、配線モール用の両面テープを使用していなかった可能性があります。

配線モール用の両面テープは、壁紙の凹凸に対応できるように厚めに作られているようです。

もともとベース部分に両面テープが付いていない配線モールを購入した場合は、自分で両面テープをそろえる必要があります。

そのとき、一般的な両面テープを購入してモールに貼った場合、モールが壁から剥がれるおそれがあります。

配線モール用の両面テープを使用していないからですね。

配線モール用の両面テープは、ホームセンターの配線モールのコーナーに置いてある場合が多いかと思います。

筆者の例で言いますと、

  • 粗面
  • 壁紙にマスキングテープ
  • 配線距離4m
  • 水平・垂直配線
  • 重量物あり(電源アダプタ、延長コード)

といった具合でした。

設置後1週間で配線モールが剥がれてしまいました。

現在はしっかりと固定されています。

配線モールを壁に付けて失敗、そこから学んだこと

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賃貸で避けたい原状回復工事の費用負担

入居者が退去するときに壁や柱につけた傷や穴には、原状回復の義務が伴います。

つまり、入居したときの状態に戻すための負担をしなければならないんですね。

なので、なにかのきっかけで壁にあけた穴や傷、汚れを付けたら修繕の費用が発生する場合があります。

ですが、基本的に修繕の費用は事前に払っていた「敷金」から使われているそうです。

しかし、お部屋の傷や穴の範囲が広く状態が悪ければ、追加で請求される可能性もあります。

なので、賃貸物件に入居したらなるべく傷や穴をあけることはしないほうが良いわけですね。

ということは、

あとが残る可能性のあるマスキングテープ

または、

壁紙が剥がれるおそれがある両面テープ

上記は、なるべく貼らない方が良さそうですね。

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配線モール再設置の前に賃貸物件の場合は穴をあけて良いか確認する

配線モールが剥がれたあと再設置する場合、同じやり方での再設置では、また剥がれてしまう可能性が高いです。

理由は、そもそも支持力が足りていないはずだからです。

その場合は、材料を変えて支持力を高めないといけません。

支持力を高めるには、大なり小なり穴をあけたり、粘着力を上げる必要があります。

壁への支持力を高めると当然、壁への負担も増していきます。

特に賃貸物件の方は、壁への負担を最小限にしたいはずですよね。

なので、まずは「賃貸でどこまでやっていいのか」知るために「賃貸借契約書」を確認しましょう。

基本的に「賃貸物件で釘、ネジの使用で穴をあけることはできない」決まりのようです。

ただし、カレンダーを画びょうで貼る程度なら範囲内とされるそう。

ちなみに賃貸借契約書は、管理会社や大家さんによってもちがいがあると思います。

なので、一般的なデータを見るのではなく、お住いの物件の賃貸借契約書を見ると良いかと思います。

出典

CHINTAI情報局 「賃貸住宅の壁に釘やネジを使うのはNG?穴を開けない収納グッズをご紹介 https://www.chintai.net/news/2019/04/15/58289/ 参照2022年4月11日

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配線モールが剥がれたあとの修理

配線モールが剥がれたあと再設置までの修理方法です。

壁に残ったマスキングテープをすべて剥がす

まずは、壁紙に残ったマスキングテープをすべて剥がしましょう。

配線モールについた両面テープとマスキングテープを剥がす

つぎに、配線モールについた両面テープとマスキングテープをすべて剥がします。

配線モールに両面テープを貼る(または貼らない)

配線モールに、新しく両面テープを貼ります。

ちなみに、配線モールには専用の両面テープが販売されています。

文房具で使用する両面テープでは、仕様がちがいますので、配線モール用の専用両面テープを使いましょう。

ご自分で両面テープを選ぶ場合は、配線モールの素材に取り付けられる両面テープを選びましょう。

※のちの説明で、ホッチキスを使う配線モールの再設置の場合に両面テープを貼ります。くぎやビスだけで配線モールを取り付ける場合、両面テープは不要です。ただし、両面テープとくぎなどダブルで取り付けたい方は両面テープを貼ってください。

【自宅区分別】配線モールの再設置方法4つ

ここからは、修理後に配線モールを再設置する方法を4つご紹介します。

配線モールが剥がれた方は、あらかじめマスキングテープで養生したあとに剥がれたケースが多いと思います。

全体的にマスキングテープでは、支持力が低めです。

また、賃貸物件でマスキングテープを使用すると、あとが残ったり、剥がすときに壁紙も剥がれてしまうおそれがあります。

なので、マスキングテープを使わずに最小限のダメージで退去できる方法からご紹介します。

なお、大きさに大小はありますが、すべての方法で等間隔に穴があきます。

穴の小さいものから順番にご紹介していきます。

【賃貸・持家】ホッチキスを使用する

まずは、ホッチキスを使った配線モールの再設置方法です。

ポリプロピレンの薄いシートを配線モール幅程度にカットして、ホッチキスで取り付けてから配線モールを取り付ける方法です。

ポリプロピレンのシートを壁に設置することで、凹凸のある壁紙でも平滑な面を作ることができ、両面テープがしっかりと接着します。

シートは、モールに対して少し広い幅にして貼り付けていきます。

また、等間隔にホッチキスを打っていきますが、強度を強めたければホッチキスを打つ間隔を短くし、強度が確保できそうな場合はホッチキスを打つ間隔を長くします。

ほとんど穴をあけられない賃貸物件にお住まいの方に、特におすすめしたい方法です。

また、はじめからホッチキスが打てるように、配線モールのベース部分に穴があいている商品もあります。

ただし、一般に販売されている配線モールよりも高価です。

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【賃貸・持家】石こうくぎを使う

つぎに、石膏ボード部分に打つ「石こうくぎ」を使った配線モールの再設置方法です。

石こうくぎは、ホッチキスの穴より大きいですが、筆者の感覚ですと賃貸物件でもOKだと思います。

ですが、不安な場合は「賃貸借契約書」を確認してくださいね。

石こうくぎを使う場合、配線モールの買い替えが必要になる可能性がある

石こうくぎで配線モールを再設置する場合は、配線モールを見直したほうが良いかもしれません。

なぜなら、石こうくぎは3つのくぎで配線モールを支えるので、本体が大きめだからです。

石こうくぎは、基本的に配線モールに収納することになります。

石こうくぎの本体で、いっぱいになった配線モールのベース部分。1号のモールでは、ほとんどコードが収まらない

なので、もし現在配線モールに収納している配線の容量が目いっぱいの場合、配線モールに石こうくぎ本体を収納するためにも買い替えが必要になります。

石こうくぎで配線モールを取り付ける場合は、配線モールの中に入れる必要がありますが、配線モールに両面テープを貼らずに配線モールを取り付けることができます。

壁に配線モールをあてて、モールのベース部分に等間隔で石こうくぎを打ち込めば配線モールを取り付けられます。

マスキングテープを使用していないので、あとが残らず、石こうくぎの穴をあけるだけで配線モールを支えられます。

取り付けるときの注意点は、3本のくぎがクロスしているので、その角度に合わせてくぎを垂直に打つことです。

くぎを打ち込んでいる途中で打つ角度をまちがえると、くぎが曲がって壁に入っていかなくなり、抜くときも大変です。

【持家】ビスを使う

ビスを使った配線モールの再設置方法です。

ここから2つの方法は、賃貸物件にはおすすめできません。

ビスとアンカーであいた穴は、ホッチキス、石こうくぎより大きいからです。

なので、特に持家のご家庭で使える方法です。

やり方は、配線モールを壁にあてて、モールのベースの上からビスを打ち込むだけです。

ただし、石膏ボード部分にはアンカーを取り付けないとビスが打てません。

石膏ボードにアンカーをねじ込んでいる様子

石膏ボード部分には、あらかじめアンカーを打ち、そのあとに配線モールを壁にあてて、モールのベースの上からビスを打ち込みます。

【持家】両面テープを壁に直接貼る

配線モールにつけた両面テープを壁に直接貼る方法です。

こちらも持家向けの方法です。

配線モールが壁にしっかりとくっつきます。ただし、両面テープを剥がすと壁紙が剥がれる可能性が高いです。

はがれる両面テープでくっつけば良いですが、粘着力をおさえている商品なので、ふたたび剥がれる可能性があります。

両面テープは貼りやすいですが、リスクが高めの方法ですね。

ちなみに配線モールの両面テープは、専用のものが必要です。逆に文房具で使う両面テープだと、接着面が少なく、結果的に配線モールが壁から剥がれる可能性があります、

アクリル系粘着剤が塗られていて、厚みがあるので凹凸のある壁でもしっかりと接着します。

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まとめ

配線モールが剥がれるときの再設置法
  • 同じやり方の繰り返しでは再び剥がれる可能性大
  • 「マスキングテープあと」と、「穴」どちらをとるか
  • 賃貸は「賃貸借契約書」を確認してできる範囲で取り付けよう

賃貸はもちろん、持家でも新築の場合はなるべく壁に傷はつけたくないはずです。

なので、なるべく傷がつかない方法でお部屋の配線整理ができれば最高ですね。

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