この記事では次のことをお伝えします。
ルーターを壁掛けするやり方が知りたい
Wi-Fiルーターの電波がよくないから壁掛けしたい、または配線のごちゃつく配線を解消するために壁掛けしたいなどの理由で壁掛けしたい方。
壁掛けすると電波状況が改善し、配線もすっきりさせることができます。また手が届かないので、子どもにもさわられる心配がありません。
ただし、ルーターは壁掛けすれば速度がアップするわけではありません。壁掛け前の速度測定と、障害物や電波干渉などの要因を減らすことで速度が改善する可能性があります。
壁掛け+上記の「インターネット回線速度に関わること」について解説しています。
- 壁掛け候補の箇所で事前にインターネット回線速度測定を行う
- Wi-Fiルーターを壁掛けする場所を決めて壁の厚さを図る
- アンカー、ビス、石こうくぎなど、どの材料を使うか決め、購入・取り付けする
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
設置する前に設置場所を考えよう
まずは、Wi-Fiルーターを壁掛けする場所を決めましょう。Wi-Fiルーターの設置場所は無線接続に影響が出ます。
例えば壁の枚数や厚さ、またはWi-Fiルーターと同じ周波数を持っている家電製品の近くを避ける必要もあります。
なので、さまざまな要因がWi-Fiルーターの電波状況に影響してきます。
インターネット回線速度測定しよう
インターネット回線速度測定をして、最も良い結果が得られる設置場所にしましょう。
インターネット回線速度測定とは、インターネットを閲覧したり、メール送信したり、ゲームを快適にしたりする数値を計測することです。
回線速度測定のサイトにアクセスし、かんたんに計測できます。
Wi-Fiルーターを壁掛けする前にインターネットの回線速度を測定しておくと、「予想より速度が足りなかった」ということがなくなります。
なので、まずはインターネット回線速度を測定しておきましょう。
Wi-Fiルーターを壁掛けする穴の大きさ2通り
Wi-Fiルーターを壁掛けするときの穴の大きさは主に2通りあります。
- ビスやアンカーを使って壁掛けする
- 最小限の穴の大きさで壁掛けする
以上です。
ビスやアンカーを使ってWi-Fiルーターを壁掛けする方法
まずは、ビスやアンカーを使ってWi-Fiルーターを壁掛けする方法です。
この方法は、穴の大きさが比較的大きめです。
ですが、その分しっかりと固定できます。
ビスを直接打てるケースは柱がある場合です。
一方、アンカーを打つ必要があるケースは石膏ボードのみの壁部分にWi-Fiルーターを取り付けるときです。
ビスは、アンカーを打ったあと、アンカーの穴に打ちます。
以下3つの方法で、ルーターを壁掛けにすることが可能です。
- Wi-Fiルーターだけで壁掛けする
- Wi-Fiルーター用収納を使う
- ウォールシェルフを使う
Wi-Fiルーターだけで壁掛けする
Wi-Fiルーターは、
- 壁掛けにできるように穴があいているタイプ
- 専用スタンドを壁に固定して、固定したスタンドに本体を壁掛けにできるタイプ
上記の2つのタイプがあります。
なので、壁にビスやスタンドなどを取り付ければ、だれでも簡単に壁掛けすることが可能です。
Wi-Fiルーター用収納を使う
壁掛け穴のないルーターの場合、Wi-Fiルーター専用の収納を使って壁掛けにすることができます。
Wi-Fiルーター用の収納には、電波を行き渡らせる工夫がされてあったり、配線をまとめやすくできるのが特徴です。
ルーターの配線をまとめてすっきり見せたい方におすすめですね。
ウォールシェルフを使う
ウォールシェルフを使ってルーターを壁掛けにする方法です。
ウォールシェルフとは「壁に取り付けた棚のこと」ですね。
見た目にこだわりたい人におすすめです。
ウォールシェルフは、お部屋のアクセントとなるものです。なので、おうちやお部屋の雰囲気に合わせたものを選ぶとよさそうですよね。
ただし、ウォールシェルフに置くだけでは地震などの揺れでルーターが落下する可能性があります。なので、しっかりと固定しておきたいところです。
賃貸OK!穴の大きさ最小限でWi-Fiルーターを壁掛けする方法
ここからは、賃貸向けのWi-Fiルーターの壁掛け方法です。
賃貸物件は借りている状態なので、あまり大きな穴をあけられません。
もし穴をあけてしまったら、メンテナンス費用を払わないといけなくなるかもしれませんよね。「大きな穴をあけられないけど壁掛けにしてWi-Fi環境を整えたい」方に向けて2つの方法をご紹介します。
- 石こうくぎで設置できるフックを使う
- ホッチキスの芯で設置できるフックを使う
石こうくぎで設置できるフックを使う
石こうくぎで設置できるフックを使えば、3つの小さな穴でWi-Fiルーターの壁掛けができます。
耐荷重がしっかりしていて3~10㎏のものから、さらに重いものをかけられるフックもあります。
石膏ボードの壁に小さな穴はあきますが、石膏ボード用アンカーやビスより小さいです。
「くぎ」と言っても画びょうのような細さです。なので、石こうくぎを取ったあと、言われなければわからないくらいの小さな穴ですみますよ。
小さい穴でしっかり取り付けられるのであれば、石膏ボード用フックを使用したほうが良いですよね。
筆者は賃貸住宅に住んでいたとき、コードとハロゲンランプをつなげて照明にしていたことがあり、ハロゲンランプを吊るときに石膏ボード用フックを使用していました。
フックの耐荷重はキロ単位なので、Wi-Fiルーターを設置することもじゅうぶん可能ですよね。ですが、念のためWi-Fiルーターの重さははかっておきましょう。
そして、小さいですが3つ穴があきますので、賃貸住宅にお住まいで不安な方は、穴をあけてよいか事前に大家さんにご確認をお願いします。
ホッチキスの芯で設置できるフックを使う
石膏ボード用のフックよりもさらに小さな穴ですむ「ホッチキスの芯」で取り付けられる壁掛けフックもあります。
DIYでも人気の高いフックだそうです。
普段使っている文房具のホッチキスを使用できるので経済的ですよね。
商品によっては、ランドセルやテレビなどの重量があるものでも壁掛けできるみたいですよ。なので、Wi-Fiルーターの重量なんてらくらくですね。
Wi-Fiルーターを壁掛けにしたときの配線
ルーターを壁掛けにすると気になるのは、LANケーブルなどの配線です。
できる限りコンセントの近くに設置するなど、配線を目立たなくさせると見栄えもよくなります。
また、コードを目立たなくさせるには家具で配線を目隠ししたり、配線が長くなる場合は配線モールを使ってコードをまとめてすっきりさせましょう。
賃貸から持家まで網羅した、配線モールを壁に取り付ける4つの方法
配線モールが剥がれないように気をつけるポイント
Wi-Fiルーター壁掛けのポイント
Wi-Fiルーターを壁掛けするにあたり、Wi-Fiルーターの無線LAN電波がどういう性質をもっているのかを理解し、それに合わせて周囲の環境、設置場所に合わせた対策をしていきましょう。
Wi-Fiルーターの設置に良い場所
Wi-Fiルーターの設置に良い場所は以下です。
- 電源コンセントや接続機器の近く
- 家の中心
- 高い位置
Wi-Fiルーターの設置に良い場所は電源コンセントの近くや、接続するパソコンなどの近く、ワイヤレスで使用する機器の近くが良いです。
また、Wi-Fiルーターは360°弧を描くように電波が飛ぶようになっているそうです。電波を均一に届けるためには、自宅の中心に設置することが最適です。
ですが、家の形や家具の配置によってはなかなか真ん中に置くことは難しいですよね。
その際、家の中心でなくても良いので、できるだけさえぎるものがない場所に置くようにしましょう。
また、Wi-Fiルーターを高いところに設置するとWi-Fiルーターとワイヤレス機器のあいだの壁や天井の数を少なくできる可能性があります。
結果的に電波を遠くまで届けることができますね。
壁掛けすると、高い位置に設置することも可能ですよ。
Wi-Fiルーターを壁掛けするときの注意点
Wi-Fiルーターを壁掛けするときの注意点です。
電波の妨げとなるものから避ける
Wi-Fiで使用する無線LAN機器(パソコンやスマートフォンなど)とWi-Fiルーターのあいだにさえぎるものを減らしましょう。
さえぎるものとは、壁や床(または天井)などですね。
また、水槽、コンクリート、鏡、金属などもWi-Fi環境にはよくないようです。
電波干渉するものの近くから遠ざける
パソコン、電子レンジ、コードレス電話の親機、シーリングファンなどのWi-Fiルーターと同じ周波数を発する家電からなるべく距離をおきましょう。
電波干渉とは、同じ周波数の中に多くの無線が飛び交いぶつかることで速度が低下することを言います。
Wi-Fiルーターの周波数は2.4GHzです。ということは、パソコンや電子レンジも同じ2.4GHzということになります。
電波のさまたげとなる素材を避けて、電波干渉を起こす要因となるものには近づけないことで、環境が改善することがあります。
周波数帯をうまく活用する
Wi-Fiルーターは、2.4GHzと5GHzで切り替えることができます。
それぞれの周波数では以下のような特徴があります。
周波数 | メリット | デメリット |
2.4GHz帯 | 壁や床などがあっても電波が通りやすい | 同じ周波数帯を使う機器が多いため電波干渉を起こしやすい |
5GHz帯 | 電波干渉する機器が少ない | 壁などの壁や床などがあると電波が通りにくい |
なので、
- Wi-Fiルーターを離れた場所で使用する場合→2.4GHz
- Wi-Fiルーターを家電製品の近くで使用する場合→5GHz
上記のように状況によって切り替えると、速度が安定するかもしれません。
熱がこもらないようにする
電子機器は熱の影響を受けやすく、放置していると性能や寿命の低下に繋がります。
そのため、ルーターはなるべく風通しの良い場所や熱がこもりにくい場所を設置してください。
特にDIYで箱に収納する場合は完全に密閉するのではなく、すこし隙間を開けるなどして風を通す必要があります。
Wi-Fiルーター専用の収納には、すき間があくような工夫がされていますよね。
また、ケーブルボックスを利用する際はケーブルの間に少し隙間を開けると、熱が放出されるのでおすすめです。
ケーブルのまとめ過ぎは危険
ケーブルをまとめ過ぎると熱が発生し、発火の可能性がありますので注意しましょう。
また、複数のルーターを収納しても問題ありませんが、ルーター同士が完全にくっつくような収納は避けましょう。
なぜなら、ルーター同士がくっついてしまうと、くっついた面から熱がこもってしまうからです。熱がこもると機器の故障や性能の低下に繋がりますので注意が必要です。
どうしても複数のルーターを収納する場合は、ルーター同士の間隔を開けたり、風通しを良くするなどして熱対策を行いましょう。
Wi-Fiルーターが落ちたら意味がない
しっかり壁に固定しないとルーターが落ちてしまい、壊れる可能性があります。
耐荷重ギリギリの支持部品を使ったり、壁を汚したくないがためにWi-Fiルーターに両面テープを貼り、そのまま壁に固定するような取り付け方だとWi-Fiルーターが落ちてしまいます。
なので、落下しないような材料を使用する必要があります。
ただし、壁掛けを行う場合は、壁にねじ止めや石こうくぎで固定する必要がありますので、アパートなど賃貸住宅にお住まいの方は注意が必要です。
まとめ
- 壁掛け候補の箇所でインターネット回線速度測定を行う
- Wi-Fiルーターを壁掛けする場所を決めて壁の厚さを図る
- アンカー、ビス、石こうくぎなど、どの材料を使うか決め、購入・取り付けする
Wi-Fiルーターを壁掛けにするだけなのに、通信速度が改善したケースが多いようです。
また、配線が上がるので足元やテーブルなどにあった配線がスッキリします。
なので、お子さんにさわられる心配がなくなりますよね。
【関連記事】
ルーターの壁掛けを石膏ボード壁に施す方法|3つの穴の大きさから選ぼう
配線モール、壁への付け方|失敗から学んだ壁紙の状態と支持力の関係
配線カバー設置で貼ったマスキングテープが剥がれる理由と再設置方法
配線モールが剥がれるときの再設置法 |賃貸でもをきれいに保てる壁紙