千歳飴を自分たちで購入する時のケースと手に入れやすい買い方
千歳飴を自分たちで購入する時のケースと手に入れやすい買い方をお伝えします。
千歳飴を自分たちで購入するケース
千歳飴を自分たちで購入するケースは以下です。
千歳飴を自分たちで購入するケース
- 近くの神社や写真スタジオで千歳飴の用意がない
- 時期外れだが七五三を行いたい
- 記念撮影だけで千歳飴を使いたい
- 内祝で多めに千歳飴を用意したい
以上です。
祈祷をお願いした神社や記念撮影をお願いした写真スタジオで千歳飴の用意がない場合は、自分たちで用意する必要があります。
事前に用意があるか確認してから、購入するか否か考えましょう。
また、時期外れの七五三で神社に行き記念撮影する場合や、内祝で配るので、多めに準備したい場合には自分たちで用意する必要があります。
上記の場合、神社や写真スタジオ、店舗では時期がズレているために購入できない可能性が高いです。
なので、自分たちで千歳飴を用意する必要があります。
【手に入れやすい買い方】千歳飴を自分たちで用意するには「飴メインのお店」が強い
では、自分たちで千歳飴を用意するためには、どういうところで購入したほうが手に入りやすいのでしょうか。
都合があって時期外れの七五三をする場合、または自分たちで千歳飴を用意する場合に購入する購入先は、飴をメインに作っているお店で購入したほうが良いです。
つまり、飴屋さんから購入したほうが手に入りやすいです。
理由は、
千歳飴を飴屋さんから買いやすい理由
- 常に飴を作っているので慣れている
- 千歳飴を通年販売している可能性が高い
上記が飴をメインで作っているお店の強みです。
なので、時期外れで七五三をする場合、または自分たちで千歳飴を用意する場合は、飴をメインに作っているお店で購入しましょう。
また内祝で近所や親戚に配る場合も、多めに購入することができます。
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神社や写真スタジオでもらえるか
神社や写真スタジオでは、千歳飴がもらえる場合があります。
千歳飴を神社で手に入れる方法
神社では参拝の申し込みをした場合に千歳飴がもらえる場合があります。
祈祷をお願いした際に千歳飴をもらう
祈祷をお願いした際に千歳飴をもらうパターンです。
こちらは、祈祷をお願いしたら千歳飴がもらえるのかどうか、千歳飴はお祓いされているか否かを確認しましょう。
祈祷せずに参拝のみで、神社内で個別に購入
祈祷せずに参拝のみで、神社内で個別に購入した場合もお祓いされているか否かの確認をしましょう。
神社では値段とお祓い済みか否かを確認する
神社では市販の千歳飴より値段が高い可能性があります。
なぜなら、神社では千歳飴がお祓いされている可能性があるからです。
逆に、同じ神社内でもお祓いがされている千歳飴、お祓いがされていない千歳飴がある可能性があります。
祈禱申し込みでもらえる可能性がある。
逆に、祈祷しない場合、その神社では千歳飴がもらえない可能性も考えられます。
「お祓い」と「祈祷」の違い
ちなみに、「お祓い」とは…
お祓いとは
【お祓い】罪や穢れを取り除くこと
お祓いの効果:清らかな状態になったり、浄化されて気分が晴れる。
写真スタジオで注意したいのは、写真撮影用の中身が入っていない袋だけの用意がある可能性があることです。
写真スタジオでのトリッキーな千歳飴の用意
- 写真撮影用の袋(千歳飴なし)だけあるから、用意はいらないのか
- お子さんにお渡しする中身が入った千歳飴の袋があるから用意はいらないのか
上記2点をしっかりと確認しましょう。
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七五三の千歳飴はいつから手に入るか
販売開始は毎年9月中旬から開始が多く販売終了は11月いっぱいまでで、店舗によってバラバラです。
ネット通販では通年販売していることもありますが、店舗や店舗のオンラインショップでは販売時期にらないと製造しないため、販売していない可能性も考えられます。
なので、七五三の時期をずらして千歳飴を購入したい場合は、通年で販売しているお店を探しましょう。
七五三の意味
七五三は11月15日のその年に3・5・7歳の誕生日を迎えた子供を地域の氏神に連れて行く「成長を祝う行事」です。
ちなみに旧暦の11月15日は、中国の暦の一つ「二十八宿」によれば、鬼宿という日です。
鬼宿のこの日は、「鬼が外に出歩かずとても縁起のいい日」とされていました。
七五三は、もともと3つの行事でした。
髪置きの祝い
3歳の男の子・女の子が迎える「髪置きの祝い」です。
赤ちゃんの頃に剃っていた髪の毛を伸ばしはじめる儀式です。
袴儀の祝い
5歳になった男の子の「袴儀(はかまぎ)の祝い」です。
5歳の男の子がはじめて袴をつける儀式です。
この儀式では、紋付きの着物に羽織袴をまといます。
これで晴れて、日本男児の仲間になります。
帯解きの祝い
7歳になった女の子は、大人の帯を締める「帯解きの祝い」です。
このお祝いで、女の子は日本女性の仲間になります。
3つの祝いをまとめた一覧表
行事 |
年齢 |
お祝いする男の子 |
お祝いする女の子 |
髪置きの祝い |
3歳 |
○ |
○ |
袴儀の祝い |
5歳 |
○ |
|
帯解きの祝い |
7歳 |
|
○ |
これらの別々の行事が一つになったのは江戸時代と言われています。
当時は医療が未発達で病気で亡くなる子どもたちがいた時代でした。
子供の健康を必死に祈った親の願いが込められた行事だったのです。
出典:火田博文(2018)『日本のしきたりが楽しくなる本』、彩図社
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七五三の千歳飴の意味
千歳飴は、紅白色をした長い棒状の飴のことです。
長寿の願いが込められた飴が千歳飴です。
「千年も寿命を保つ飴」という意味が込められています。
現在は「ちとせあめ」ですが、昔は「せんねんあめ」「せんざいあめ」などと呼ばれていました。
当時は平均寿命が30~40歳ほどで、大人も子供も長くは生きられませんでした。
なので、子供に持たせる千歳飴にも長寿の願いを込めて、長く縁起のいいもの、貴重なものを材料にして祝ったとされています。
奈良時代に中国から砂糖が持ち込まれ、明治時代に一般庶民に広まるまで長い期間がかかりました。
江戸時代は明治時代の以前の時代のため、まだまだ貴重だったことが想像できます。
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千歳飴の長さと太さと色
千歳飴の長さと太さには決まりがあります。
千歳飴を食べて細く長く粘り強く成長してほしいとの願いが込められています。
また、千歳飴の色は紅白の2色セットが基本です。
理由は、縁起が良い色だからです。
なので、千歳飴は縁起の良い紅白の2色を選んで揃えましょう。
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七五三の千歳飴の由来3つ
七五三の千歳飴の由来は、3つあります。
元禄・宝永時代の「浅草発祥説」
1つ目は、元禄・宝永時代の「浅草発祥説」です。
元禄・宝永時代(1704~1711年)に江戸・浅草の七兵衛(しちびょうえ)という飴屋さんが、紅白の飴を「千年飴」として売り出したのがはじまりとする説です。
千年の言葉が長生きと健康をイメージさせ、縁起が良くご利益があると評判になりました。
元和の「大阪発祥説」
2つ目は、元和の「大阪発祥説」です。
元和元年(1615年)、大阪の平野甚右衛門が飴を広く売りさばくために江戸まで出向いて、浅草寺で飴を売り出したのがはじまりとする説です。
当時の飴は千歳飴「ちとせあめ」ではなく、「せんざいあめ」と読まれていました。
千歳まで生きられると評判を集め、人気になりました。
のちに「せんざいあめ」から「ちとせあめ」と呼ばれることになります。
「神田明神発祥説」
最後の3つ目は、神田明神(東京都千代田区外神田)が千歳飴発祥という説です。
こちらは、神田明神が「千歳飴発祥の地」と自らおっしゃっています。
千歳飴は、神田明神の社殿で売られていた「祝い飴」が発祥と言われています。
ちなみに神田明神では、「七五三詣」されたお子さんには「千歳飴」が授与されます。
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千歳飴の袋に描かれる絵の意味
千歳飴の袋に描かれる絵の意味は、縁起が良いものばかりです。
なぜなら、千歳飴の袋には「鶴亀」または、「松竹梅」の絵が描かれているからです。
千歳飴の袋に描かれている「鶴亀」
昔から「鶴亀」は「鶴は千年、亀は万年」と言われるように、長寿で縁起が良いという意味です。
千歳飴の袋に描かれている「松竹梅」
一方松竹梅は、健康を表しています。
松竹梅【松】の意味
松:冬でも枯れないことから、元気をイメージ
「長寿」や「命が延びる」といった意味がある
松竹梅【竹】の意味
竹:成長が早く、折れにくい
「生きる力」や「成長」を意味する
松竹梅【梅】の意味
梅:早春にもかかわらず、他の花より早く花を咲かせる
その花は美しく、上品な香りがして大切にされてきた
梅は長い樹齢のために「長寿」や「気高さ」を意味する
また千歳飴は一本が長いですが、千歳飴の袋も長く長寿を祈願する意味が込められています。
千歳飴は、飴、袋の絵、袋の長さ全てにおいて長寿の意味が詰まっている縁起物ということになります。
なぜ飴なのか
なぜ、七五三では飴を使用しているのでしょうか?
砂糖は当時貴重で高価なものでした。
奈良時代には薬として扱われていたようです。
そんな高価でなかなか口にできない砂糖。
これを食せば、子供の長寿の願いが叶うほど身体に良いのではないかという千歳飴の造り手と子供の成長を願う切実な親心が合わさり完成したものではないかと思われます。
大人になるまで生きられるかわからない時代に何とかして子供を成長させたいというみんなの願いが込められていたのではないでしょうか。
また、飴は引っ張ればどこまでも伸びていきます。
なので、命がいつまでも切れることなく延びていき縁起が良いとされてきました。
当時の砂糖の価値と、どこまでも伸びる飴の特徴から、七五三の食べ物は飴が採用され、長寿を願う縁起がよい千歳飴になったのだと思います。
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七五三の千歳飴の食べ方
正しい食べ方
千歳飴の食べ方にしきたりはありません。
切って食べても、割って食べても良いです。
電子レンジで温めると柔らかくなります。
なので、切りやすく一口大にすることができます。
折って食べても大丈夫か
千歳飴は折って食べても大丈夫なのでしょうか。
結論としては、明確に決まっていません。
なので、折って食べても大丈夫です。
千歳飴が食べ切れない時
縁起物の千歳飴なので、食べきれない時はどうすればよいのでしょうか。
千歳飴の原材料は、
千歳飴の原材料
- グラニュー糖
- 水飴
- 全脂粉乳(牛乳を乾燥させて粉末にしたもの)
- 着色料
主に上記のような原材料でできています。
千歳飴は砂糖がメインで甘い味です。
なので、甘い料理に使いたい時や甘くしたい時、味をまろやかにしたい時などに使用すると良いです。
千歳飴を配るとは?内祝としての千歳飴
七五三の内祝で千歳飴を贈ったり配ったりする地域があります。
また、お福分けとして配ったりするところもあります。
お福分け
自分たちの身に良いことがあった時に、周りにも福を分け与えること
江戸時代には七五三を行う家が千歳飴を準備し、近所、親戚に配る風習がありました。
当時砂糖は貴重で、とても喜ばれました。
千歳飴は内祝にとても良い贈り物です。
理由は、千歳飴には長寿を意味するものや縁起が良い要素が含まれているからです。
また、飴なのでそのまま食べることもできますし、原料は砂糖や水飴がメインなので料理の調味料として使えます。
さらに日持ちするので、重宝します。
千歳飴を内祝で配る手順
千歳飴を内祝で配る手順をお伝えします。
まず最初に、千歳飴を配るのは参拝を済ませた後です。
七五三の内祝手順
- 千歳飴を用意する
- のしを用意する
- のしの表書き、名前書きを記入する
- 一言添えて千歳飴を配る
のしの表書き(上段)は「内祝」、名前書き(下段)は七五三をしたお子さんの名前を書きます。
ご自分の七五三を行うお子さんの名前が「千歳」なら、
という具合になります。
ご近所や親戚に配る際は「無事に七五三のお参りが終わりました」と口頭で一言添えます。
親戚が集まる時や、親戚の家を回る時などに配っても良いかもしれません。
内祝用千歳飴として販売している店舗もありますし、のしの記入をしてくれる場合もありますので、時間がない方はお願いする方が良いです。
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まとめ: 七五三の千歳飴はどこで手に入るのか|確実に手に入る方法はこれだけ
この記事では以下のことをお伝えしました。
七五三の千歳飴はどこで手に入るか
- 千歳飴が年中手に入りやすいのは、飴屋さん、和菓子屋さん、ネット通販
- 時期がくると販売しだすのは、スーパー、コンビニ、デパート
- お祓いした千歳飴を参拝申込みでもらえるのは神社(要事前確認)
- 写真撮影で千歳飴をいただけるのは写真館(要事前確認)
- お祓いにこだわる人は神社で千歳飴購入前に確認
- 販売開始は毎年9月中旬からが多く、11月いっぱいまで
- 千歳飴は長寿の願いが込められているので七五三の家族も、もらった人も縁起が良いもの
- 千歳飴は食べ方自由なのでそのままで食べたり料理の隠し味に使ったりしておいしく食べ切ろう
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