この記事では次のことをお伝えします。
伝統行事のひな祭り。子供たちがひな人形を見ながら楽しんでいますが、いつまでに片付ければよいのでしょうか。
特に初節句のご家庭では気になることかもしれません。
- 女の子のけがれ落としをしてくれるから「雛人形1st」で片付けしましょう
- 3月6日ごろ「啓蟄のはじまり」付近の晴れた日中に片付けましょう
- 「ひな祭り」も「組織」も利益を与えてくれる対象を喜ばせましょう
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
結論「雛人形1st」で片付けしましょう

結論としては、雛人形一番に考えて、雛人形は必ず片付けましょう。
理由は、
|
ひとつずつ解説します。
ひな祭りの主役だから
本来の行事の趣旨として、女の子のけがれを人形に移すというものです。
女の子の代わりに人形を水(川や海)に流してけがれ落としをする行事でした。
もともと人形を川や海で水に流していましたが、いつしか家の中に飾るようになりました。
水に流す儀式がなくなったため、水に流すことができません。そこで、雛人形を片付けることで水に流すことと同等の意味をもたせました。
けがれとは「清潔さ、純粋さなどを失うこと。また、失われていること。」
引用元:Weblio辞書
けがれ落としの昔と今では様子が変わりました。
人形を水に流す(昔)=雛人形を片付ける(今)=けがれ落とし |
なので、雛人形は毎年出したら必ず片付けましょう。
コスパの問題
コストパフォーマンスの問題があります。
ひな人形は、決して安くはありません。
収納飾り8~15万円 |
コスパの考え方は、低い金額をかけて効果が高ければ「コスパが高く」なります。
なので、買ったときは高い金額でも長く役割を果たせることができれば、コスパが高くなりますよね。
例:20万円の雛人形 |
なので、昔からの迷信や節目よりもまず「雛人形ファースト」で片付けましょう。

雛人形はいつまでに片付けるか

雛人形の状態を優先することを頭に入れたあとは、具体的な片付ける日を決めます。
3月6日ごろの「啓蟄(けいちつ)のはじまり」付近の晴れた日中に片付けましょう。
啓蟄の日→二十四節気のひとつ |
二十四節気(にじゅうしせっき)とは四季を基準に1年間を24等分した「節(せつ)」と「中(ちゅう)」のことです。
雨水(うすい)→啓蟄(けいちつ)→春分(しゅんぶん)→清明(せいめい) |
それぞれの期間は下記です。
雨水(2月19日頃~啓蟄) 啓蟄(3月5日頃~春分) 春分(3月21日頃~清明) 清明(4月5日頃~穀雨) |
地域によって片付ける時期が異なるようです。
とくに、しがらみがない場合は雛人形の状態を優先しましょう。
雨の日、夜に片付ける場合

雛人形トラブルで怖いのは劣化です。
それらの元となるのが、「湿気、カビ、虫、日光、ホコリ」です。
夜は日中より湿度が高い傾向にあります。
もし、やむをえず雨の日や夜に片付ける場合は除湿機やエアコンの除湿機能を使用して片付けましょう。
ただし、おすすめは晴れの日の日中です。
雨の日や夜に雛人形を片付けると、カビ、虫が付く可能性もゼロではないはず。
結果、雛人形が傷んでしまいます。
高い買い物なので、長く飾ったほうが良いはずですよね。

都合の良い迷信

ひな祭りを片付け問題により、さまざまな迷信があります。
しかし、これらは片付ける動機づけで作られた迷信のようです。
「片付く」=「結婚する」
「片付ける」は「結婚できる」と言われていました。
なので、「はやく片付ける」=「はやく結婚できる」です。
ですが、雛人形のために速やかに片付けましょう。
「終わったら片付ける」 |
これは、あながち迷信とは言いきれないかもしれません。丁寧に片付ける女性に好意を寄せる男性はゼロではないはずです。
でも、結婚したら男性も片付けましょう。
婚期が遅れる
婚期とは、
結婚するのに適した年ごろ
引用元:Weblio辞書
上記の意味があります。
「婚期が遅れる」とは、結婚するのに適した年ごろをすぎてしまうということです。
雛人形のために速やかに片付けましょう。
すぐ片付けられないときは、後ろ向きでOK!
すぐ片付けられないときは雛人形を前後、逆にして「眠った」「帰った」と言い訳をすることができるようです!
でも、雛人形のために速やかに片付けましょう。
雛人形だって飾られているときは堂々と正面を向きたいはずですよね?
しつけ・動機づけ・願いが混在している

さまざまな思惑の迷信があります。
しかし、迷信の共通点は「早めに片付けましょう」です。
そもそも迷信は誰に言った言葉?

…?
ここで疑問が生じます。
迷信は誰に言った言葉なのでしょうか?
娘?お嫁さん?
そこで、娘、お嫁さんそれぞれのケースを想定してシミュレーションしてみました。
迷信を言われた対象:娘の場合
日時3月5日(初節句)





迷信を言われた対象:嫁の場合
日時3月5日(初節句)





片付けのメインは「お嫁さん」

いずれにしても、繊細な雛人形を丁寧に扱えるのは大人。お嫁さんメインで娘も少し手伝ったのではないかと想像します。
ちなみに筆者の母はメインで七段飾りの雛人形を出し入れしていました。
子供に七段飾りの出し入れは一人でできませんからね。
まず「片付けなさい」と言っても全ては動いてくれません。
無視もたまにあります(笑)
子どもを授かって初めてわかる「迷信のこと」

雛人形の片付けに関する迷信と似たような言葉で、
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などがあります。
親になって初めてわかる言葉です。
「迷信」親の本心
親の本心は以下です。
夜口笛を吹くとヘビが出る |
その心は、
|
へそを出していると雷様にへそを取られる |
その心は、
|
「雛人形1st」と「組織」の考え方の共通点

「雛人形ファースト」と「組織」つまり会社の考え方は似ています。
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です。
雛人形は女の子の身代わりとなって「けがれ落とし」をしてくれます。結果的に女の子は健やかに育ちますよね。
会社も一緒で、直属の上司はあなたの身代わりとなって失敗をフォローしてくれたり、昇進を決定してくれたり、相談に乗ってくれたりします。
昇給したら、上司のおかげですよね?
なので、ひな祭りで健やかになりたい場合雛人形にやることは
ことです。
一方、会社で潤いたい場合は
ことです。
機嫌をとるべきは、上司であって同僚や他部署の先輩ではありません。
ただし、もし上司に恵まれなかったら、上司の上司に相談し、会社が小さい場合は社長に相談しましょう。
会社や上司へ連絡不要!【退職代行ガーディアン】
あとは転職も視野に入れるとかですね。
まとめ
- 女の子のけがれ落としをしてくれるから「雛人形1st」で片付けしましょう
- 3月6日ごろ「啓蟄のはじまり」付近の晴れた日中に片付けましょう
- 「ひな祭り」も「組織」もあなたに利益を与えてくれる対象を喜ばせましょう
一年でも長くおひな様を飾れるように、毎年ベストなコンディションでお迎えしましょう。
出典
新谷尚紀.日本のしきたりがわかる本.主婦と生活社,2008,143p.978-4-391-13526-8.参照:2022-01-24 |
白井明大.暮らしのならわし十二か月.株式会社飛鳥新社,2014,143p.978-4-86410-307-7.参照:2022-01-24 |
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