この記事では次のことをお伝えします。
油絵の道具入れのアイテムが知りたい
「油絵具や筆が増えてきて部屋が油絵の道具や材料だらけになってきた」という方はいませんか?
アトリエ環境を綺麗にして、制作に専念したいですよね。部屋が散らかって大変なことになる前に、油絵の道具入れを揃えていきましょう。
今回は「油絵の道具入れ」について解説します。
動き回って道具や材料を取りにいきたくない方におすすめです。
それでは見ていきましょう。
- 各カテゴリーごとにまとめて収納する
- まとめたら棚に入れる
- 油絵セットの木箱はそもそも道具や材料が不足しているから道具入れに適さない
★もくじ★
収納する道具や材料
まず、道具入れに収納する道具や材料を見ていきましょう。
- 筆
- 油絵具
- ナイフ
- 画溶液
- ペーパーパレット
- カーボン紙
- フィクサチーフ
- 水性クリーナー
- ティッシュペーパー(またはキッチンペーパー・ボロ布など)
- 支持体
- 額縁
アクリル画や水彩画を描く場合は水を入れるためのバケツが必要になってきますが、対して油絵の場合には、水ではなく画溶液を使います。
画溶液は、揮発性油や乾性油、仕上材などさまざまあり、瓶に入っているのでアクリル画や水彩画よりは材料の数が増えるかもしれません。
収納方法
油絵の道具入れで使う収納手順は、以下です。
- 各カテゴリーごとにまとめて収納する
- 棚に入れる
1.各カテゴリーごとにまとめて収納する
まずは、各カテゴリーごとにまとめて収納します。
例えば、「油絵具なら油絵具」で「筆なら筆」でまとめるという具合です。
その際、なるべく立てて収納しましょう。
ちなみに筆は数が少なくても立てて収納しましょう。理由は乾かすためと、筆の毛先が曲がらないようにするためです。ナイロンの柔らかい筆は簡単に毛先が曲がってクセがついてしまいます。
カテゴリーごとにまとめたあと収納するためのアイテムは、100円ショップで販売している箱です。購入するタイミングは道具や材料がある程度揃ってもうあまり増えないなと思うタイミングで購入しましょう。
油絵を初めたばかりのころはこの先どのくらい油絵具が増えるのか、筆が増えるのか見通しが立たないからです。
ですので、油絵を初めたばかりのころは、自宅にある使わない箱に収納しておいて、ある程度油絵道具や材料が揃ったら、100円ショップに足を運べばよいでしょう。
ただし、箱が不要な場合があります。
例えば画溶液が入った瓶です。
画溶液が入った瓶を大きな箱に入れる必要はないかと思います。
2.棚に入れる
各カテゴリーにまとめ、箱に収納できたら、棚にそれらの箱を収納しましょう。
箱に入ったままでは、横に広がるだけでまだ使い勝手が悪いままです。ですので、棚を用意して縦に収納します。
ここは棚でも、ワゴンでも良いかと思います。お好みの収納棚を用意しましょう。
棚は、カラーボックスがおすすめです。
私は、油絵を描くテーブルの左側に棚を2つ設置しています。一つは無印良品の棚、もう一つはもらいもののランドセルラックです。
筆や刷毛は棚の一番上に置いておき、すぐ取り出せるようにしています。
その棚の左側には、画溶液を上の方に置いていて、これもすぐに取り出せるようにしています。
ナイフや油壺はテーブルの上に常時置いておいています。
ナイフや油壺が邪魔なときは卓上イーゼルの上に置くと、他の作業ができます。
また、まだ描いていない支持体は縦に長い棚の一番上に置いています。
その下は、額装した油絵を箱ごと収納しています。
左の棚の上の方には、棚の中に手作りの棚を設けて描きかけの油絵を乾燥させています。ホコリが付かないようにビニールで養生しています。
このように、私の部屋は面積が小さいので利用するなら縦に収納してなるべく部屋を圧迫しないように気をつけています。
棚に入れないもの
棚に入れないものは、油絵具のチューブです。油絵具は机の下に置いています。
なぜかというと、大きいチューブで重いので毎回出し入れしていたら大変だと思っているからです。床に正座して絵を描いているのでその辺にあったほうがすぐにチューブから出せて便利です。
油絵セットの木箱は使えなくなる
油絵セットの木箱はそのうち使えなくなります。
理由は以下です。
- 使うたびに箱を開けるのは面倒
- 道具や材料が増えてキャパオーバーになる
- 仕切りがあって自由に収納できない
などの理由からです。
油絵セットを買った当初から、道具や材料が増えないのであればそのまま使っていても良いと思います。ですが、油絵セットの内容は初めから不足している材料がある可能性が高いです。
油絵セットからみるそもそもの不足分
油絵セットは、そもそも道具や材料の内容が、制作にあたって不足しているものがあります。
例えば、ある油絵セットAのセット内容
- 油絵具12色
- ペインティングオイル
- 筆6本
- 油つぼ
- ナイフ2本
- クリーナーボトル
- 木製パレット
続いて、私が「不足しているな」と感じる部分です。
- 仕上材(画面を保護するなら必要)
- 筆洗油(制作後の筆やナイフの洗浄)
- 筆洗器(筆洗油を入れる容器)
- 揮発性油(絵の具を薄める、なくても良い)
- 乾性油(絵の具を薄める、なくても良い)
最低限筆洗油と筆洗器は必要でしょう。なぜなら、筆を洗うために使うものだからです。
筆が洗えないと制作途中に色を替えられないからです。拭くことで色を替えることもできますが、洗浄は不十分となります。
ちなみに筆洗油は制作後に洗浄する場合に使ったほうが良いです。
油絵の制作時に使うオイルとは別の成分だからです。
制作途中に筆を洗浄する場合は揮発性油で洗浄することをおすすめします。
揮発性油なら、油絵具を薄めるときに使うものだからです。
ですので、私は筆洗器には揮発性油を入れています。
これなら制作途中でも制作後でも気兼ねなく筆を洗浄できますね。
また、揮発性油や乾性油がなくても、ペインティングオイルだけで描くことはできます。ただ、ペインティングオイルの粘度が気になる場合は揮発性油が必要になります。
続いて、油絵セットBのセット内容を見ていきましょう。
- 油絵具10色
- パレットナイフ
- 平筆(豚毛)No.6・No.8・No.10・(多分、ナイロン)10号
- 丸筆(多分、ナイロン)6号
- ペインティングメディウム 75ml
- オドレスホワイトスピリット 75ml(多分、揮発性油)
- 2連パレットカップ(多分、油壺)
- 筆ふき布
- 木製パレット
- 仕上材
- 筆洗油
- 筆洗器
- 乾性油(なくても良い)
という感じです。
こちらは、はじめから揮発性油が入っています。
しかし、筆洗油と筆洗器は入っていません。
不足分になくとも、「なくなったらどうしよう」精神で油絵具を一本購入しただけで箱に入らなくなる可能性があります。
また、木製パレットは、毎回掃除の必要があるので掃除が面倒な人はペーパーパレットが必要になるでしょうし、画溶液は容量が多いと割安になることがあるので、油絵を続けていく人は容量の多い画溶液を購入することになるでしょう。
以上の理由から、油絵セットの箱は次第に使われなくなると思います。
少なくとも私は、箱よりも容量の多い画材を持っているので使うことはないですね。
油絵をやっていてわかったこと
油絵をやっていてわかったことがあります。
- 割安で容量の多い画溶液がある
- 割安で容量の多い油絵具がある
- 描き味を試したい筆がある
上記のように、なるべく「安く済ませよう」と思ったり、道具や材料に興味が出てくると、購入したくなることがあります。
一方、「箱(木箱)を持っているとものすごくモチベーションが上がる」という方や、箱を持って絵画教室に行っているという方は箱があったほうが良いでしょう。
必要に応じて道具入れを揃える
道具や材料を入れる箱や棚は必要に応じて、揃えましょう。
特に、現状に満足しているのであれば購入する必要はありません。
必要がないのに購入しても、目的がない買い物なので使わない可能性は高いです。
また、家にある使っていない箱で間に合うこともあります。
私は棚に関しては、以前使用していたものともらい物ですからね(笑)
棚の大きさ以上に道具や材料が増えてきたら、現在の棚に加えてもう一つ小さい棚を購入するか、または今の棚を処分して大きめの棚を購入するか検討すれば良いと思います。
油絵が楽しくかければ収納するものは何でも良いと思いますね。
そのためには、すぐに必要なものが取り出せて、すぐに片付けられる環境が良いです。
まとめ
- 各カテゴリーごとにまとめて収納する
- まとめたら棚に入れる
- 油絵セットの木箱はそもそも道具や材料が不足しているから道具入れに適さない
油絵の道具入れをご紹介していきました。
毎日制作する場合は、作業場からさっと取り出せてすぐに片付けられる位置に収納を配置しておけばストレスなく制作ができると思います。
また、広いアトリエの場合は棚ではなくワゴンにキャスターがついているものですと便利ですね。
ぜひ、快適な収納環境で油絵を楽しんでみてください。