この記事では次のことをお伝えします。
反抗期で子どもを突き放すべきかどうか知りたい
子どもから、パパ・ママが口を挟めないくらい一方的に反抗されたり、口げんかになったりすると、つい突き放したくなるかもしれません。
しかし、いくら反抗期でも子どもを完全に突き放すことはよくありません。
なるべく親子の関係を保ちながら、反抗期を乗り切る方法をご紹介します。
- 観察していれば突き放すことにはならない
- 突き放したくなるほど自立心が強い、逆に反抗がなければ心配
- 子どもは自分のペースで距離をとりたい
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
反抗期に子どもを突き放そうかと思ってしまう理由
反抗期の子どもの状態を見ると「突き放そうかな」と思ってしまうかもしれません。
反抗期の子供の状態は以下のような感じです。
- 反抗的な態度をとる
- 自分でやろうとする
- 注意を聞かない
- 口答えする
- パパ・ママ、先生より友だちを大切にする(個人差あり)
具体的な言動は、テーブルや床をノックし続けたり、注意しても返事がなかったり、返事に「でも」が先にできてきたり、声を大きく出して発狂したり、場合によっては部屋に閉じこもったりします。
何でも自主的に自分の考えでやろうとするので、当然パパ・ママと衝突する機会が増えますよね。
自分の考えがあるなら、ほっといてみようという気持ちになるのは自然なことだと思います。
反抗期は子どもの成長
反抗期は子供の成長の証です。
反抗する理由は、自立心が芽生えて「自分で行動したい」気持ちが芽生えはじめたからです。
それなりに意思をもった人が家族に増えたことになります。
中間反抗期、第二次反抗期と子どもの年齢が高くなってくると、字をおぼえ言葉の意味を知り、次第に先生や友だちと話すことができるようになります。
良い言葉も悪い言葉もおぼえます。良い言葉という認識も、悪い言葉という認識も知ることになり、いつ使えば良いかもわかってくるようになります。
また、生活の中から人との関わり方を学び、世の中に順応しようとしています。
そのため、思うように話せなかったり、迷ったり、嫌なことなどがあったり、疲れたりしたときに反抗的になることがあります。
やりたいけれど、成功させたいけれどうまくいかない、思うようにいかない、これは大人も子どもも同じでイライラしますよね。
反抗期の子どもへの接し方
もし、子どもが話してくれるなら最後まで話を聞いてあげましょう。
反抗期だからといって、突き放すわけにはいきません。
反抗的な言動が目立つようになったら、しっかり子どもの話しを聞いてみましょう。反抗的な態度を示してくるのには理由があるはずです。
- 解決策が知りたい
- ただ話を聞いてほしい
- 友だちとけんかした
- 友だちの家に遊びに行きたい
- 疲れた
まだまだ子どもは、そもそも何を話せばいいのかがわからない場合があると思いますし、話しながら頭の中を整理していく場合もあります。
なので、最後まで話を聞いて、子どもは何が言いたいのかを探っていきましょう。
もし、子どもの話がエスカレートして感情的になり、あまり使ってほしくない言葉をいった場合は、静かな声で「パパ・ママ」を主語にしたあとに、感情を伝えましょう。
「パパ・ママはそんなこと言われたら悲しいな」
と、子どもの感情的な高い声に対して、子どもに返すパパ・ママの声が静かで深刻そうにします。そうすれば、子どもは「ちょっと言い過ぎたかな」と思うはずです。
反抗期における「突き放す」とは
反抗期における「突き放す」とは、
関係を絶って相手にしない。頼ってくる相手を見捨てる
引用元:Weblio辞書
相手にせずに、見捨てることです。
突き放すとどうなるか
突き放すと親子の溝が深くなります。
突き放す言動としては、
「もう好きにすればいい」
「あなたなんて知らない」
と言ったり、何をしてもほったらかす状態です。
この状態は、パパ・ママが子どもを受け入れていません。
しかし、子どもは完全に自立しているわけではなく、頼りたい部分と自分でやりたい部分が混在しています。なので、頼りたいと思っているときにはパパ・ママに「受け入れられていない」と思い、さらに親子の溝が深まります。
そうなると、「どうせ」という言葉が癖になり自分を卑下したり、否定的になったり、最終的に無口になる可能性があります。
また、反抗的な態度がエスカレートする場合も考えられます。
反抗の裏返しは、パパ・ママに振り向いてほしいサインでもあります。そのサインを見逃さずに子どもに歩み寄れるかが、反抗期の長さや程度に表れると思いますね。
突き放さず観察して見守る
突き放すとは、無視してしまうことです。
しかし、観察していれば見守っていることになります。
観察すれば子どもにアドバイスしたくなりますが、そこは我慢しましょう。
アドバイスせずに、子どもが助けを求めたときに話しを聞いてあげれば良いです。
もし、なにかをアドバイスするときは、状況を見て話しましょう。
その際、何か話してきてくれたらしっかりと聞き、気持ちを話してくれたことに感謝しましょう。
「話してくれてありがとう」
パパ・ママは、子供に対して控えめでいて、なおかついつでも子どもを受け入れる態勢が整っていれば良いですよね。
反抗の合間を縫って頼る瞬間がある
子どもは反抗期の合間を縫ってパパ・ママに頼る瞬間があるはずです。
そのわずかなすき間に、甘えさせてあげられる心のゆとりと、観察眼があれば完璧です。
しかし、多くのパパ・ママが悩んでいるように反抗期は気持ちの切り替えが難しい時期です。
理由は、子どもの気持ちがころころ変わるからです。
さっきまで反抗的だった子どもが、次の瞬間にはパパ・ママに甘えていたりするからです。
そんなときでも「いつも味方だよ」というような雰囲気と、言葉をさらりと子どもに言ってあげられると良いですね。
突き放したくなるほど自立心が強い
反抗期は、ときに突き放したくなるほどです。それだけ子どもの自立心が強くなってきた証拠です。
逆に、反抗期があると言われる時期にパパ・ママにべったりで反抗がないと自立心がないか、パパ・ママが感情をおさえている可能性が考えられます。
これはこれで問題です。
いずれにしても、子どもは話を聞いてほしい時期です。アドバイスも必要かもしれませんが、話を聞いてほしいとサインを出しています。
自立に向けてさまざまなことを考え、迷いながら、少しずつ前に進んでいる不安定な状態です。
しかし、反抗期はいつかは終わります。
子どものペースで距離をとってくる
反抗期の子どもはパパ・ママに頼ったり、遠ざけたりして、一定の距離を保ちます。自分のペースでその間隔を調整しています。
なので、パパ・ママに突き放されたり、近づかれたりしたら子ども自身のペースが乱れて混乱してしまいます。
自分のペースでパパ・ママとの距離を確かめたいのかもしれませんね。
なので、パパ・ママは子どもに振り回されることなく普段どおりに生活していればよいかと思います。
もし、子どもに突き放されるようなことを言われたら、落ち着いてから、「自分を主語」にして静かに気持ちを伝えましょうね。
反抗期は心の発達過程
反抗期は心の発達の過程です。
つまり、心が大人に成長する途中の段階です。
赤ちゃんから一人で動けるまでに、パパ・ママは抱っこしたり、寝返りを見守ったり、手をつないだり、箸の持ち方を教えたりしたはずです。
一方、反抗期は心のコントロールができるように、パパ・ママに甘えたり、文句を言ったり、わがままを言ったり、泣いたり、笑ったりしています。
このように体は使えるようになっていますが、心の使い方がうまくいっていません。
心が整理できていないんですね。
だから、反抗するのだと思っています。
子どもは吸収したものをアウトプットしたいはずです。
そのアウトプットに対して、パパ・ママが対処してあげます。
- アウトプットした言葉に言葉をかぶせるのか
- アウトプットした言葉を最後まで聞いてあげるのか
言葉も行動もいっぱい失敗して、やがて修正されていきます。なので、いっぱい挑戦させて、挑戦したことを褒めてあげましょう。
まとめ
- 観察していれば突き放すことにはならない
- 突き放したくなるほど自立心が強い、逆に反抗がなければ心配
- 子どもは自分のペースで距離をとりたい
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