この記事では次のことをお伝えします。
油絵のパレットの使い方が知りたい
「油絵のパレットが手に入ったけれど、使い方がわからない」
「ペーパーパレットを使っているけれど、パレットはどうなの?」
という疑問を持っている方に向けて解説します。
今回は、油絵のパレットの使い方をご紹介します。
- パレットは油絵の具絞り出し、混色、粘度調整のために使う
- お好みの色数、順番、量で油絵の具を絞り出そう
- パレットを使うメリット・デメリットを見て使用可否を検討しよう
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
油絵のパレットの使い方
油絵のパレットの使い方は、
- パレットの穴に左手親指を通す(穴がない場合は机などに置いて使用)
- 油絵の具をパレットの端に間隔を空けて絞り出す
- 筆やペインティングナイフで、ある油絵の具と別の油絵の具を混ぜ合わせる(混色)
- 必要であれば画用液をつけて粘度を調整する
- 油絵を描く
上記のような流れでパレットを使います。
パレットを持ったとき穴の位置は右側で、左側の縁は肘の内側に載せるようにして持ちます。混色のときに左腕が支えとなり、混色しやすくなります。
一方、穴がないパレットは穴がない分、混色スペースが多く取れます。
外だったり、立って油絵を描く場合は穴ありのパレット、室内でパレットを置いて描く場合は穴が空いていないパレットを使いましょう。
油絵の具をパレットに絞り出すときのポイント
油絵の具をパレットに絞り出すときのポイントをご紹介します。
パレットのスペース
パレットに絞り出す油絵の具は、端の方に並べて大部分は混色スペースとして空けておきます。
油絵の具を絞り出す色数
油絵の具は使う色だけ絞り出すのではなく、万遍なく色を並べましょう。
例えば木と空の絵の場合、
- 木の茶色
- 葉っぱの緑色
- 空の青色
- 雲の白色
だけでなく黄色も赤色もパレットに絞り出しましょう、ということです。
油絵の具を絞り出す順番
油絵の具を並べる順番はさまざまあります。
- 色相環の順
- 明度の順
- 透明度
- 油絵の具セットの色順
などです。
油絵の具を並べる順番に正解はありません。
あなたが使いやすい色順で並べましょう。
油絵の具を絞り出す量
油絵の具を絞り出す量は必要な量よりも多めの方が良いです。
油絵の具を絞り出す量が少ないと足りなくなった場合、再度絞り出さないといけなくなります。それに、絞り出した油絵の具の量で間に合わせようとしてしまいます。そうすると油絵が薄くなったりします。
油絵の具を絞り出す量が少なかっただけで絵に影響が出てしまうので、油絵の具はパレットに多めに絞り出しましょう。
また、白色の油絵の具は一番多く使う色なので他の色よりも多めに絞り出しましょう。
油絵のパレットを使う目的
油絵のパレットを使う目的は、塗るまでの準備を行うことです。
そのための一連の作業が
- 油絵の具を並べて絞り出す
- 油絵の具同士を混ぜ合わせる
- 油絵の具の粘度を調節する
となります。
塗る前の準備がスムーズにできればあとは塗るだけとなります。
なお、混色するスペースがなくなったら、混色スペースをきれいに拭き上げて再度混色スペースを作りましょう。
油絵のパレット使用後はどうするのか?
油絵のパレット使用後は、混色スペースをティッシュや布などできれいに拭い取りましょう。
その後、乾性油をパレットの上に垂らしてティッシュや布などで全体に塗り拡げます。
絞り出した油絵の具は、まだ使用できる場合、ペインティングナイフなどですくい取り別の場所にペーパーパレットなどに避難させた方が良いかもしれません。
油絵のパレットは固まったら取り除くのに手間がかかります。特に木製パレットは油絵の具が固まったら厄介なので避けたいところです。
ですので、なるべく毎回きれいにお手入れしてパレットをリセットしておきましょう。
パレットにラップなどで一時保管できるのか?
パレットにラップなどで一時的に保管できるのでしょうか?結論、できなくはないですが固まるのが怖いので、2日程度にとどめておいたほうが良いです。
特に木製パレットは、一度固まると取り除くときパレットに塗ってある塗料も一緒に剥がれる恐れがあります。
ただし、ペインティングオイルには乾燥を促進する成分が入っていることがあるので、乾燥促進する成分が入っている画溶液を使った場合は、毎回掃除しましょう。
油絵のパレットを使うメリット
油絵のパレットを使うメリットをご紹介します。
ここでは一般的な木製パレットのことについてご説明します。
油絵のパレットを使うメリットは、硬いので混色の際に筆やペインティングナイフに負けないことです。
ただし、テーブルにおいて油絵を描く方はどのパレットを使っても筆やペインティングナイフに負けることはないでしょう。
油絵のパレットを使うデメリット
油絵のパレットを使うデメリットは、毎回掃除をしなければならないことです。
これが苦痛に感じる方は、パレットを使わないほうが良いでしょう。
パレットを使い分けるのもあり
パレットを複数枚持っていて使い分けるのもありです。
例えば、
- あと少しだけ修正する→小さいパレット
- 大きな油絵を描く→大きいパレット
のような感じです。
まとめ
- パレットは油絵の具絞り出し、混色、粘度調整のために使う
- お好みの色数、順番、量で油絵の具を絞り出そう
- パレットを使うメリット・デメリットを見て使用可否を検討しよう
パレットは油絵を描くうえで大切な役割を果たします。
良いパレットを見つければ、あなたの制作に欠かせない存在になると思います。
今日も、楽しく油絵を描いていきましょう。