【油絵風景画】パーティー前の風景

今回は、パーティーが始まる前の風景を描いてみました。

支持体:板に油絵
Size:約22×15.5㎝

鉛筆や転写などの下書きはなしで、いきなり筆から描いています。

ただし、最初揮発性油と油絵の具で、大体の位置を確認してから色を塗っています。

以下より

  • 筆さばき
  • 構図

などの観点から解説しています。

よろしければご覧ください。

この記事のざっくりとした結論
  • 筆さばき→硬めのナイロンを使ってペインティングオイルを少なめにして筋を作りながら彩色
  • 形→特に大きな変更はせずに写真そのままを表現
  • 構図→縦長構図で中心へ、そして上の方へ→ここでは手前人物から鏡の方へ
  • 色→彩度を低めに設定して、統一感をはかった

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筆さばき

今回は、硬めのナイロンを使って描いていきました。

アラプリマ描きで、乾かないうちに少しだけ変えた色を変更することで、微妙な色の変化を作り上げる。

ハッチングのように、なるべく筆跡を残すように心がけました。

太めの筆で形を決めていきました。

なるべくシンプルを心がけていきます。

例えば、小さな額縁は平筆を縦にして額縁の縦を二本、横を二本、合計4本のストロークで形を整えます。

思うような形にならなかったら、背景を塗って調整し、再び額縁を描いていきます。

人物は、シルエットを中心に描いていき、メガネや白髪など、大体の形がわかればディテールを描かずに完成です。

階段手すりや、その上の線は、細長い筆で円弧を描いています。

それ以外は、平筆を使いました。

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構図

この絵はご覧の通り、縦長構図です。

絵を描く人の目的は、「鑑賞者に長く絵を見てもらうこと」です。

縦長構図の特徴は、中心に向かいながら上の方に向かっていきます。

ですので、手前の女性や男性二人から、大きな額縁の鏡に向かっていきます。

鏡にも人物が映り込み、階段を伝って上の方に向かって行くのではないかと思います。

鏡の効果によって、細かく見てもらえる構図になっているのではないかなと思います。

ここで使った大きな色は、以下です。

  • 茶色
  • オレンジ
  • グレー
  • クリーム色
  • 黄緑色
  • 青色
  • 水色

この絵では、実際の写真よりも彩度を極力落として描きました。

予め各色に白色を足して彩度を落とした状態からスタートしました。

彩度を落とした色を筆に取り、さらに黒や白、混色したグレーなどを加えて彩度を調整しました。

彩度を落としたせいか、全体的にまとまりのある絵になりました。

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まとめ

  • 筆さばき→硬めのナイロンを使ってペインティングオイルを少なめにして筋を作りながら彩色
  • 形→特に大きな変更はせずに写真そのままを表現
  • 構図→縦長構図で中心へ、そして上の方へ→ここでは手前人物から鏡の方へ
  • 色→彩度を低めに設定して、統一感をはかった
  •  

今回の大きな特徴は、彩度を落としたことによる統一感です。

もし、統一感がないなと感じる方は、色数を減らして、彩度を抑えた色で描いてみてくださいね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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