こんにちは、内向型ミニマリスト画家のタケシです。
油絵とアクリルの違いは、ざっくり言うと「乾く速さ」「使う液体」「仕上がり」「片付けの手間」が違います。
私は独学で油絵を描き、個展も経験しました。
その中で感じたのは、
油絵にはゆっくり描ける安心感があり、
アクリルには早く進められる手軽さがある、
ということです。
この記事では、初心者が迷いやすいポイントを5つに分けて、油絵とアクリルの違いを比べていきます。
この記事では次のことをお伝えします。
- 「初心者だからアクリル」と決めつけなくていい
- 自分が“また描きたい”と思える方を選べばいい
- 迷うなら、まずは絵具1本で小さく試してみよう
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
油絵とアクリルの違いは5つある

油絵とアクリルは、どちらも絵を描くための絵具です。
でも、使い方や乾く速さ、片付けの手間、仕上がりはけっこう違います。「自分が続けやすいのはどっちか?」という目線で見ていきましょう。
油絵は油、アクリルは水で扱う
結論から言うと、油絵とアクリルの大きな違いは、何で絵具を溶くかです。
アクリル絵具は、水で溶いて使えます。
筆も、乾く前なら水で洗えます。だから初心者にとっては、かなり始めやすい画材です。
一方、油絵具は油で溶いて使います。
ペインティングオイルやブラシクリーナーなど、油絵ならではの道具が必要になります。ここだけ聞くと「油絵って面倒そう」と感じるかもしれません。
でも、ここで止まらなくて大丈夫です。
今は水で扱える油絵具もあります。私も水で溶ける油絵具を使った経験があり、油絵のハードルがかなり下がりました。今は普通の油絵の具を使っていますが、必要最小限の道具に留めることで描くのも片付けるのも面倒ではなくなっています。
初心者が最初に見るべきポイントはこれです。
- 手軽に始めたいならアクリル
- ゆっくり描きたいなら油絵
どちらが上という話ではありません。
自分の制作に合う方を選ぶことが、長く続けるコツです。
まずは「描きやすさ」より「続けやすさ」で選ぶ
初心者のころは、「どっちがうまく描けるか」で選びたくなります。
でも、私なら「どっちなら続けられそうか」で選びます。
なぜなら、絵は一回描いて終わりではないからです。
描いて、片付けて、また描く。これを何度も繰り返します。
たとえば、平日の夜に少しだけ描きたい人なら、すぐ乾いて片付けやすいアクリルは向いています。
反対に、週末にじっくり時間を取って、色を混ぜながら進めたい人なら、油絵の方が合うかもしれません。
私自身は、急いで完成させるより、絵を見ながら「ここをもう少し暗くしようかな」「この形、少し違うな」と考える時間が好きです。だから油絵が合っていると思います。
初心者にとって大切なのは、最初から完璧な画材を選ぶことではありません。
- 片付けが苦にならないか
- 家で描けるか
- 臭いが気にならないか
- 乾く速さが自分に合うか
- その絵具を触っていて楽しいか
このあたりを見て選ぶと、失敗しにくくなります。
違いその1. 乾く時間

ここからは、具体的21、油絵とアクリルの違いを見ていきましょう。
油絵とアクリルで、初心者が一番わかりやすく違いを感じるのが乾く時間です。アクリルは早く乾き、油絵はゆっくり乾きます。この違いは、描きやすさにも失敗のしやすさにもつながります。
アクリルは早く乾く
アクリル絵具は、乾くのが早いです。
これは大きなメリットです。
なぜなら、すぐに次の色を重ねられるからです。
短い時間で完成させたい人、スピード感を持って描きたい人、失敗しても上から塗り直したい人には使いやすいと思います。
ただし、早く乾くことはデメリットにもなります。
たとえば、色を混ぜながら迷っているうちに、パレットの上で絵具が固まってしまうことがあります。筆についた絵具も、放っておくと固まって落ちにくくなります。ここは初心者には少しプレッシャーに感じるかもしれません。
アクリルが向いている人はこんな人です。
- 短時間で描きたい
- 早く完成させたい
- 乾くのを待つのが苦手
- 紙や板にも気軽に描きたい
- 片付けをラクにしたい
逆に、色をゆっくり混ぜたい人や、なめらかなグラデーションを作りたい人は、最初は少し難しく感じるかもしれません。
アクリルは「早く進められるけど、迷っている時間も短い絵具」です。
油絵はゆっくり乾く
一方、油絵具は乾くのが遅いです。
ここがアクリルとの大きな違いです。
油絵具は表面が乾くまで3〜7日くらいはかかります。乾くのが遅いので、色を混ぜたり、形を直したり、時間をかけて制作しやすいのが特徴です。
初心者にとって、これは意外と安心です。
すぐに乾かないので、「あ、ここ違う」と思ったときに直しやすいからです。
私も、油絵の良さはこの“待ってくれる感じ”にあると思っています。
アクリルだと、迷っている間に乾いてしまうことがあります。でも油絵は、少し立ち止まって考える時間をくれます。
油絵が向いている人はこんな人です。
- ゆっくり描きたい
- 色を混ぜながら考えたい
- グラデーションを作りたい
- 厚みのある絵にしたい
- 一枚の絵に時間をかけたい
ただし、乾くのが遅いので、置き場所は必要です。
小さいお子さんがいる家や、部屋が狭い場合は、乾燥中のキャンバスをどこに置くか考えておくと安心です。
違いその2. 臭いと片付け

絵具選びで意外と大事なのが、臭いと片付けです。描く前は「どんな絵が描けるか」ばかり考えますが、続けるとなると、家族への配慮や片付けのラクさも大切になります。
アクリルは水で洗いやすい
アクリル絵具は、水で扱えるのが魅力です。
乾く前なら、筆やパレットを水で洗えます。
これだけで、かなり始めやすいです。
特に自宅で描く場合、臭いが少なく、片付けもしやすいのは大きなメリットです。
アクリルの片付けで気をつけたいのは、乾く前に洗うことです。
アクリル絵具は乾くと耐水性になります。つまり、一度固まると水では落ちにくくなります。
だから、アクリルを使うならこのルールだけ覚えておくといいです。
- 筆は使ったら水につける
- パレットに出しすぎない
- 乾く前に洗う
- 服につけないようにする
アクリルは手軽ですが、放置には弱いです。
「あとで洗おう」と思っていると、筆がカチカチになります。これは初心者あるあるです。
アクリルは片付けがラクだけど、放置すると一気に面倒になる絵具です。
油絵は換気と片付けが大事
油絵は、アクリルより片付けに少し手間がかかります。
油で溶いて使うため、筆を洗うときにもブラシクリーナーなどを使います。
また、溶き油やクリーナーの臭いが気になる人もいます。油絵は溶き油や筆洗い液の臭い、換気の必要性がよく言われます。
ただし、ここで「油絵は無理」と決めなくて大丈夫です。
油絵は臭いが不安でも、水可溶性油絵具や臭いの少ないオイルを選ぶことで、始めやすくなります。
初心者が油絵を始めるなら、最初はこんな形で十分です。
- 小さいキャンバス
- 絵具は数本
- 水可溶性油絵具
- 水性ブラシクリーナー
- 換気できる場所
- 使い捨てペーパー
最初から本格的な道具を全部そろえなくてもいいです。
むしろ、少ない道具で試した方が、自分に合うかどうかわかります。
違いその3.仕上がり

油絵とアクリルは、完成した絵の印象も少し違います。アクリルははっきりした印象になりやすく、油絵は重なりや深みを出しやすいです。ここは「どんな絵を描きたいか」に関わります。
アクリルは軽くてはっきりした印象
アクリル絵具は、乾くと耐水性になり、くっきりした表現がしやすい絵具です。
重ね塗りもしやすいので、テンポよく画面を作っていけます。
アクリルの良さは、手軽さです。
イラストっぽく描いたり、はっきりした色面で描いたり、デザイン寄りの表現にも向いています。
また、メディウムを使うことで、油絵のような厚みを出すこともできます。
ただ、アクリルは乾くのが早いので、ゆっくりぼかしたり、色をなめらかにつなげたりするのは少しコツが必要です。
アクリルの仕上がりは、こんな印象です。
- はっきりしている
- 現代的
- 重ねやすい
- 修正しやすい
初心者が「まず一枚完成させたい」と思うなら、アクリルはかなり向いています。
油絵は重なりと深みが出しやすい
油絵は、色の重なりや深みを出しやすい絵具です。
乾くのが遅いので、色を混ぜたり、ぼかしたり、形を直したりしながら進められます。
油絵の魅力は、ゆっくり変化させられるところです。
一気に完成させるというより、少しずつ育てる感じがあります。
私が油絵を好きなのも、ここです。
急がなくていい。すぐに答えを出さなくていい。絵を見ながら、考えながら進められる。
これは、慎重な人にとっては、けっこう安心できる部分だと思います。
逆に、早く結果が見たい人には、少しじれったく感じるかもしれません。
油絵の仕上がりは、こんな印象です。
- 深い
- 重みがある
- 色を混ぜやすい
- グラデーションが作りやすい
- 厚みを出しやすい
- 時間をかける楽しさがある
油絵は、ゆっくり考えながら描きたい人に合う絵具です。
違いその4.描ける場所と道具

油絵とアクリルでは、描ける場所や必要な道具も少し違います。初心者は、道具をそろえる前に「どこで描くか」「どれくらい広げられるか」を考えておくと失敗しにくいです。
アクリルは紙や板にも描きやすい
アクリル絵具は、いろいろな素材に描きやすいです。
紙、キャンバス、木製パネル、キャンバスボード・金属・ビニールなど、さまざまなものに描けます。
これは初心者にはうれしいです。
いきなり高いキャンバスを買わなくても、まずは紙や小さなボードで試せるからです。
アクリルを安く試すなら、こんな方法があります。
- 100均の小さなキャンバスを使う
- 厚めの紙に描く
- ダンボールにジェッソを塗って試す
- 絵具は数色だけ買う
- 筆は最初から高いものを買わない
「失敗したらどうしよう」と思う人ほど、小さく試すのがおすすめです。
小さいサイズなら、失敗してもダメージが少ないです。
アクリルは、実験しやすい絵具です。
油絵はキャンバスとの相性がいい
油絵は、キャンバスや木製パネル、キャンバスボードとの相性がいいです。
油絵らしい厚みや重なりを感じたいなら、キャンバスに描くと楽しいです。
ただし、油絵は道具が少し増えます。
- 油絵具
- 筆
- ペインティングオイル
- ブラシクリーナー
- パレット
- キャンバス
- ウエスやペーパー
- 乾かす場所
こう見ると、少し身構えるかもしれません。
でも最初から全部そろえなくて大丈夫です。
私なら、まず小さいキャンバスと絵具1〜3本で試します。
白、黒、茶色だけでも絵は描けます。むしろ色数が少ない方が、迷わずに形や明暗を見られます。
初心者にはどっちが向いている?

初心者にはアクリルが向いている、と言われることが多いです。たしかに手軽さではアクリルが強いです。でも、全員にアクリルが正解とは限りません。描くペースや性格によって、油絵の方が合う人もいます。
早く完成させたいならアクリル
早く完成させたい人には、アクリルが向いています。
理由は、乾くのが早く、すぐに重ね塗りできるからです。
一日で完成させたい人、短い時間で達成感がほしい人、まずは絵を描く習慣を作りたい人には合いやすいです。
アクリルが向いている人はこんな人です。
- 平日の夜に少し描きたい
- 早く完成させたい
- 部屋を汚したくない
- 臭いが苦手(アクリルにも臭いあり)
- 片付けをラクにしたい
- まずは気軽に試したい
アクリルは乾燥が速く、初心者が試行錯誤しやすい画材として紹介されています。
ただし、早く乾くからこそ、急かされる感じが苦手な人もいます。
「もっとゆっくり考えたい」と思うなら、油絵も候補に入れていきましょう。
ゆっくり考えたいなら油絵
ゆっくり考えながら描きたい人には、油絵が向いています。
油絵は乾くのが遅いので、色を混ぜたり、形を直したりする時間があります。
これは、慎重な人や、絵を見ながら考えたい人には大きなメリットです。
私自身も、油絵のこの感じが好きです。
すぐに完成しないけれど、そのぶん絵と一緒にいる時間が長くなります。
油絵が向いている人はこんな人です。
- 一枚の絵に時間をかけたい
- 色をゆっくり混ぜたい
- グラデーションを作りたい
- 厚みのある絵を描きたい
- 完成までの過程も楽しみたい
油絵は、少し手間がかかります。
でも、その手間が好きになる人もいます。
初心者だからアクリル、ではなく、自分の性格に合う方を選んでいいです。
私なら油絵をおすすめする理由

私は油絵を描いているので、個人的には油絵をおすすめしたいです。ただし、いきなり高い道具をそろえる必要はありません。まずは小さく試して、「自分はこの感じが好きか」を確かめるくらいで十分です。
水で溶ける油絵具という選択肢
油絵に興味があるけれど、臭いや片付けが心配。
そんな人には、水で溶ける油絵具という選択肢があります。
これを知ったとき、「油絵ってもっと大変なものだと思っていたけど、こういう道具もあるんだ」と少し安心しました。
もちろん、換気は必要です。
でも、昔ながらの油絵のイメージだけで「自分には無理」と決めなくてもいいと思います。
水可溶性油絵具のいいところは、油絵のゆっくりした描き心地を残しながら、片付けのハードルを下げられるところです。
油絵は「一人で静かに、自分のペースで進められる画材」だと思います。
まずは1本だけ試せばいい
初心者が失敗しやすいのは、最初から全部そろえようとすることです。
絵具セット、筆セット、キャンバス、オイル、パレット……と買っていくと、お金も場所も使います。
だから私は、まず1本だけ試すのもありだと思います。
たとえば、こんな試し方です。
- アクリル絵具の黒と白だけ買う
- 水可溶性油絵具の黒と白だけ買う
- 小さいキャンバスに単色で描く
- 紙に丸や影だけ描く
- 乾く時間を比べる
これなら安く試せます。
別に絵を完成させなくても大丈夫です。
むしろ、最初の目的は「作品を作ること」ではなく、「自分に合う絵具か知ること」でいいです。
迷ったら、絵具を1本だけ買って、10分だけ触ってみる。
それくらい軽く始めていいと思います。
まとめ
- 「初心者だからアクリル」と決めつけなくていい
- 自分が“また描きたい”と思える方を選べばいい
- 迷うなら、まずは絵具1本で小さく試してみよう
油絵とアクリルの違いは、ざっくり言うと「乾く速さ」「使う液体」「片付け」「仕上がり」「描くペース」の違いです。
アクリルは水で扱い、乾くのが早いので、短時間で描きたい初心者に向いています。
片付けもしやすく、紙やボードにも描きやすいので、気軽に始めたい人にはぴったりです。
一方、油絵は乾くのが遅く、色を混ぜたり、形を直したりしながら、じっくり描けます。
道具や換気の手間はありますが、水で溶ける油絵具を選べば、初心者でも始めやすくなります。
私なら、油絵をおすすめします。
理由は、ゆっくり考えながら描けるからです。急がなくていい。迷ってもいい。絵を見ながら少しずつ進められるところが、油絵の好きなところです。
ただし、最初から高い道具をそろえる必要はありません。
まずは絵具を1本だけ買って、小さく試してみてください。
絵具選びに正解はありません。
大切なのは、あなたが「また描きたい」と思える方を選ぶことです。
参考文献
- アトリエ・ブーレ「初心者の方向け 油絵具の使い方について詳しく説明します。」
- アート通信「油絵初心者におすすめの油絵具と油絵の描き方を詳しく解説」
- 世界堂「油絵に必要な物とは?道具の種類や選び方、使い方を解説!」
- ホルベイン「はじめて描く人の使い方【油絵具編】」





