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- 油絵を描ときに壁にキャンバスを立てかけて絵を描いているんだけど、なんだかキャンバスが筆に負けてズレてしまう。
- イーゼルを買ってキャンバスを固定したいけどどんなタイプのイーゼルがあるかわからない。
イーゼルの選び方や、イーゼルの使い方を解説しました。
★もくじ★
- 油絵などを描くときに使うイーゼルとは?
- 油絵などを描くときイーゼルを使うメリット
- 油絵などを描くときのイーゼルの選び方は?
- あなたは油絵などを描く時、イーゼルか卓上イーゼルどちらがお好み?
- 油絵などを描くイーゼルの形は?
- 油絵などのキャンバスをイーゼルに設置するときは重力に任せるか、ガッチリ固めるか?
- 油絵などを描くイーゼル環境は角度調節が大事
- 油絵などを描くときに、イーゼルは高さも大切
- 油絵などを描くときのイーゼルの配置
- 油絵などの製作時のイーゼルと目線の高さ
- 油絵などの制作で使うイーゼルを見て選んでみよう
- 私が油絵で描くために買ったイーゼルは?
- 実際に買ってわかった。油絵など描く時のイーゼル選び、ここに注意!!
- まとめ
油絵などを描くときに使うイーゼルとは?
絵を描くときだけでなく、デッサンや絵を 飾るときにもイーゼルを使用します。
イーゼルを使えば支持体が安定して姿勢も 安定します。
初心者のときから使っていきたい道具で す。
油絵などを描くときイーゼルを使うメリット
安定感によって高まる制作への集中力
片手にスケッチブックやキャンバスを持っ て絵を描いていると、自分で画面を支える 必要が出てきます。また両手を使う場合、 いったん持っているものを置いて作業しな ければなりません。
さすがにキャンバスを手に持って絵を描く 人はいないと思いますが、壁に立てかけて 描いたとしても色を塗ったときにキャンバ スがズレてしまい、結果絵の制作に集中で きないということが起こってしまいます。
そこで、支持体や画板などを固定し支えて くれるものが必要になってくるわけです。
イーゼルを使うと画面を固定することがで きます。そして、両手が空くので作業効率 が上がります。
支持体が安定することで心に安心感がうま れ、絵に集中できます。
些細なことかもしれませんが毎日絵を描い ていくのならバカにはできません。
油絵などを描くときのイーゼルの選び方は?
外で描くのか室内で描くのか
イーゼルには屋外用と室内用のものがあり ます。
屋外で制作する場合は屋外用、室内で制作 を行う場合は室内用のイーゼルを使用しま す。屋外で絵を描くのか、室内で絵を描く のかによってイーゼルのタイプが変わって きます。
屋外用イーゼルの特徴
屋外用は持ち運びしやすいように軽量、コ ンパクトにたためるといった特徴がありま す。材質はアルミなどで作られています。
室内用イーゼルの特徴
室内用は移動する可能性が少ないので材質 が木製、屋外用に比べて重く安定感があり ます。これなら室内で集中できますね。
あなたは油絵などを描く時、イーゼルか卓上イーゼルどちらがお好み?
自分が制作をしながらある程度動く場合は イーゼル、テーブルに置いてじっくり絵を 描く場合は卓上イーゼルを選びましょう。
イーゼルと卓上イーゼルの両方の役割を併 せ持つイーゼル、つまり脚を出して立って 絵を描いたり脚を収納して椅子に座ってテ ーブルで絵を描くという2つのことができ るイーゼルもあります。
油絵などを描くイーゼルの形は?
三脚型のイーゼルは30号ぐらいまでが最適
三脚型は設置が容易で安いのが特徴です。 脚を開けば自立し、たためば隙間へ収納 できます。
ただし、大作を描く場合は安定しません。 制作は※30号程度までの大きさに留めて おいたほうが良いと思います。
※30号「910㎜×727㎜」(F30)
H型のイーゼルは安定感抜群
三脚型に比べH型は四本脚なので大作でも 安定感があります。
水平で使えるイーゼルは、水が垂れない!
水を多く使用し、ある程度大きい作品を制 作するときには水平にできるイーゼルがあ れば便利です。
水が地面に垂れることなく制作に集中でき ます。
油絵などのキャンバスをイーゼルに設置するときは重力に任せるか、ガッチリ固めるか?
キャンバスをイーゼル受けに置くだけの三 脚型のイーゼルは安価ですが、キャンバス を若干斜めに立てかけるので、キャンバス の上の方は距離が遠くなり遠近感ができま す。
それに対し、上下でガッチリ支持体を挟む タイプのイーゼルは地面に対して垂直に固 定できます。また、安定感があるので筆に ある程度力を入れても支持体が負けませ ん。よって制作に集中できます。
油絵などを描くイーゼル環境は角度調節が大事
角度は何段階調節ができるのか、その角度 は何度と何度があるのか。
また自由に調節できるイーゼルなのか。そ の場合角度はどのぐらい自由が利くのか、 その可動域も大事ですね。
油絵などを描くときに、イーゼルは高さも大切
イーゼルは支持体を好きな高さに調節して 固定できます。
椅子に座って絵を描くのか、 立って絵を描くのか、 地べたに正座して絵を描くのか、
によってイーゼルの
脚が伸び縮みしないタイプか、 脚が伸び縮みするタイプか、 そもそも脚がないタイプか、 脚を出すことができるし脚をたたんで使う ことができるタイプか、
もチェックしましょう。
油絵などを描くときのイーゼルの配置
イーゼルはモチーフ(描く対象)とイーゼ ルに設置した支持体が頭を動かさずに、首 または目の左右のスライドの動きだけで見 比べられる配置にします。
配置は制作者が右利きの場合、制作者の斜 め右前にイーゼルを置き、制作者に向けて 配置します。
モチーフは制作者から見てイーゼルに設置 したキャンバスの左端の延長に配置してい る状態です。制作者が左利きの場合は右利 きの逆の配置で制作を行います。
背筋を伸ばして、常にモチーフと支持体を 上下のブレなく見られる環境が良いです。
椅子は、できれば左右に360度回転し、座 面が高さ調節できる椅子があれば作業がス ムーズかと思います。
油絵などの製作時のイーゼルと目線の高さ
支持体の中心が制作者の目線の高さより上 すぎたり下すぎたりすると首が疲れます。
目線は画面の中心を常に見ていられる状態 が良いです。視線と画面とが垂直になるよ うにしましょう。
常に同じ姿勢で描ける高さが理想です。
油絵などの制作で使うイーゼルを見て選んでみよう
それでは実際にイーゼルのご紹介です。
クレサンジャパン デッサンイーゼル
室内でじっくり、しっかり固定して制作できるイーゼル
デッサンや油絵具など、屋内で制作できる イーゼルです。縦のF50号(1167㎜×910 ㎜)まで制作できます。シンプルな作りで すが上下固定や高さ調節もできます。
Kkproject 卓上小型イーゼル
まずは手軽に小さな作品を描いていきたい方に
椅子に座り制作できる卓上イーゼルです。 制作できるサイズがF6号(410㎜×318㎜) です。たたんで持ち運べるので、外でスケ ッチしたい方にも良いです。引き出しがつ いているので絵具や鉛筆などを入れること ができます。テーブルや台があれば屋外で も制作活動ができそうですね。お値段もお 手頃です。
Aibecy折りたたみ式ドローイングボックスイーゼル
どこでも絵の制作を楽しみたい!そんな期待に応えるイーゼル
屋外と屋内両方に使えて屋内での収納にも 場所を取りません。最大制作号数がF25号 (803㎜×652㎜)まで制作できます。収納 がついていますし、上下固定ができます。 また、屋内でたたんでいた脚を屋外では三脚にして使うことができます。作った方に お礼を言いたくなる多機能イーゼルです。
ターレンス 水平メタルイーゼル
平らでも立てても使えるイーゼル、 これなら大きめの水彩画も大丈夫
軽いので持ち運びがしやすく屋外での制作 に便利です。縦のF50号(1167㎜×910㎜) まで使用できます。野外用ですが、屋内で も使えそうですね。
以上イーゼルのご紹介でした。
その他にも形や使い方が様々なイーゼルが あるので実際に画材屋さんに出向いて大き さを確認したり材質を見てみてあなたが本 当に欲しいイーゼルを探してみてくださ い。
私が油絵で描くために買ったイーゼルは?
holbein ジュリアンボックス PA4 テーブルイーゼル
椅子に座り制作できる卓上イーゼルです。 制作できるサイズはタテF10号(530㎜×4 55㎜)です。たたんで持ち運ぶことができ ます。引き出しがついているので絵具やペ インティングオイルなどの小瓶を入れるこ とができます。
お値段は結構良いですが、しっかりとした 作りです。フランス製です。
ホルベイン ジュリアンボックスpa4テーブルイーゼル【レビュー】
実際に買ってわかった。油絵など描く時のイーゼル選び、ここに注意!!
私はイーゼルをインターネットで買ってみ ました。
商品説明のところでだいたいの説明では最 大制作号数が書かれているのですが、私が 色々なイーゼルを見て検討していた範囲で は、最小制作号数が書かれていませんでし た。
キャンバスを受けに置いて立てかけるタイ プなら特に説明は必要ありませんが、上下 固定タイプのイーゼルで上下固定の最小可 動域が書かれていないものが多いと思いま す。
というか、そもそもそのような説明はない のかもしれません。なのでそこは買ってみ るしかないのかなと思いました。どうして も不安ならばなるべくインターネット販売 ではなく、実物を見てその可動域を確認し てから購入されることをおすすめします。
上下固定の部品が口を閉じるように噛んで くれればどんなに小さくても上下固定で制 作できますが、口を閉じてくれないと小さ い作品の制作をするときに何か噛むものを 入れないといけなくなります。
ご注意くださいませ。
まとめ
なんでもそうですが使ってみないとわから ない使い心地というものがあると思いま す。
まずはあなたが絵の制作の時のことをイメ ージして、イーゼルを家の作業スペースに レイアウトした時のことを考えたり、欲し いイーゼルの寸法を測ってみて手に入れた ときのことをイメージしてみてください。
事前にそれをすることによって実際にイー ゼルを手に入れた時、手に入れる前と後と のギャップに悩むことが少なくなると思い ます。
イーゼルを手に入れると安定感が出て、あなたの制作に大きな手助けとなってくれる ことと思います。
この安心感は馬鹿にできません。
支持体のズレにイライラしたら、今すぐに でもイーゼルを検討すべきですね。
最後までお読みくださいましてありがとう ございます。
ホルベイン ジュリアンボックスpa4テーブルイーゼル【レビュー】