この記事では次のことをお伝えします。
マスキングテープの粘着力を強める方法が知りたい
マスキングテープで壁に写真やポスターを飾ると壁に傷をつけずに貼ることができるので便利です。
しかし、マスキングテープだと粘着力が弱くて剥がれてしまうことがあります。
賃貸物件や新築戸建ての場合はあまり壁に穴を開けたりしたくないですよね。
- 壁の掃除をして、マスキングテープ本来の粘着力を引き出す
- マスキングテープで下地を作ってから、マスキングテープを使う
- 粘着力が強いマスキングテープに替えることだけが粘着力を強めることではない
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
マスキングテープの粘着力を強めたい人
マスキングテープの粘着力を強めたい人は、おそらく雑貨や家具、インテリアなどで粘着力を高めたい人ではないかと思います。
マスキングテープの用途はさまざまあります。
- 車両塗装
- 建築塗装
- コーキング
- 文具
- 雑貨
- インテリア
- 家具
車両や建築物、コーキングなどでは一時的に貼って剥がすだけですので粘着力を強めたいとは思わないはずですよね。
また、文具の場合はマスキングテープではなくともシールや接着剤などを使う方法で粘着力を高められます。
なので、粘着力を高めたいのは家具やインテリアなどの「傷つけたくないけれど、ずっと貼っておきたいものや場所」だと思います。
ということは家具、壁などの可能性が高いかと。
写真やポスターを貼るとか、何かを傷つけずに固定したい場合ですよね。
壁に貼るマスキングテープの粘着力を強める方法
壁に貼るマスキングテープの粘着力を強める方法は以下です。
- 壁を掃除してからマスキングテープを貼る
- マスキングテープをベースにしてマスキングテープを貼る
- マスキングテープの接地面を増やす
- 粘着力が強いマスキングテープを使用する
上記のような対策があります。
マスキングテープに新たに粘着剤を足して強めることはできませんが、本来の粘着力を活かすことは可能かと思います。
順番にみていきましょう。
壁を掃除してからマスキングテープを貼る
まずは、壁を掃除してからマスキングテープを貼ります。
見た目はきれいに見える壁紙でも、ほこりや油汚れなどが付着しています。
これらが表面につくことで、マスキングテープ本来の粘着力を弱めてしまいます。
- コーナーを曲がるときに何気なくかけた手の皮脂汚れ
- 料理の油汚れ
- 掃除で巻き上げたほこり
などなど、目に見えない汚れがあるかと思います。
なので、予想以上に汚れている壁を掃除するだけで、マスキングテープが持っている粘着力をフルに活用できます。
壁紙の材質の調べ方
壁紙の材質がビニールのものか、それ以外のものか調べてから掃除しましょう。
ビニール製の壁紙でしたら、水を使って掃除することができます。
一方、ビニール製以外の壁紙でしたら壁にダメージが及ぶかもしれませんので、水を使って掃除することはやめましょう。
壁紙の材質の調べ方は、「壁紙に少しだけ水をかける」だけです。
- 水をはじいたらビニール製の壁紙
- 水をはじかなかったらビニール製以外の壁紙
上記の判断で掃除するかしないかを判断できます。
なので、ビニール製の壁紙の場合はそのまま下記の掃除方法で掃除してみましょう。
壁の掃除方法
壁の掃除方法のご紹介です。
この掃除方法は、ビニール製の壁紙に対応しています。
用意するものは、「中性洗剤」と「ぞうきん」と「水」です。
以下に壁の掃除手順をあげました。
- ぞうきんを水でぬらす
- ぞうきんをかたくしぼる
- ぞうきんに中性洗剤を3~4滴ほどたらす
- 壁を拭く
- 水拭きする
- 乾拭きする
以上です。
なお、中性洗剤、水拭き、乾拭きのぞうきんは、それぞれわけて掃除します。
壁を掃除すると、ほこりや油汚れなどが取り除かれます。
なので、本来のマスキングテープの粘着力が発揮されるはずです。
マスキングテープをベースにしてマスキングテープを貼る
つづいて、マスキングテープをベースにしてマスキングテープを貼る方法です。
マスキングテープ一枚だけだとすぐ剥がれてしまいますが、マスキングテープをベースにしてその上からマスキングテープを貼ることで剥がれにくくなります。
マスキングテープの接地面を増やす
マスキングテープの接着面積が少ない場合は剥がれる可能性が高いです。
とくに凹凸がある壁紙は、マスキングテープとの接着が面でなく「点」になってしまいます。
接着の点が10個より100個の方が、壁にとどまっている時間が長そうですよね。
なので、幅が広いマスキングテープを使用してみましょう。
メーカーによって幅はさまざまあります。
現在剥がれる幅のものより広くすることで、マスキングテープが剥がれにくくなる可能性があります。
粘着力が強いマスキングテープを使用する
粘着力が強いマスキングテープを使用すると剥がれる可能性が低くなります。
ただし、マスキングテープの用途を確認してから使用しましょう。
梱包用のマスキングテープを壁紙に貼る
上記のように別の用途のマスキングテープを使うと、マスキングテープをはがすときに壁紙も一緒にはがれるおそれがあります。
また、長時間貼り続けていると粘着剤がベタベタして、のりが残ってしまう可能性があります。
なので、必ず用途に応じた使い方をしましょう。
粘着力を強めると、はがすのが大変
粘着力を強めると、はがすのが大変です。
貼ったものに粘着剤が付いたり、色が変わったり、壁紙に貼った場合は壁紙がはがれる可能性もあります。
なので、粘着力を強めても、のちのちはがしたい場合は注意しましょう。
長期使用に適したマスキングテープの粘着剤
長期使用に適したマスキングテープの粘着剤は、アクリル系の粘着剤です。
粘着剤はゴム系とアクリル系のものがあります。
ゴム系は幅広く使われていて、包装用の粘着テープにも使われています。しかし、耐熱性や耐候性(太陽光、温湿度など)に劣ります。
一方、アクリル系は粘度調節が可能で、耐熱性や耐候性(太陽光、温湿度など)に優れた粘着剤です。
なので、比較的長期の使用にも向いています。
長く貼っておきたい場合は、粘着剤がアクリル系のものにしましょう。
粘着力が強いマスキングテープに替えることだけが粘着力を強めることではない
粘着力が強いマスキングテープに替えることだけが粘着力を強めることではありません。
例えば、カーブ部分にマスキングテープを貼る場合は、一般的な素材である和紙製のものはうまく貼ることができません。
理由は、伸びないうえにシワが寄ってしまう可能性があるからです。
なので、曲線によってはシワが施されたクレープ紙のマスキングテープや、塩化ビニール製のもので柔軟性を高めて貼れば、貼り付けたい部分にフィットします。
また、湿気や高熱に強い素材のマスキングテープもあります。
上記のように、単に粘着力を高めることで剥がれにくくなる場合がありますが、マスキングテープの素材によっても対応力が変わってくるかと思います。
なので、どこに使いたいかをはっきりさせ、商品の用途を確認してから使いましょう。
目的に合ったマスキングテープを使用しましょう
目的に合ったマスキングテープを使用しましょう。
たとえば、下記のような表示があったらどうでしょう。
- 梱包用
- 強粘着(貼り直しや再剥離が必要な用途への使用はお避けください。
- 粗面
強粘着で、粗面にも使えますが、貼り直しや再剥離ができません。なので、大切にしている壁紙や家具には向いていないことがおわかりかと思います。そもそも、用途が「梱包用」と明記されていますよね。
また、以下のような表示では、
- インテリア向け
- 幅50㎜、100㎜、200㎜…
- 糊残りが少ない
- お部屋やインテリアに貼れる
- アクリル系粘着剤
用途がインテリア向けで、お部屋やインテリアに貼れます。
また、アクリル系粘着剤なので長い時間貼っていられそうですよね。
このように、購入前に表示を見て用途に合っているか確認してから購入・使用することをおすすめします。
マスキングテープの粘着力が弱い理由
マスキングテープが粘着力が弱い理由は、
塗装をはじめとするシーリングやコーキングの際に塗装箇所以外を汚さない目的で使用される保護用の粘着テープ
引用元:Wikipedia
だからです。
マスキングテープは、「養生」に使われるもので周りの素材を保護する目的で作られたものです。
素材を保護するためなので、保護したらすぐに剥がして、素材を傷めないようにしないといけませんよね。
つまり、その場限りで活躍するテープです。
なので、ずっと貼っておくテープではないんですよね。
ずっとおいておけば経年劣化で粘着剤の粘度が増し、ベタベタすることがあります。
ベタベタすると壁紙を汚したり、壁紙を剥がすときに壁紙ごと剥がれる可能性もあります。
どうしてもマスキングテープの粘着力が弱い場合は
どうしてもマスキングテープの粘着力が弱い場合は、マスキングテープをあきらめましょう。
粘着力が強くても用途がまちがっていたら、貼ったものを傷つける可能性があるからです。
なので、壁にポスターや写真をマスキングテープで貼っていて剥がれる場合、マスキングテープより粘着力が高い他のものを使用したり、画びょうなどでしっかり固定したほうが良いかと思います。
賃貸物件の方で、壁にマスキングテープを使っていたけれどポスターや写真、または壁に取り付けていたものが落下してしまった場合は、最小限の穴を開けただけで固定する方法もあります。
ちなみに、賃貸物件で穴を開ける場合は「賃貸契約書」を確認し穴を開けても良いことを確認してから開けましょう。
マスキングテープメーカー
マスキングテープのご紹介です。
マスキングテープを取り扱った企業は実にさまざまです。
幅、用途、デザインがさまざまあり、なかには何に使ったら良いのかさえわからないマスキングテープがあります。
購入前に色々見てみると、イメージが湧いてくるかと思います。
また、100円ショップでも販売されていますので、用途を確認してから購入しましょう。
まとめ
- 壁の掃除をして、マスキングテープ本来の粘着力を引き出す
- マスキングテープで下地を作ってから、マスキングテープを使う
- 粘着力が強いマスキングテープに替えることだけが粘着力を強めることではない
壁を掃除してからマスキングテープを下地に使ったり、接地面積を増やしたり、用途に合わせたマスキングテープに替えてみて色々とためしてみてください。
筆者は壁をきれいに使いたかったので、持家の壁紙にマスキングテープを貼って配線モールを付けました。しかし、1周間くらい経ったとき剥がれて落下してしまいました。
Wi-Fiルーターを壁掛けし配線整理1週間後に落下!
ルーターはビス留めのため無事🤕
【原因】
・予めマスキングテープ(配線モール部分)を貼ってた
・粗面
・重かった
【対策】
・配線モール直付
・延長コード用部品使用
・電源アダプタ直付 pic.twitter.com/s4UCHR9ssx— 会社員ブロガー、takeshi (@hamatti1009) April 2, 2022
現在では最小限の穴を開けて設置できています。
マスキングテープではどうにもならない場合の最終手段としておためしいただければと思います。
いずれにしても壁や床、お気に入りの家具などを傷つけないように慎重にマスキングテープを選びましょう。
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