この記事では次のことをお伝えします。
テレワークのサボりはバレるのか知りたい
テレワークは在宅勤務で進める仕事です。
自宅は基本的に仕事場ではないため、仕事のオンオフが切り替えづらく、どうしても仕事に身が入らない人もいるのではないでしょうか。
テレワークで仕事していると、気が緩んで仕事以外のことをしてもバレないのでは?と思う人がいるかもしれませんよね?
そこで今回は
- テレワーク時のオンラインとオフラインのサボりの具体例
- テレワークのサボりがバレる理由
- サボりがバレる危険度
- サボりがバレたときの社員の対処法
- サボりがバレたときの会社側の処分
- サボりがバレないようにするために
- 社員がテレワークで仕事をサボらないための対策
上記を解説します。
- パソコンに「IT資産管理ソフトウェア」を導入していたり、管理者に進捗報告する義務があればサボりがバレれる可能性がある
- 大企業ほど「IT資産管理ソフトウェア」などを導入している可能性が高い
- 成果を出してから堂々とサボろう!
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
テレワークのサボりとは
テレワークのサボりには、どんなものがあるのでしょうか?
パソコン上のサボりの具体例
パソコン上でのサボりの具体例は以下です。
会社のパソコンでネットサーフィンをする
チャットがオフライン
チャットで雑談をする
などなどです。
管理ソフトが入っているパソコンを自宅で使う時点で「サボりは監視されている」と思ったほうが良さそうですね。
オフラインでのサボりの具体例
つづいて、オフラインでのサボりの具体例です。
ゲームをする
昼寝をする
テレビを見る
などなどです。
まだまだありますがオフラインでのサボりの内容は「仕事から帰ったらやること」、または「休日に自宅でやること」ですね。
サボりがバレる理由
IT資産管理をするソフトウェアでの監視できるから
端末を監視するソフトウェアが入っているパソコンを使用している場合は、パソコンの様々な利用履歴が記録されて、管理側に送信されます。IT資産管理のソフトウェアで収集される情報は以下のようなものがあります。
- パソコンを立ち上げた時間
- 閲覧したWebサイトのURL
- 起動したアプリケーションの時間
- 起動したアプリケーションの名前
- ファイルのログ
- シャットダウンの時間
などです。
これは製品によってできることがちがいます。なかには、パソコンのデスクトップ画面のスクリーンショットを撮ることも可能なソフトもあるのだとか。
これでは、パソコンを立ち上げてパソコン内で作業するとほぼ何をしていたのか丸わかりとなりますよね。
Webサイトの閲覧、ゲーム、ネットショッピングなどをした場合はサボっていることがすぐに管理者にバレることでしょう。
また従業員が業務とは関係のない操作をした場合は、情報が外部に漏れるリスクもあります。
そのような場合には管理者に通知が届く機能もあるようです。
ちなみに、ログとは以下のような意味があります。
ログとは、コンピュータの利用状況やデータ通信など履歴や情報の記録を取る事、またその記録を指す。操作やデータの送受信が行われた日時と、行われた操作の内容や送受信されたデータの中身などが記録される。
ITトレンド 「ログ とは」https://it-trend.jp/words/log 参照2022/03/21
アクセスログで従業員の動きを分析できる
テレワークでは実際にどういった業務を行っているのか、様子をうかがいながら判断するのは難しくなります。
出社しているときは、部下のもとへ行き仕事ぶりを確認することができます。
しかし、テレワークではちくいち確認できません。なので、様子をうかがうために通信履歴をサーバーに記録した「アクセスログ」で確認します。
アクセスログを見ることでどのようなことが起こっていたかを詳細に調べることができたり、原因となるてがかりを得られるかもしれません。
約4割の会社は勤務時間をデータで管理している
出社した場合の労働時間管理方法は、
「パソコン等の使用時間(ログイン・ログアウト)の記録」が従業員1000人以上いる会社は最も多く約37%、逆に「労働時間管理をしていない」企業は、従業員99人以下は約20%と最も多い結果となりました。
この結果から、大企業ではパソコンに管理ソフトを導入している可能性が約4割あることがわかります。
管理ソフトは、ログイン・ログアウトだけではなくパソコンを使用している人の利用履歴もわかるので、たとえテレワークを自作成している会社でなくとも、大きな企業ほどパソコンを触っている従業員の行動がわかってしまうことになります。
また、「テレワークの際にどのように労働時間を管理しているか」という質問に対して、「パソコン等の使用時間(ログイン・ログアウト)の記録」が従業員1000人以上いる会社は約23%、「労働時間管理をしていない」企業は、従業員99人以下は約24%と最も多い結果となりました。
従業員1000人以上いる会社の「パソコン等の使用時間(ログイン・ログアウト)の記録」は、出社したときの方が数値が高いです。しかし、「ネットワーク上の出退勤管理システム」や「メール等による管理者への報告」などでカバーされているようですね。
「テレワークに関する調査2020」 https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20200630.pdf 参照2022/03/21
ウェブカメラに映ってしまう
ウェブカメラに、仕事とは全く関係ないものが映り込んでしまうケースです。
漫画、ゲーム機器、お菓子などが映り込んでいればサボっていたことがバレる可能性があります。
仕事の進捗状況で判断できる
そもそも上記の監視や分析をしなくても、仕事の進捗状況で判断できます。
与えられた仕事の進捗状況が遅く提出されれば、サボっていたことがバレる可能性があります。
管理する側は従業員が仕事できる量をある程度把握しています。
なので、仕事の進み具合が遅いことを説明できなければサボりとみなされ、上司との信頼関係がくずれてしまいます。
それ以前に与えられた期間に仕事が完了できなそうな場合は、締め切り前に上司に報告する必要があるでしょう。
連絡の返信が遅い
パソコンでは連絡手段として、電子メールやチャットなどがあります。パソコンで作業していたらすぐに気づきますよね。
しかし、席をはずせば当然気づきません。
たとえ連絡に出たとしても、サボっていたら仕事に関する進捗への答えが言い訳がましかったり、質問に対する答えがあいまいなど、今までとはちがった返答の場合はサボっている可能性があります。
IT資産管理ソフトウェアは都合の良いセキュリティ対策
本来のIT資産管理ソフトウェアを使用する目的はセキュリティの問題が生じたときに調べることなんだそう。
しかし、従業員の仕事の進捗状況を知るツールにもなってしまいます。
なので、会社は社員にセキュリティ強化という体(てい)で導入していると伝えていても、本当の目的は従業員の監視で使用している場合も考えられます。
よって、あなたの勤務態度はパソコン上でも評価されているかもしれません。
しかし、IT資産管理ソフトウェアには利用するライセンス取得に料金がかかります。台数に比例して料金がかかりますので、テレワークを実施していない会社や従業員数が少ない会社は導入している可能性は低いのかもしれません。
導入率は5割ほどだと言われているようです。
サボりがバレる危険はどのくらいあるのか
サボりがバレる危険はどのくらいあるのでしょうか?4つのパターンから見ていきましょう。
会社から支給されたパソコンを自宅のネット回線で使用
会社から支給されたパソコンを自宅のネット回線で使用するケースは、テレワークをする会社で多いケースだと思います。
会社側としては支給したパソコンの情報が外部に漏れることは大きな損失です。
なので、情報が外部に漏れないような対策がすでに施されている可能性が高いです。
あらかじめIT資産管理ソフトウェアなどで対策していれば、あなたの仕事内容はたとえテレワークでもバレてしまう可能性は高いので注意しましょう。
個人のパソコンを自宅のネット回線で使用し、会社にある自分用パソコンと接続
個人のパソコンを使用しますが、VPNで会社にある自分用のパソコンと接続して業務を進めるケースです。
VPNとは、一般的なインターネット回線を利用して作られる仮想のプライベートネットワークのことです。「仮想の専用線」という意味があるようです。
フリーWi-Fiで公衆のネット回線を利用する場合、個人情報を盗み見されたりデータが書き換えられたりするリスクがあります。
ですが、VPNを利用すれば情報を盗み見されたりデータが書き換えられるリスクを減らすことができます。
またVPNを利用すると、個人のパソコンと接続先の端末だけで接続することができます。
VPNソフトを利用する場合、会社にある自分用のパソコンと接続します。なので、自宅にいながら遠隔操作でパソコンを操ります。
その際会社のパソコンに何らかのIT資産管理ソフトウェアが導入されていれば監視される可能性があり、サボるとバレることになります。
jBS 「VPN接続とは?VPNの基本、仕組みについて」 https://www.jbsvc.co.jp/useful/security/vpn-connection.html 参照2022/03/21
上司が管理している場合
上司が仕事の進み具合を管理している場合です。
管理が上司という「人」なので、パソコンに管理ソフトを入れるよりも緊張感がありますよね。
進捗報告が上司から求められている場合は嘘はつけませんから、なかなかサボりづらいと思います。
また、上司が部下に仕事を振りわける場合、しっかりした上司なら業務の内容・量・負担は把握しているはずです。理由は、かつては上司も経験していたからですよね。
なので、上司が与えた仕事がどのぐらいの時間で終わるかは、だいたい頭に入っているはず。よって、進捗状況が予想より悪い場合は上司から直接連絡がくる可能性があるのです。
さらに、上司と管理ソフトがダブルで目を光らせていればサボっている暇なんてないですよね。
個人のパソコンを自宅のネット回線で使用
管理者がテレワークの環境を全くノータッチで用意しない場合です。
これは、逆に管理者のほうがテレワークの環境作りをサボっていますよね。
このような場合は、会社から与えられた電子機器やネットワークを使用していません。なので、会社側が監視することは難しく、サボっているのか調べることができません。
なので、サボりがバレる可能性は低いでしょう。
会社に「IT資産管理ソフトウェア」を導入しているか聞く方法
取引先の会社で、うちの会社のセキュリティ対策について聞かれたんですけれど、会社ではどんな「IT資産管理ソフト」が入っているんですか?
上記のように聞いてみましょう。
取引先のセキュリティを聞いてくることは、企業間の取引では普通のことです。
会社側としても「監視していることがバレたかもしれない」と思っても、嘘はつけないですよね。
なので、ちゃんと答えてもらえるかもしれません。
「監視されているかも」と不安に思っているのなら、いっそ聞いてしまったほうがスッキリするかもしれませんね。
サボりがバレたときの社員の対処法
テレワークでサボりがバレてしまったときの対処法はどのようなものがあるのでしょうか?
正直に言って謝る
正直に「〇〇していました。すみません。」と謝ることが大切です。
出社していたときはちょっとの雑談や休憩はあたりまえにありましたが、テレワークでパソコンの前にいると休憩してはいけないような雰囲気になるかと思います。
トイレはもちろん、コーヒーを飲んだりリフレッシュするためにお菓子をつまんだり、目薬を指したりする程度であればそんなに問題になることではありません。
また、「宅配便がきた」「子どもが泣いている」などの突発的な用事であれば断ってから対応すれば良いと思います。
サボりがバレたときの会社側の処分
会社側からの警告として懲戒処分があります。
懲戒処分とは「企業が従業員に対して行う労働関係上の不利益措置のうち、企業秩序違反行為に対する制裁のことをいいます。」
en人事の味方 懲戒処分とはなんですか? https://partners.en-japan.com/qanda/desc_1045 参照2022/03/21
懲戒処分には段階があり、注意程度のものから
- 始末書
- 減給
- 出勤停止
などがあり、一番重い処分は解雇です。
どのようなサボりを行って、それがどのくらいの時間や期間行われたものなのかによっても処分内容が変わります。
たとえ処分が軽くても、テレワークでサボったことで会社や上司からの信頼が下がります。
信頼が下がれば、現在の役職が変わったり異動を命じられたりするかもしれません。
また、テレワークでのサボりで評価が下がれば、「テレワークは向いていない」とみなされて、出社を命じられる可能性が高くなります。
「テレワークでは結果を残せない社員」というわけですからね。
なので、今まで通り時間をかけて出社して仕事を進めなければなりません。
サボりがバレないようにするために
テレワークのサボりがバレないようにするためには、以下のような方法があります。
- 会社の電子機器はなるべく持ち歩かない
- 就業時間にはパソコンを立ち上げておく
- 会社と無関係なWebサイトは、自宅のパソコンを使用する
- テレワークメンバーと連絡が取れる体制を整えておく
持ち運びしなくても良いのであれば、なるべく会社の電子機器は持ち運ばないようにしましょう。GPSが搭載されているパソコンやスマートフォンなどは移動経路もわかってしまうそうです。
テレワークの予定もないのに、プライベートの移動経路が会社にバレバレだったら自分から個人情報を渡しているようなものですからね。
また、テレワークで在宅勤務しているのに就業時間にパソコンが立ち上がっていないのはおかしな話です。
必ず就業時間前までパソコンが立ち上がっている状態にしましょう。
社員がテレワークで仕事をサボらないための対策
それではテレワークで仕事をサボらないためにどのような対策をすればよいのでしょうか?
- 計画を立ててから業務に取り組む
- テレワークできる環境を整える
上記のような方法があります。
計画を立ててから業務に取り組む
毎日その日の就業前に1日のスケジュールを立てます。タスクを箇条書きで3~4つほど書いていきます。
事前にタスクを書いておくことで、やることが明確になります。また、1つの仕事が終わったら丸をつけることで、仕事への達成感が得やすくなります。
その際気をつけたいのが抽象的なタスクにしないことです。
あまり抽象的なタスクだと達成できず、その日が終わってしまいます。なので、タスクに丸がつけられるくらいの細かなタスクまでわけてからリストにしましょう。
また、自分がやることを公言することで逃げられなくなります。
モチベーションをあげるためにも上司や周りの社員に宣言してサボりを防止しましょう。
テレワークできる環境を整える
テレワークできる環境を整えましょう。
自宅は趣味や嗜好のものであふれています。これはしょうがないことですよね、自宅なんですから。
ですが、少しでも仕事モードになれるように集中しやすい環境を作りましょう。
- パソコン
- 通信速度
- パソコンの周辺機器
- デスク周り
- 整理整頓
- 身だしなみ
などなど、環境を整える項目はいろいろあります。
手っ取り早くできることは
「デスク周りの不要なものを片付けて視界に入れない」
とか
「出社と同じ制服に着替えてから仕事をする」
などですよね。
あまりお金をかけられない場合は手作りでパーテーションを作ったり、椅子を変えてみたりして少しでも作業がしやすい環境づくりをしていけば良いです。
テレワークをサボっても良いケース
サボりが管理者に歓迎されることはないと思いますが、テレワークをサボっても良いケースがあるとすれば、それは与えられた仕事がすでに終わっている場合ですよね。
仕事が終わっているので自宅で休憩する分には特に強く言われることはないと思いますね。
仕事を細かなタスクにわけて一つ一つクリアしていけば、予定より速く終わらせることができるはずです。
テレワークは、自己管理が大切な働き方です。
まとめ
- パソコンに「IT資産管理ソフトウェア」を導入していたり、管理者に進捗報告する義務があればサボりがバレれる可能性がある
- 大企業ほど「IT資産管理ソフトウェア」などを導入している可能性が高い
- サボるなら、成果を出してから心ゆくまでサボりましょう
会社支給の電子機器を使用している以上、管理ソフトなどを使用している可能性が高いです。もし気になる場合は会社に聞いてみましょう。
また、たとえ管理ソフトや管理者の目があったとしても、成果を出してさえいれば文句は言われないはずです。
なので、成果を出してテレワークでういた出退勤時間を有意義に使いましょう。
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