油絵のマチエールはどんな技法なんだろう?
マチエールにはどんな効果があるんだろう?
マチエールにはどんなものが必要なの?
こんなお悩みに対して答えていきます。
油絵の販売経験ありです。

★もくじ★
初心者がマチエールで盛り上げるときの注意点

目的を持って盛り上げないと失敗します。
理由は以下です。
- 理由1:盛り上げることに慣れていないから
- 理由2:目的は油絵を描くことだから
上記のとおりです。
盛り上げたはいいけど、何ができるか自分でもわからないのは致命的です。
具体的な盛り上げ目的は…
- 海の絵→しぶきだけを盛り上げる
- 筆跡を残すために盛り上げる
上記のような感じです。盛りすぎて汚くならないように盛り上げましょう。
以上、油絵でのマチエールのお話でした。
上記以外でもまだまだあります。しかし、初心者には難しいと思うので小さく実験をしつつ、小さな成功体験を積み重ねていけば良いと思います。とりあえずは、絵を描くことが優先でOKです。
【その他】簡単にできるマチエールの作り方

その他のマチエールの作り方です。
押し当てる
油絵具で描いたら、絵具が乾く前に凹凸のある素材を押し当てましょう。
具体的には…
- 油絵を全体に薄く塗る→アルミホイルや紙をクシャクシャにする→クシャクシャにしたアルミホイルや紙を広げる→広げたアルミホイルや紙を支持体に押し当てる
上記のような感じです。
不規則な模様が入った絵肌になります。茂みや岩肌などに使えるかと。
削る
油絵具で描いたら、絵具が乾く前に削ってみましょう。
具体的には…
- 油絵具で盛り上げた後にペインティングナイフで削る
以上です。
削り方によって簡単に変化をつけることができるので良いかと思います。
押し当てたり削ったりして、様々な絵肌を作ってみましょう。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
マチエールで使う道具

平滑でも盛り上げでも基本的には同じです。
理由は、盛り上げる材料の量で決まってくるからです。
平滑に仕上げたい場合
具体的には…
- 筆→硬め、または柔らかめ
- ペインティングナイフ
- 紙やすり
上記のとおりです。
下地材や油絵具は完成まで薄く塗ります。下地材や油絵具を多く出しすぎた場合は、筆やペインティングナイフで薄く平らにならしてあげれば平滑になります。どうしても平らにならないときは、乾かないうちに布などで拭い取りましょう。
また、紙やすりは下地材を塗る前に木製パネルの表面にかけたり、下地材を塗って乾いた後に表面を滑らかにするために使います。目の細かい紙やすりを使うとより表面が平滑になります。紙やすりはお好みで使いましょう。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
紙やすり 400番 3枚入り←比較的、送料安め
盛り上げたい場合
盛り上げたい場合の道具は以下です。
- 筆→硬め、または柔らかめ
- ペインティングナイフ
上記のとおりです。
下地材や油絵具は多めに拭ったり置いたりする感覚で塗ります。ペインティングナイフで多めにとった油絵具をたっぷり支持体に拭うような感覚で絵を描きます。ただし、ひび割れの原因になるので、盛りすぎには気をつけましょう。ひび割れあるなしは、試しながら厚みを見ていくしかないです。
なので、マチエールで使う道具は、平滑も盛り上げも基本的には同じです。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
マチエールで使う材料

平滑と盛り上げでは若干違いますが、使うものはほとんど一緒です。
具体的には…
平滑
- 支持体:木製パネル、または目の細かい張りキャンバス、キャンバスボード
- 下地材:柔らかめで粒子が細かいもの(ジェッソ)
- 油絵具:オイルで溶いて柔らかくする
上記のとおりです。
目が細かい張りキャンバスとは、中目や細目のことです。一般的に売られている張りキャンバスは中目です。中目を買えば問題ないかと。
ちなみに荒目は見た目に凹凸が目立つので、荒目の凹凸を消そうと頑張っても、平滑にするには時間と下地材を多く消費するので無駄です。なので、張りキャンバスは中目か細目を使いましょう。
盛り上げ
盛り上げて仕上げたい場合の材料は下記です。
- 支持体:木製パネル、または張りキャンバスやキャンバスボード
- 下地材:下地材(それぞれに適したもの)
- 油絵具:そのままの状態で使う、または多めの絵具をオイルで溶いて使う
上記のとおりです。
下地材は柔らかめジェッソで薄く塗り、あとから油絵具を使って盛り上げても良いです。逆に、下地の段階から盛り上げられる下地材もあります。
油絵具は多めの量をオイルで溶いて使ったり、そのままナイフで盛り上げたりできます。
初心者がマチエールで盛り上げるときの注意点

目的を持って盛り上げないと失敗します。
理由は以下です。
- 理由1:盛り上げることに慣れていないから
- 理由2:目的は油絵を描くことだから
上記のとおりです。
盛り上げたはいいけど、何ができるか自分でもわからないのは致命的です。
具体的な盛り上げ目的は…
- 海の絵→しぶきだけを盛り上げる
- 筆跡を残すために盛り上げる
上記のような感じです。盛りすぎて汚くならないように盛り上げましょう。
以上、油絵でのマチエールのお話でした。
なので、絵肌の状態によって感じる印象は変わってきます。
マチエールのやり方

マチエールのやり方は、大きく2つに別れます。
具体的には…
- 平滑にする
- 盛り上げる
上記のとおりです。平らに仕上げるか、立体的に仕上げるかです。順番に解説します。
平滑にする
平滑に仕上げるには、下地材から完成まで平滑に作業を進めていきます。
具体的には…
- 凹凸が少ない支持体を選ぶ
- 下地材を柔らかい刷毛で凹凸が出ないように塗る
- 描画は油絵具をオイルで溶いて描く
- 描画時の筆は柔らかめの筆で凹凸をつけない
上記のとおりです。
なので、最初の支持体選びから完成まで平滑に作業を進めていきます。
盛り上げる
盛り上げる材料・道具はそれぞれ2つです。下記のとおりです。
- 材料→下地材、油絵具
- 道具→筆、ナイフ
順番に解説します。
下地材
盛り上げは、下地の段階から可能です。
これは、下地の段階から盛り上げる材料が売っているからです。
具体的には…
- ジェッソ
以上です。
なので、下地の段階で盛り上げたい場合はジェッソを使いましょう。この一択でOKです。
リキテックス 盛り上げ用 ジェッソ50ml
リキテックス 盛り上げ用 ジェッソ300ml
油絵具
下地が平滑だったとしてもその後、油絵具で簡単に盛り上げることができます。
理由は2つです。
- 粘りがあって硬い
- 乾いても体積があまり変わらない
以上です。粘りがあると絵具が筆にたっぷりつき、硬いと形が崩れず、油絵具は乾いても体積があまり減らない特徴があります。
なので、油絵具は筆でもペインティングナイフでも簡単に盛り上げられます。
ちなみに、絵具を盛り上げる際は、2パターンで行いましょう。
具体的には…
- 豚毛、またはペインティングナイフを使って薄めずにそのままの硬さで油絵具を塗る
- 柔らかい筆やペインティングナイフを使ってペインティングオイルなどで練ってから絵具を塗る
上記の感じです。
豚毛は硬くて丈夫ですが、限界があります。硬い油絵具を使うときはなるべく優しく扱いましょう。
また、絵具を柔らかくした場合は筆につけた油絵具をヨコに寝かせてから色を塗ると、一筆で多くの絵具を支持体につけることができます。
ホルベイン ペンチングオイル 55ml
オドレス ペンチングオイル 55ml←臭いが気になる人のためのペンチングオイル
筆、ナイフ
盛り上げは同じ支持体でも場所によって平らに仕上げたり、立体的に仕上げたりすることがあります。
基本的に筆やナイフに油絵具をたっぷりつけると、支持体にもたっぷりつけることができます。一筆でたっぷりつけたい場合は、筆やナイフを寝かせましょう。
キャムロンプロ ラウンド 6号←単品の丸で柄の長い筆
キャムロンプロ フィルバート 6号←単品のフィルバートで柄の長い筆
キャムロンプロ(平2・丸3)←セット
A&B ペインティングナイフ SU-2←お手頃価格
ターレンス ペインティングナイフ
混ぜる、貼る
その他作れるマチエールは、たくさんあります。
具体的には…
- 砂を混ぜる
- 金箔を貼る
- 和紙を貼る
上記のとおりです。
上記以外でもまだまだあります。しかし、初心者には難しいと思うので小さく実験をしつつ、小さな成功体験を積み重ねていけば良いと思います。とりあえずは、絵を描くことが優先でOKです。
【その他】簡単にできるマチエールの作り方

その他のマチエールの作り方です。
押し当てる
油絵具で描いたら、絵具が乾く前に凹凸のある素材を押し当てましょう。
具体的には…
- 油絵を全体に薄く塗る→アルミホイルや紙をクシャクシャにする→クシャクシャにしたアルミホイルや紙を広げる→広げたアルミホイルや紙を支持体に押し当てる
上記のような感じです。
不規則な模様が入った絵肌になります。茂みや岩肌などに使えるかと。
削る
油絵具で描いたら、絵具が乾く前に削ってみましょう。
具体的には…
- 油絵具で盛り上げた後にペインティングナイフで削る
以上です。
削り方によって簡単に変化をつけることができるので良いかと思います。
押し当てたり削ったりして、様々な絵肌を作ってみましょう。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
マチエールで使う道具

平滑でも盛り上げでも基本的には同じです。
理由は、盛り上げる材料の量で決まってくるからです。
平滑に仕上げたい場合
具体的には…
- 筆→硬め、または柔らかめ
- ペインティングナイフ
- 紙やすり
上記のとおりです。
下地材や油絵具は完成まで薄く塗ります。下地材や油絵具を多く出しすぎた場合は、筆やペインティングナイフで薄く平らにならしてあげれば平滑になります。どうしても平らにならないときは、乾かないうちに布などで拭い取りましょう。
また、紙やすりは下地材を塗る前に木製パネルの表面にかけたり、下地材を塗って乾いた後に表面を滑らかにするために使います。目の細かい紙やすりを使うとより表面が平滑になります。紙やすりはお好みで使いましょう。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
紙やすり 400番 3枚入り←比較的、送料安め
盛り上げたい場合
盛り上げたい場合の道具は以下です。
- 筆→硬め、または柔らかめ
- ペインティングナイフ
上記のとおりです。
下地材や油絵具は多めに拭ったり置いたりする感覚で塗ります。ペインティングナイフで多めにとった油絵具をたっぷり支持体に拭うような感覚で絵を描きます。ただし、ひび割れの原因になるので、盛りすぎには気をつけましょう。ひび割れあるなしは、試しながら厚みを見ていくしかないです。
なので、マチエールで使う道具は、平滑も盛り上げも基本的には同じです。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
マチエールで使う材料

平滑と盛り上げでは若干違いますが、使うものはほとんど一緒です。
具体的には…
平滑
- 支持体:木製パネル、または目の細かい張りキャンバス、キャンバスボード
- 下地材:柔らかめで粒子が細かいもの(ジェッソ)
- 油絵具:オイルで溶いて柔らかくする
上記のとおりです。
目が細かい張りキャンバスとは、中目や細目のことです。一般的に売られている張りキャンバスは中目です。中目を買えば問題ないかと。
ちなみに荒目は見た目に凹凸が目立つので、荒目の凹凸を消そうと頑張っても、平滑にするには時間と下地材を多く消費するので無駄です。なので、張りキャンバスは中目か細目を使いましょう。
盛り上げ
盛り上げて仕上げたい場合の材料は下記です。
- 支持体:木製パネル、または張りキャンバスやキャンバスボード
- 下地材:下地材(それぞれに適したもの)
- 油絵具:そのままの状態で使う、または多めの絵具をオイルで溶いて使う
上記のとおりです。
下地材は柔らかめジェッソで薄く塗り、あとから油絵具を使って盛り上げても良いです。逆に、下地の段階から盛り上げられる下地材もあります。
油絵具は多めの量をオイルで溶いて使ったり、そのままナイフで盛り上げたりできます。
初心者がマチエールで盛り上げるときの注意点

目的を持って盛り上げないと失敗します。
理由は以下です。
- 理由1:盛り上げることに慣れていないから
- 理由2:目的は油絵を描くことだから
上記のとおりです。
盛り上げたはいいけど、何ができるか自分でもわからないのは致命的です。
具体的な盛り上げ目的は…
- 海の絵→しぶきだけを盛り上げる
- 筆跡を残すために盛り上げる
上記のような感じです。盛りすぎて汚くならないように盛り上げましょう。
以上、油絵でのマチエールのお話でした。
それでは、油絵の技法「マチエール」をみていきましょう。
油絵の技法「マチエール」を解説

マチエールは技法というより、状態や結果のことです。
理由は、マチエールの意味は、「材質や絵肌」という意味だからです。
例えば下記のような感じです。
- 細密な絵を描きたいから木製パネルに粒子の細かいジェッソを塗って平滑にする
- 絵に重厚感を出したいから下地材で凹凸を作ってから絵を描く
- 厚塗りするごとに筆の跡をつけてリズミカルな凹凸のある絵肌にした
なので、マチエールは技法というよりも画面の状態や結果を表します。
マチエールを施すと得られる効果

絵肌によって得られる効果は様々です。
理由は、絵肌の状態によって感じる印象は変わるからです。
例えば…
- 凹凸を出して岩を描き、力強さと重厚感を表現する
- 平滑な画面に海の透き通るグレーズを施し清涼感を表現する
上記のような感じです。
なので、絵肌の状態によって感じる印象は変わってきます。
マチエールのやり方

マチエールのやり方は、大きく2つに別れます。
具体的には…
- 平滑にする
- 盛り上げる
上記のとおりです。平らに仕上げるか、立体的に仕上げるかです。順番に解説します。
平滑にする
平滑に仕上げるには、下地材から完成まで平滑に作業を進めていきます。
具体的には…
- 凹凸が少ない支持体を選ぶ
- 下地材を柔らかい刷毛で凹凸が出ないように塗る
- 描画は油絵具をオイルで溶いて描く
- 描画時の筆は柔らかめの筆で凹凸をつけない
上記のとおりです。
なので、最初の支持体選びから完成まで平滑に作業を進めていきます。
盛り上げる
盛り上げる材料・道具はそれぞれ2つです。下記のとおりです。
- 材料→下地材、油絵具
- 道具→筆、ナイフ
順番に解説します。
下地材
盛り上げは、下地の段階から可能です。
これは、下地の段階から盛り上げる材料が売っているからです。
具体的には…
- ジェッソ
以上です。
なので、下地の段階で盛り上げたい場合はジェッソを使いましょう。この一択でOKです。
リキテックス 盛り上げ用 ジェッソ50ml
リキテックス 盛り上げ用 ジェッソ300ml
油絵具
下地が平滑だったとしてもその後、油絵具で簡単に盛り上げることができます。
理由は2つです。
- 粘りがあって硬い
- 乾いても体積があまり変わらない
以上です。粘りがあると絵具が筆にたっぷりつき、硬いと形が崩れず、油絵具は乾いても体積があまり減らない特徴があります。
なので、油絵具は筆でもペインティングナイフでも簡単に盛り上げられます。
ちなみに、絵具を盛り上げる際は、2パターンで行いましょう。
具体的には…
- 豚毛、またはペインティングナイフを使って薄めずにそのままの硬さで油絵具を塗る
- 柔らかい筆やペインティングナイフを使ってペインティングオイルなどで練ってから絵具を塗る
上記の感じです。
豚毛は硬くて丈夫ですが、限界があります。硬い油絵具を使うときはなるべく優しく扱いましょう。
また、絵具を柔らかくした場合は筆につけた油絵具をヨコに寝かせてから色を塗ると、一筆で多くの絵具を支持体につけることができます。
ホルベイン ペンチングオイル 55ml
オドレス ペンチングオイル 55ml←臭いが気になる人のためのペンチングオイル
筆、ナイフ
盛り上げは同じ支持体でも場所によって平らに仕上げたり、立体的に仕上げたりすることがあります。
基本的に筆やナイフに油絵具をたっぷりつけると、支持体にもたっぷりつけることができます。一筆でたっぷりつけたい場合は、筆やナイフを寝かせましょう。
キャムロンプロ ラウンド 6号←単品の丸で柄の長い筆
キャムロンプロ フィルバート 6号←単品のフィルバートで柄の長い筆
キャムロンプロ(平2・丸3)←セット
A&B ペインティングナイフ SU-2←お手頃価格
ターレンス ペインティングナイフ
混ぜる、貼る
その他作れるマチエールは、たくさんあります。
具体的には…
- 砂を混ぜる
- 金箔を貼る
- 和紙を貼る
上記のとおりです。
上記以外でもまだまだあります。しかし、初心者には難しいと思うので小さく実験をしつつ、小さな成功体験を積み重ねていけば良いと思います。とりあえずは、絵を描くことが優先でOKです。
【その他】簡単にできるマチエールの作り方

その他のマチエールの作り方です。
押し当てる
油絵具で描いたら、絵具が乾く前に凹凸のある素材を押し当てましょう。
具体的には…
- 油絵を全体に薄く塗る→アルミホイルや紙をクシャクシャにする→クシャクシャにしたアルミホイルや紙を広げる→広げたアルミホイルや紙を支持体に押し当てる
上記のような感じです。
不規則な模様が入った絵肌になります。茂みや岩肌などに使えるかと。
削る
油絵具で描いたら、絵具が乾く前に削ってみましょう。
具体的には…
- 油絵具で盛り上げた後にペインティングナイフで削る
以上です。
削り方によって簡単に変化をつけることができるので良いかと思います。
押し当てたり削ったりして、様々な絵肌を作ってみましょう。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
マチエールで使う道具

平滑でも盛り上げでも基本的には同じです。
理由は、盛り上げる材料の量で決まってくるからです。
平滑に仕上げたい場合
具体的には…
- 筆→硬め、または柔らかめ
- ペインティングナイフ
- 紙やすり
上記のとおりです。
下地材や油絵具は完成まで薄く塗ります。下地材や油絵具を多く出しすぎた場合は、筆やペインティングナイフで薄く平らにならしてあげれば平滑になります。どうしても平らにならないときは、乾かないうちに布などで拭い取りましょう。
また、紙やすりは下地材を塗る前に木製パネルの表面にかけたり、下地材を塗って乾いた後に表面を滑らかにするために使います。目の細かい紙やすりを使うとより表面が平滑になります。紙やすりはお好みで使いましょう。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
紙やすり 400番 3枚入り←比較的、送料安め
盛り上げたい場合
盛り上げたい場合の道具は以下です。
- 筆→硬め、または柔らかめ
- ペインティングナイフ
上記のとおりです。
下地材や油絵具は多めに拭ったり置いたりする感覚で塗ります。ペインティングナイフで多めにとった油絵具をたっぷり支持体に拭うような感覚で絵を描きます。ただし、ひび割れの原因になるので、盛りすぎには気をつけましょう。ひび割れあるなしは、試しながら厚みを見ていくしかないです。
なので、マチエールで使う道具は、平滑も盛り上げも基本的には同じです。
A&B ペインティングナイフ SU-2
ターレンス ペインティングナイフ
マチエールで使う材料

平滑と盛り上げでは若干違いますが、使うものはほとんど一緒です。
具体的には…
平滑
- 支持体:木製パネル、または目の細かい張りキャンバス、キャンバスボード
- 下地材:柔らかめで粒子が細かいもの(ジェッソ)
- 油絵具:オイルで溶いて柔らかくする
上記のとおりです。
目が細かい張りキャンバスとは、中目や細目のことです。一般的に売られている張りキャンバスは中目です。中目を買えば問題ないかと。
ちなみに荒目は見た目に凹凸が目立つので、荒目の凹凸を消そうと頑張っても、平滑にするには時間と下地材を多く消費するので無駄です。なので、張りキャンバスは中目か細目を使いましょう。
盛り上げ
盛り上げて仕上げたい場合の材料は下記です。
- 支持体:木製パネル、または張りキャンバスやキャンバスボード
- 下地材:下地材(それぞれに適したもの)
- 油絵具:そのままの状態で使う、または多めの絵具をオイルで溶いて使う
上記のとおりです。
下地材は柔らかめジェッソで薄く塗り、あとから油絵具を使って盛り上げても良いです。逆に、下地の段階から盛り上げられる下地材もあります。
油絵具は多めの量をオイルで溶いて使ったり、そのままナイフで盛り上げたりできます。
初心者がマチエールで盛り上げるときの注意点

目的を持って盛り上げないと失敗します。
理由は以下です。
- 理由1:盛り上げることに慣れていないから
- 理由2:目的は油絵を描くことだから
上記のとおりです。
盛り上げたはいいけど、何ができるか自分でもわからないのは致命的です。
具体的な盛り上げ目的は…
- 海の絵→しぶきだけを盛り上げる
- 筆跡を残すために盛り上げる
上記のような感じです。盛りすぎて汚くならないように盛り上げましょう。
以上、油絵でのマチエールのお話でした。