- 油絵の筆洗いに関する道具を探してい
るんだけど、筆を洗う道具ってどんな
ものがあるのか知りたい - ついでに筆洗いを使った筆の洗い方も
知りたい
そんなお悩みにお答えします。
この記事を読んでいただくと、
- 油絵の筆洗いのことがわかる
- 筆洗いの内容を知って、実際に筆を洗
える
私は筆洗いに関する道具を持っていまし
て、筆洗いのやり方を聞いて教えてもら
い、実際に筆洗いをやりながら油絵を描い
ています。
よかったら私と一緒に「油絵の道具、筆洗
い」を勉強していきましょう。
★もくじ★
油絵の道具の筆洗いは2種類あります
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/948dda31da6a53fbcd8992a0cf56ff25.png?resize=728%2C545&ssl=1)
油絵をやるなら筆洗いは2種類はそろえま
しょう。
1種類目の筆洗いは、
- 製作途中で筆についた油絵具の色を別
の色に替える時に行います
2種類目の筆洗いは、
- その日の作業が終了したら筆についた
全ての汚れを取るために行います
2種類の筆洗いは油絵の制作にとって、次
回から気持ちよく筆を使うための重要な役
割があります。
なので、油絵をやるなら筆洗いは2種類は
そろえましょう。
油絵の道具、筆洗いってどんなもの?1種類目は【筆洗油】
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/cccf4799c9d839f6832c1522bf08c21f.png?resize=728%2C545&ssl=1)
油絵の筆洗いの1種類目は「筆洗油」で
す。
因みに「筆洗油」の読みは「ひっせんゆ」
と言います。
筆洗油は、先程ご説明したように油絵の製
作途中で使う油です。
筆についた油絵具を例えば、赤色から青色
に替える時に赤い色が付いた筆を筆洗油で
きれいに洗って、筆に何も付いていない状
態から、青色の絵具を付ける(または、ペ
インティングオイルを付ける)ために行い
ます。
水彩画や、アクリル画ですと水を使うと絵
具が落とせますが、油絵では油を使って筆
についた絵具を落とします。
油絵の道具、筆洗い【筆洗油】使用方法の流れ
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/8f248798b6a1def34180dab44869b880.png?resize=728%2C545&ssl=1)
【筆洗油】の使用方法の流れをご紹介して
いきます。
- まずはじめに、筆についている油絵具
をティッシュやボロ布に拭って落とし
ます。 - 次に、ある程度油絵具を落とした筆を
筆洗油が入った容器の中に入れます。 - ギザギザの洗うところが付いている容
器は、そのギザギザの洗うところに筆
の穂先を優しく当てて、ギザギザの高
低差を感じるぐらいに筆を往復させて
筆の油絵具を落とします。
油壷をお持ちの場合は、油壺のいくつ
かの穴の上まで筆洗油を注ぎ、容器の
中を前後又は左右に往復させて油絵具
を落とします。 - 筆は優しく撫で、油絵具の汚れがこれ
以上落ちないなと目で確認したら、筆
洗油から筆を引き上げます。 - 筆についている筆洗油をティッシュや
ボロ布に拭って落とします。 - 筆についている筆洗油を落としたら、
筆にペインティングオイルを付けてか
ら、次に使いたい油絵具を筆に付けて
制作を続けます。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/b08ec14449b9a094547a31a4561e46ef.png?resize=728%2C545&ssl=1)
①
筆についている油絵具をティッシュやボロ
布に拭って落とします。
筆についた油絵具を拭うときは、穂先から
筆を持っている手に向かって一方向に筆を
動かして油絵具を拭い取ります。(筆の傷
みを防ぐため)
写真ではティッシュを使用しています。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/2896db14da0d1d90ae800ab67f48c235.png?resize=728%2C545&ssl=1)
②
筆洗油の蓋のキャップを開けます。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/53cee323f8a9edc79f93034f8cf7f3ea.png?resize=728%2C545&ssl=1)
②
筆を筆洗油に浸けます。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/cb76ff668b42e5f142f12529a948c4d6.png?resize=728%2C545&ssl=1)
②
容器のギザギザのところまで筆の穂先を浸
けます。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/9535b9760c9e32fe0f8ce854db53c17c.png?resize=728%2C545&ssl=1)
③筆の穂先を左に動かす
ギザギザに筆を当てて、左右(または前後)
に筆を動かして油絵具を落とします。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/8a33962a1852a0333af048992a1d70f6.png?resize=728%2C545&ssl=1)
③筆の穂先を右に動かす
左右(または前後)に筆を動かして油絵具を
落とします。
左右(または前後)に筆を動かし、筆の油絵
具が落ちるまで何度か繰り返します。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/03e129a13b8d276715bf43e58ab09e08.png?resize=728%2C545&ssl=1)
④
絵具の汚れがこれ以上落ちないなと目で確
認したら、筆洗油から筆を引き上げます。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/7cfcef388f13fe023c125c258cbf4d34.png?resize=728%2C545&ssl=1)
⑤
筆についている筆洗油をティッシュやボロ
布に拭って落とします。
筆についている油絵具をティッシュやボロ
布に拭って落とした時と同様に、筆につい
た筆洗油を拭うときは穂先から筆を持って
いる手に向かって一方向に筆を動かして筆
洗油を拭い取ります。(筆の傷みを防ぐた
め)
写真ではティッシュを使用しています。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/f17af532577e747ea4151303dd7a4475.png?resize=728%2C545&ssl=1)
⑥
筆についている筆洗油を落としたら、筆に
ペインティングオイルを付けます。
描き方によっては筆をペインティングオイ
ルに付けずに直接油絵具を付けて描く場合
があるかもしれませんが、私はナイロン毛
の柔らかい筆を使用する時、ペインティン
グオイルを筆に付けてから油絵具を付けて
います。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/9cf0cf85fff6fd2743f7015346cef11c.png?resize=728%2C545&ssl=1)
⑥
次に使いたい油絵具を筆に付けて制作を続
けます。
①~⑥の繰り返しで油絵具の色を変えて油
絵の制作を進めていきます。
以上、油絵の筆洗い【筆洗油】使用方法の
流れでした。
油絵の道具、筆洗い【筆洗油】使用時の注意点
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/7cfcef388f13fe023c125c258cbf4d34.png?resize=728%2C545&ssl=1)
油絵の筆洗い【筆洗油】使用時の注意点で
す。
筆をティッシュやボロ布に拭うときには、
筆の柄の部分から穂先に向かって一方向に
繰り返し動かして拭います。
特にナイロン筆は柔らかい毛なので、毛に
力を加えると簡単に穂先の方向が変わって
しまいます。
力を加えずに優しく扱いましょう。
廃液はポリ袋の中に入れて、ティッシュや
布に染み込ませ、水を加えてゴミとして捨
てます。
油絵の道具、筆洗いってどんなもの?2種類目は【水性クリーナー】
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/0749476c13b2b1d1b55ccacdb83d9d36.png?resize=728%2C545&ssl=1)
油絵の筆洗いの2種類目は「水性クリーナ
ー」です。
油やアクリルなどの汚れをきれいに落とし
てくれます。
固まった筆の汚れも浸けて置くことで落と
すことができます。
しかし、筆の汚れは油絵具が固まるまで放
置するより、使うたびにきれいに洗うのが
筆には一番良い環境だと思います。
油絵の道具、筆洗い【水性クリーナー】使用方法の流れ
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/3f3aba38983c52a95f184d685a5f4e88.png?resize=728%2C545&ssl=1)
水性クリーナーの使用方法の流れをご説明
していきます。
- その日の油絵の制作が終わったらガラ
ス容器に水性クリーナーを入れます。 - 水性クリーナーを入れた容器に筆を入
れ、筆の穂先を優しく押し当てるよう
にして洗います。 - 筆についた汚れが落ちたと目で確認し
たら筆を水ですすぎます。 水で筆の
中の水性クリーナーをよくすすぎま
す。 - 廃液はポリ袋の中に入れて、ティッシ
ュや布に染み込ませ、水を加えてゴミ
として捨てます。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/3a2969c84821b3a93f507eee5c81a4c6.png?resize=728%2C545&ssl=1)
①
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/68a5e6f9513c1fd63a089895b0dfeeb7.png?resize=728%2C545&ssl=1)
②筆の穂先を右に動かす
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/4b02991d063771b41bde8a795b1bbfae.png?resize=728%2C545&ssl=1)
②筆の穂先を左に動かす
筆の穂先を左右(前後)に動かすか、筆の穂
先を回して筆の汚れを落とします。
この時、筆についた汚れが落ちていくのが
わかるかと思います。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/16cb5e937a5b18b9f7c6b98d0098cd33.png?resize=728%2C545&ssl=1)
②
きれいだと思っていた筆にも結構汚れがつ
いています。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/0305feb78879275873b8ee07b465ad28.png?resize=728%2C545&ssl=1)
③
流水ですすぎます。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/8b6db91a9498aac424b3c437d47ccb92.png?resize=728%2C545&ssl=1)
④
水性クリーナーの廃液とポリ袋です。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/e52e1b2b635576b23160162b4433d6b6.png?resize=728%2C545&ssl=1)
④
廃液はポリ袋の中に入れて、ティッシュや
布に染み込ませ、水を加えてゴミとして捨
てます。
以上、油絵の制作後の筆洗い【水性クリー
ナー】使用方法の流れでした。
水性クリーナーは各メーカーで使用方法が
異なるので、都度ご確認お願いします。
因みに私は、実店舗の「世界堂」でAPT
(アプト)という水性クリーナーを購入し
て、その日の油絵制作後に筆を洗ってい
ます。
油絵の道具、筆洗い【水性クリーナー】使用時の注意点
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/636ce047db673987276c691edc05cd22.png?resize=728%2C545&ssl=1)
水性クリーナーは、油絵の制作が全て終わ
って片付ける時に使ってください。
くれぐれも油絵の制作途中で使用している
油絵の筆には使用しないでください。
まだ油絵の制作途中で使用したことはない
ですが、油絵に良くないことが起こるので
はないかと思っています。
または世界堂オンラインショップの
水溶性筆洗液アプトです。
油絵の道具、筆洗い2種類目もう1パターン身近な【石鹸】
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/aca076bda0eb4df6a05c43363b5e4f46.png?resize=728%2C545&ssl=1)
その日の油絵の制作が終わったら筆を洗う
方法2種類目は2パターンありまして1つ
は水性クリーナー、もう1つは石鹸のどち
らかで筆を洗えば良いかと思います。
石鹸は画材屋さんに専用の石鹸が売ってい
ますが、一般に売られている石鹸を使用し
ても問題ないかと思います。
油絵の道具、筆洗い【石鹸】使用方法の流れ
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/d5de5a843e91d496792ed8d8c9c99442.png?resize=728%2C545&ssl=1)
石鹸の使用方法の流れをご説明していきま
す。
- 石鹸を片方の手に持ち、もう片方は筆
を持ちます。 - 石鹸の平らな面に筆で優しく円を描い
たり撫でたりして泡立てます。 - 泡立ったら石鹸を置いて、石鹸を持っ
ていた手の腹の上で泡立てながら円を
描いたり撫でたりします。 - 筆の毛の根元まで石鹸を行き渡らせた
ら、水ですすぎます。 - 筆から油絵具の色が出てこなくなるま
で繰り返し石鹸を使って洗います。 - 最後に筆の毛を指で整えて余分な水分
をティッシュやきれいな布で拭いた
ら、 - 穂先を天に向けてペン立てなどに立て
かけて乾かします。
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/959f12474f475a272d72c2572214fe6d.png?resize=728%2C545&ssl=1)
③
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/0a15fa10b2ecc61910704156a199688c.png?resize=728%2C545&ssl=1)
④
以上、石鹸の使用方法の流れをご説明しま
した。
筆専用石鹸です。
一般的な石鹸です。
どちらかお好みでお選びください。
油絵の道具、筆洗いをして都度汚れを落とそう
![](https://i0.wp.com/takeshi58.com/wp-content/uploads/2019/09/897e9d7441222b04064acd9e6220e406.png?resize=728%2C545&ssl=1)
油絵の筆洗いはその都度行っていつでも清
潔に保ちましょう。
制作の途中で筆洗いをしないと筆に油絵具
がつきっぱなしで新しい絵具を付けること
になるので、色の濁りが絵に表れます。
筆を洗わずに鮮やかな色を出そうとする
と、前に塗った色の上から、多めに色を塗
って覆い隠そうとするので、結果油絵具の
無駄遣いになるかと思います。
また、その日使い終わった筆を洗わずに放
置すると、筆の傷みが速まり筆を買う回数
が増え、道具代が多くかかります。
そして筆についた絵具が床に落ちたり、大
切な服についたりする可能性もあります。
まとめ
油絵の道具の筆洗いを2種類ご紹介しまし
た。
- 1種類目は、製作途中で使用する筆洗
油 - 2種類目は、その日の作業が終了した
ら使用する水性クリーナーまたは石鹸
です
油絵が初めての方は筆洗いのやり方になれ
ていないのと、面倒な部分があるかもしれ
ませんが、慣れると油絵の制作過程で筆洗
いをすることが当たり前になりますので、
一度やってみてください。
以前水彩画やアクリル画を描いていた方
は、水で落ちていた絵具が油絵をはじめた
ことで油で汚れを落とすことに違和感を感
じるかもしれません。
私は、はじめこのような違和感を覚えまし
た。
しかし、慣れました。
「油絵の製作途中」と「その日の作業の終
わり」それぞれの段階で筆を清潔に保ち、
毎回良い筆環境で制作に臨みましょう。
最後までお読みくださいましてありがとう
ございます。