【油絵風景画】道の駅の昼下がり

今回は、観光地の昼下がりを描いてみました。

鉛筆や転写などの下書きはなしで、いきなり筆から描いています。

ただし、最初揮発性油と油絵の具で、大体の位置を確認してから色を塗っています。

制作の途中で位置が違っていたので修正もかけました。

以下より

  • 筆さばき
  • 構図

などの観点から解説しています。

よろしければご覧ください。

この記事のざっくりとした結論
  • 筆さばき→柔らかめのナイロンを使ってペインティングオイルをやや多めにして筋を作りながら彩色
  • 形→特に大きな変更はせずに写真そのままを表現
  • 構図→縦構図、両脇のカゲや、木などを伝って最終的に空へ向かう
  • 色→彩度を落として統一感を出した

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筆さばき

今回は、柔らかめのナイロンを使って描いていきました。

その理由は、筆跡やストロークを残したかったからです。

筆跡やストロークを残すことで、単調にならずに動きが作れるからです。

また、勢いがついて活気のある絵を作ることができると思っています。

やり方

筆跡やストロークを残すやり方は、簡単でペインティングオイルを多めにして油絵の具をつけて塗ることです。

それによって簡単に筆跡を残すことができます。

ただ、注意点としては一度塗った箇所にはあまり手を加えないほうが良いです。

何度も同じ箇所を塗ることで、色が馴染んできてベタ塗りになってしまうからです。

ベタ塗りになると単調になってしまうため、面白みがなくなってしまいます。

また、たまに色を少し変えて塗っていけば、単調にならなくて済みます。

その際、同じ箇所を塗らないことを心がけましょう。

明暗でいえば、明は赤い建物の屋根、地面、空と葉っぱです。

暗は、両脇の建物の屋根、建物がつくる影、赤い屋根の建物の陰です。

この絵はもともと複雑なモチーフではありません。

ただ、手前にあった衝立を省略しています。

絵は、なるべく形を単純化させてシンプルな形に置き換えてから描くとまとまりがでます。

ただ、今回は選んだ写真が単純だったのでほぼそのままの形を描いています。

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構図

この絵は縦構図です。縦構図とは、縦長の絵ということです。

絵を描く人の目的は、「鑑賞者に長く絵を見てもらうこと」です。

縦構図の絵は、鑑賞者の動きが下から上へ、また端から真ん中の方へ向かっていく構図となります。

なので、奥行きを感じさせたい場合に有効の構図です。

今回の絵では、手前の木漏れ日から建物を伝って空の方へ抜けるか、または木漏れ日から日が差す地面を伝って奥の車の方へ行き、左側の建物屋根を伝って空へ向かうかの構図となります。

さらに可能性としては、木漏れ日→木→空という導線も考えられます。

全体的にこの絵は、鑑賞者の目線を上に向かわせる要素が多いと感じます。

  • 左側屋根
  • 右側建物

 

ここで使った大きな色は、以下です。

  • 茶色(左右建物の屋根、木)
  • オレンジ(地面)
  • グレー(駐車場)
  • 白(車)
  • 黒(車、建物)
  • 赤(建物屋根)
  • クリーム色(建物)
  • 水色(空)
  • 緑・黄緑・白(木の葉っぱ)

色数は決して少なくはないと思います。

この絵を描く前に、アクリルガッシュでみたままの色で描いてみました。

そしたら、彩度が強すぎて目がチラチラしてしまったため、絵全体の彩度を落としました。

彩度を落とすやり方は、ローアンバーとフレンチウルトラマリンを半々で混ぜ、黒を作り、その後に白を足してグレーを作ります。

そのグレーを各色に足して塗っていくというものです。

彩度が低いと画面で喧嘩せず、調和するように感じます。

これは推測ですが、画面全体が白っぽく見える作品は、白を加えたり、彩度が低い絵は、暗い色を混ぜていると思います。

もし、彩度が高すぎて思ったような絵にならないと感じていれば、上記のやり方で試してみてください。

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まとめ

  • 筆さばき→柔らかめのナイロンを使ってペインティングオイルをやや多めにして筋を作りながら彩色
  • 形→特に大きな変更はせずに写真そのままを表現
  • 構図→縦構図、両脇のカゲや、木などを伝って最終的に空へ向かう
  • 色→彩度を落として統一感を出した

油絵初個展開催時にはあまり構図に関して意識していませんでした。

ですが、今後は構図を意識して描いていこうと考えています。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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