こんにちは、内向型ミニマリスト画家のタケシです。
油絵を始めたころのぼくは、絵の具売り場で立ち止まっていました。
色が多い。似た名前も多い。白だけでもいくつもある。
でも、あとで振り返ると、最初に必要だったのは知識の量じゃなくて、選ぶ基準を減らすことでした。この記事では、その基準を一緒に整理していきます。
- 種類はまず3つで考える
- 初心者は12色前後で十分
- 白と透明度を見ると失敗しにくい
★もくじ★
1. 油絵の具の種類を先にざっくり整理しよう

油絵の具は種類が多く見えますが、最初から全部覚えなくて大丈夫です。まずは「何で分かれるのか」をざっくりつかむだけで、買い物の迷いがかなり減ります。
1-1. 油絵の具の種類はまず3つに分けて考える
結論からいうと、初心者は「シリーズ・白の種類・透明度」の3つで見れば十分です。
理由は、油絵の具の種類が多く見えるのは、色数が多いだけでなく、同じ白でも種類が違ったり、同じメーカーでも習作用と専門家用があったりするからです。売り場で急に情報量が増えると、それだけで疲れてしまいますよね。
たとえば、「セットか単品か」「メーカー」「白の違い」「透明・不透明」で見る方法があります。これはつまり、最初に見るべきポイントがそのあたりに集まっているということです。白にはチタニウムホワイト、ジンクホワイトなどの種類があり、使い心地が少しずつ違います。また、色には透明色・半透明色・不透明色があり、重ね塗りしたときの見え方も変わります。さらに、メーカーやシリーズによって価格帯やねりの感触も変わります。
だから最初は、こんなふうに考えるとラクです。
- どのシリーズを買うか
- 白を何にするか
- 透明か不透明か
この3つだけでも、かなり選びやすくなります。
全部を覚える必要はありません。まずは、「種類が多い=覚えることが多い」ではなく、「見る場所を分ければいい」と考えて大丈夫です。
1-2. 初心者が種類で迷う理由
結論として、初心者が迷うのは知識不足というより、一度に比較する項目が多すぎるからです。
理由はシンプルで、油絵の具は色名だけでも多く、さらにメーカー名、価格、白の種類、チューブの大きさまで並ぶからです。しかも、見た目は似ているのに値段が違う色もあります。これでは「何が違うのかわからない」と感じるのが普通です。
よくあるつまずきは、こんな感じです。
- 12色セットと単品、どっちが得かわからない
- ホルベインやクサカベなど、メーカーの違いが見えない
- 白が何種類もあって混乱する
- 同じ20mlでも色によって値段が違う
- 透明・不透明の意味がわからない
実際、初心者の方には、セットから始めたり、色による価格ランク、白の違い、透明度の違いがよく説明されています。つまり、多くの人が同じところで迷っているということです。
迷うのは当然ですし、自然です。だからこそ、買う前に「何を比べるか」だけ決めておくとラクになります。
2. 初心者が失敗しにくい選び方は7つある

選ぶポイントを順番に見ると、絵の具選びはそこまで難しくありません。ここでは、売り場や通販画面を見たときに、そのまま使える基準を7つに絞って紹介します。
2-1. 1つ目のコツ:まずはセットか単品かを決める
結論は、初心者はまずセットから始めるほうが失敗しにくいです。
理由は、最初から単品で色を選ぶと、必要な色が足りなかったり、逆に似た色を買いすぎたりしやすいからです。セットには、基本的によく使う色がまとまって入っているので、まず描き始めるには十分なことが多いです。
特に10色前後〜12色前後は、色の数が多すぎず少なすぎず、慣れるまで扱いやすい範囲です。
たとえば、こんな人はセット向きです。
- まだ描くテーマが定まっていない
- とにかく一回始めてみたい
- 色選びで疲れたくない
- 予算を大きく外したくない
逆に、すでに描きたい方向がかなり決まっていて、使う色もある程度見えている人は単品でもいいです。
でも最初の一歩なら、セットの安心感は大きいです。
ぼくなら、過去の自分には「まず描ける状態を作るほうが先」と言うかもしれません。色探しで疲れてやりたいことを諦めたくはないですからね。
2-2. 2つ目のコツ:初心者は12色前後から始める
結論として、初心者は12色前後をひとつの目安にすると始めやすいです。
理由は、色数が多すぎると選択肢が増えて混乱しやすく、少なすぎると混色の負担が大きくなるからです。最初は「描くこと」そのものに慣れる時期なので、色数もほどほどがちょうどいいです。
実際、通販でも、最初は10〜12色程度のセットをすすめる内容が見られます。色数が増えると安心感はありますが、そのぶん価格も上がり、使わない色も増えやすくなります。
12色前後がおすすめな理由は次の通りです。
- 基本色がだいたいそろう
- 混色の練習がしやすい
- 買い足しの判断がしやすい
- 予算が膨らみにくい
ここで大事なのは、「12色で完成させる」ではなく「12色で始める」です。
始めてから、よく使う色だけを買い足せば大丈夫です。
色数が少ないと不安になるかもしれません。
でも実際は、最初から大量に持つより、使ってから足すほうが自分に合う色がわかりやすいです。
3. メーカーと価格差は「全部理解しよう」としなくていい

メーカー名や価格の違いを見始めると、急に難しく感じやすいです。ここでは、初心者が最初に知っておけば十分な見方だけを整理していきます。
3-1. 3つ目のコツ:メーカーの違いは「買いやすさ」で見る
結論は、最初のメーカー選びでは、細かい性能差より、手に入りやすさと続けやすさを優先してOKです。
理由は、初心者の段階では、発色の微差やねりの違いを比べるよりも、追加で同じメーカーを買いやすいかのほうが大事だからです。近くの画材店や通販で安定して手に入るメーカーのほうが、あとから迷いにくいです。
ホルベインは手に入れやすく、価格も高すぎず始めやすいです。クサカベやマツダなどの国内メーカーも定番として挙げられています。一方、海外メーカーは魅力がありますが、まずは継続しやすさの面で国内定番が入りやすいです。
初心者が見るポイントは、このくらいで十分です。
- 近くや通販で買いやすいか
- セットと単品の両方があるか
- 白の種類がそろっているか
- 後から買い足ししやすいか
メーカー比較ではまるより、まずは1社決めて触ってみる。
そのほうが、描くところまで進みやすいです。
3-2. 4つ目のコツ:高い色と安い色の差を知る
結論として、同じシリーズでも色によって値段が違うのは普通です。
理由は、使っている顔料の違いで原価が変わるからです。珍しい顔料や高価な顔料を使う色は、チューブの価格が上がりやすいです。
ですので、同じサイズでも色ランクによって値段が変わることがあります。実際にA〜Hのようなランク表記で価格差が出ます。通販でも、クサカベの単色を見ると、青系の中でも価格差がかなりあります。
なので、最初はこう考えるといいです。
- 最初は高額色を無理にそろえない
- よく使う基本色から買う
- 似た色ならヒュー表記も候補にする
- 迷ったらセットで始める
最初の段階でそこに予算を集中させなくても大丈夫です。
まずは描き続けられることのほうが、ずっと大事です。
4. 白と透明度を知ると、絵の具選びが一段ラクになる

同じ油絵の具でも、白の種類や透明・不透明の違いで使い勝手は変わります。ここを少し知るだけで、買ってからの「思ってたのと違う」が減ります。
4-1. 5つ目のコツ:白の種類を先に知っておく
結論は、初心者は白だけ少し意識すると、絵の具選びがかなりラクになります。
理由は、白は使用頻度が高く、しかも種類によって性質が違うからです。白は「どれでも同じ」と思いやすいですが、実は塗りつぶし向き、上描き向き、乾きやすさなどに違いがあります。
ホルベインでは、チタニウムホワイトは塗りつぶしやハイライトに向き、ジンクホワイトは上描き用として使われることが多く、初心者が使いやすい白としてパーマネントホワイトも紹介されています。ホワイト系だけでも複数あるため、最初にここを知っておく価値は大きいです。
初心者にわかりやすく言うと、こうです。
- 迷ったらまずはチタニウム系かパーマネント系を候補にする
- 白はよく使うので、やや大きめでも使いやすい
- 後からジンク系を試しても遅くない
白は地味ですが、かなり大事です。
ちなみに私は、チタニウムホワイト一択です。隠蔽力が高いので間違っても塗りつぶすことができます。
4-2. 6つ目のコツ:透明色・不透明色を見る
結論として、初心者こそ透明・不透明をざっくり知っておくと便利です。
理由は、同じ色名でも、重ねたときの見え方が違うからです。透明色は下地が透けやすく、不透明色は隠す力が強めです。これを知っているだけで、「なんか思ったようにのらない」「隠したいのに隠れない」が減ります。
透明度を知ることで、下塗りや仕上げの考え方も整理しやすくなります。
ざっくり使い分けるなら、こんなイメージです。
- 隠したいところ → 不透明色が便利
- 重ねて深みを出したい → 透明色が便利
- 最初は全部使い分けなくてもいい
- ラベルに透明度表示があるなら見る
最初から完璧に使い分ける必要はありません。
ただ、こういう違いがあると知っておくだけでも、絵の具を見る目が少し変わります。
5. 買い足し方まで決めると、最初の買い物で迷いにくい

最初に全部そろえようとすると疲れやすいです。あとからどう足していくかまで見えていれば、最初は小さく始めても安心できます。
5-1. 7つ目のコツ:最初の買い足しはよく使う色から
結論は、買い足しは「足りない色」ではなく「よく使った色」からが基本です。
理由は、最初に足りなく感じる色でも、実際には混色で済むことが多いからです。一方で、白やよく使う青、茶系などは減りやすく、先に補充したほうが制作が止まりにくいです。
これは合理的で、最初から全部を買うより無駄が出にくいです。
買い足しのコツは次の通りです。
- 一番減った色から買う
- 白は早めに補充候補に入れる
- よく使う青・茶・赤を記録する
- 使っていない色は急いで買い直さない
この方法だと、自分の描き方がそのまま答えになります。
頭で考えるより、使った結果から選ぶ。これが疲れにくいです。
5-2. 初心者におすすめの色の考え方
結論として、初心者は色名を増やすより、役割で考えると選びやすいです。
理由は、同系色が多すぎると迷いが増えるからです。赤だけでも何種類もありますが、最初は「明るい赤」「深い赤」のように役割で持ったほうが整理しやすいです。
初心者向けの色選び解説でも、赤系・青系・黄系・茶系・白など、役割ごとに基本色を置いて考える構成が多いです。
考え方の例はこんな感じです。
- 明るい赤
- 深い赤
- 明るい青
- 深い青
- 黄
- 茶
- 白
- 黒
これなら、色名の細かさに振り回されにくいです。
最初は辞典みたいに覚えなくて大丈夫。
「この色は何担当か」で見ると、ぐっとラクになります。
6. 自分に合う買い方を選ぼう

セットが向く人もいれば、単品が合う人もいます。性格や描き方に合わせて選ぶと、無駄買いも減りやすいです。
6-1. こんな人はセット向き
迷いやすい人ほど、最初はセット向きです。
理由は、決める回数が減るからです。選択が多いほど、疲れやすくなります。特に、久しぶりに描く人や、まず一枚描いてみたい人にはセットが合いやすいです。
セット向きの人はこんな人です。
- 売り場で固まりやすい
- まず始めたい
- 失敗を減らしたい
- 予算感を決めたい
- まだ自分の好みが見えていない
セットは、「今の自分にちょうどいい仮の答え」をくれます。
その安心感は、最初の一歩ではかなり大きいです。
6-2. こんな人は単品向き
結論は、描きたい方向が見えている人は単品向きです。
理由は、必要な色だけに絞れるからです。人物中心なのか、風景中心なのか、落ち着いた色が好きなのかで、よく使う色は変わります。
単品向きの人はこんな人です。
- 描きたいモチーフが決まっている
- すでに持っている色がある
- 好きな色味がはっきりしている
- 無駄買いを極力減らしたい
ただし、単品買いは自由度が高いぶん、判断も増えます。
疲れやすいときは、無理に単品にしなくても大丈夫です。
7. 最後に買う前の確認をしておこう

買い物の直前に見るチェックポイントがあると、焦って決めにくくなります。ここだけ見ればOKという形にまとめます。
7-1. 買う前に確認したいチェックリスト
結論として、買う前は5項目だけ確認すれば十分です。
- セットか単品か
- 色数は12色前後か
- 買いやすいメーカーか
- 白は何を選ぶか
- 予算オーバーしていないか
この5つを見れば、かなり失敗しにくくなります。
とくに、白と予算は見落としやすいので要注意です。
7-2. 迷ったときの最小スタート例
結論は、迷ったら「国内定番メーカーの12色前後セット+白確認」で十分です。
理由は、買いやすさと続けやすさのバランスがいいからです。初心者向けとして、国内定番メーカーや基本色セットは入り口として扱いやすい傾向があります。
最小スタート例
- 国内定番メーカーの12色前後セット
- 白を1本確認
- 足りない色は後日買い足し
これでちゃんと始められます。
完璧な道具より、始められる道具。
最初はそれで十分です。
8. よくある質問

最後に、初心者がつまずきやすい疑問をまとめておきます。ざっと確認してから買うと、かなり安心してスタートできます。
8-1. よくある質問
Q1. 油絵の具は最初から単品でそろえたほうがいいですか?
A. 迷っているならセットのほうが始めやすいです。単品は、描きたい方向が決まってからでも遅くありません。
Q2. 白はどれを買えばいいですか?
A. 迷ったらまずは使いやすい白を1本選べば大丈夫です。白は種類差があるので、あとで試しながら自分に合うものを見つけるのがおすすめです。
Q3. 高い絵の具のほうが初心者にもいいですか?
A. 必ずしもそうではありません。最初は使いやすさと続けやすさが大事なので、無理のない価格帯から始めるほうが安心です。色によって価格差があるのも普通です。
Q4. 透明色と不透明色は覚えたほうがいいですか?
A. 最初は「透ける色もある」「隠しやすい色もある」くらいで十分です。少し知っておくと、買ってからの違和感が減ります。
まとめ
- 種類はまず3つで考える
- 初心者は12色前後で十分
- 白と透明度を見ると失敗しにくい
油絵の具の種類と選び方で迷ったときは、全部を覚えようとしなくて大丈夫です。
まずは、セットか単品かを決める。次に、色数は12色前後を目安にする。さらに、白の種類と透明・不透明を少しだけ意識する。これだけでも、かなり失敗しにくくなります。
メーカー選びも、最初から完璧に比較しなくてOKです。手に入りやすく、あとから買い足しやすいものを選ぶだけでも十分前に進めます。高い色と安い色の差があっても、それは画材の仕組みとして自然なことです。
大事なのは、最初から正解を当てにいくことより、描き始められる状態を作ることです。
私は、こういう選択肢の多さで止まりやすいほうです。だからこそ、道具選びは減らして考える方が合っています。
油絵の具選びに迷ったら、まずは小さく始めて、使った色から買い足していけば大丈夫です。
そのほうが、自分の好みも、描きたい方向も、ちゃんとあとから見えてきます。
参考文献
- 油絵に必要な物とは?道具の種類や選び方、使い方を解説!
- 油絵具のおすすめ人気ランキング【2026年4月】
- 油絵具のおすすめを紹介!色は?メーカーは?セットがよいの?
- 【油絵具の選び方】油絵具を買う時の注意点を解説します!
- 色材の解剖学⑧ 油絵具のホワイト
- 油絵具 ホワイト – ホルベイン 公式オンラインショップ
- 油絵具の透明色・不透明色とは?使い方や特徴について解説!




