油絵におけるオイルと絵の具の驚くべき意外な関係【初心者向け混ぜ方】

    • 油絵でオイルと絵の具のことが知りたい。
    • どういった混ぜ方をすれば良いのかな?
    • できれば簡単な混ぜ方を知りたい。
  • どんなオイルを揃えれば良いかな?

こういった疑問に答えます。

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油絵でオイルと絵の具の関係

油絵でオイルと絵の具の関係

油絵でオイルと絵の具の関係を解説します。

オイルと油絵具の関係はざっくり以下です。

オイルと油絵具の成分表

以上です。

オイルの特徴

オイルの特徴、まずは揮発性油から見てみましょう。

揮発性油の特徴

揮発性油の特徴は以下です。

  • サラサラ
  • 乾きが早い
  • 制作の最初に多く、制作の仕上げに向かって量を少なくしていく

上記のような感じです。

揮発性油は1日あればカラカラになるぐらいすぐ乾きます。
定着しないので、最初の方に塗りましょう。

おつゆがきの話

乾性油の特徴

乾性油の特徴は以下です。

  • トロトロ
  • 乾きにくい
  • 制作の最初に少なく、制作の仕上げに向かって量を多くしていく

乾性油は揮発性油に比べて少しトロトロしている感じです。
絵の具の伸びがよくなりますが、乾きにくいです。

なので、描きはじめの方に多用すると、なかなか乾かずにはじいて加筆できなくなります。

調合溶き油の特徴

調合溶き油の特徴は以下です。

  • 揮発性油と乾性油などを調合したオイル
  • 揮発性油で下塗りすれば、あとは調合溶き油のみで描画可
  • 揮発性油を加えて下塗り(おつゆがき)せずに描くこともできる
  • 制作の最後は乾性油を加えて描ける

以上です。

揮発性油と乾性油などを混ぜ合わせたものが調合溶き油です。

調合に慣れている人なら揮発性油と乾性油を混ぜながら制作すれば良いですが、はじめのうちは調合の割合や描き味はわかりません。

油絵を始めたばかりの人はまず調合溶き油で油絵を溶いて描いていくほうが良いです。

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オイルと油絵具の混ぜ方【初心者向け】

オイルと油絵具の混ぜ方【初心者向け】

結論、初心者の場合は以下です。

  • 下塗り→揮発性油+油絵具少量(おつゆがき)で乾燥、
    または揮発性油+調合溶き油+油絵具で絵を描く
  • 描画→調合溶き油+油絵具
  • 仕上げ→調合溶き油+乾性油+油絵具

以上です。
順番に解説します。

下塗り

下塗りは上記のように2パターンあります。

【下塗りパターン1】「揮発性油+油絵具少量」で描く(おつゆがき)

「揮発性油+油絵具少量」(おつゆがき)のパターンは、まずはじめに下描きの上に、揮発性油に色が付く程度の油絵具をつけます。

モチーフそれぞれに色を変えて塗っても良いですし、支持体全体を同じ色で塗っても良いです。

その後、乾燥させても良いし、乾燥させずに「揮発性油+調合溶き油+油絵具」で描いても良いです。

オイルの割合は、はじめの段階なので「揮発性油>調合溶き油」で制作します。

揮発性油でおつゆがきした上に仕上材(タブローか、タブロースペシャル)を塗ると、おつゆがきした油絵具の顔料が動いてしまって他に塗った面を汚してしまう恐れがあります。

ちなみに、ジェッソ下地の上に仕上材(タブローか、タブロースペシャル)を塗ってもOKです。

なので、完成までにおつゆがきした面を覆う必要があります。


「なんかめんどくさいなぁ」と思う方は以下をおすすめします。

【下塗りパターン2】「揮発性油+調合溶き油+油絵具」で絵を描く

「揮発性油+調合溶き油+油絵具で絵を描く」のパターンは、下描きの上に揮発性油+調合溶き油+油絵具で油絵を描いていきます。

つまり、おつゆがきなしで絵を描くパターンです。

こちらもオイルの割合は、はじめの段階なので「揮発性油>調合溶き油」で制作します。

「揮発性油+調合溶き油+油絵具」で絵を描きはじめるメリットは、揮発性油でおつゆがきしたときとは違い、仕上材を塗ったときに色が他の面に移らないことです。

どちらの下塗りのパターンで絵を描きはじめてもOKです。
お好みで制作してみましょう。

描画(中塗りと仕上げ)

描画(中塗りと仕上げ)の場合は、「調合溶き油+乾性油」を混ぜたものに筆を浸してから、油絵具をすくって描きます。

滑らかにして描きたいのか、抵抗があって粘りがあったほうが良いのかは、混ぜながら調節しましょう。

少量の調合溶き油でも十分に絵の具が溶けます。

オイルを筆に付けすぎたと思ったら、油壺の縁で払って落としたりティッシュに吸わせたりしてから絵の具をつけましょう。

オイルの割合はざっくり以下です。

  • 制作はじめの方は、揮発性油>乾性油
  • 制作の中盤で、揮発性油=乾性油
  • 制作の終盤になると、揮発性油<乾性油

上記の割合を守りましょう。

調合溶き油(ペインティングオイル)をメインに使う場合のオイルの割合は以下です。

  • 制作はじめの方は、調合溶き油(ペインティングオイル)に揮発性油を加える
  • 制作の中盤で、調合溶き油(ペインティングオイル)のみで描く
  • 制作の終盤になると、調合溶き油(ペインティングオイル)に乾性油を加える

上記のような使い方をしていけば、調合に気を取られずに制作できますし、しっかり画面に絵具が定着します。

制作中の筆洗い方法

筆洗油は、製作途中に絵具の色を替える時、筆を洗浄するために使います。

やり方は下記です。

  • 筆についた油絵具をティッシュや布に拭う
  • 筆洗油に筆を浸す
  • 筆の穂先を、容器の中の溝で前後または左右に繰り返し動かしながら、絵具を落とす
  • ティッシュや布で筆についた筆洗油を拭き上げる
  • 再び描画する

以上です。

ティッシュや布で、筆についた筆洗油を拭き上げたら、「オイル+油絵具」で再び描画していきましょう。

筆洗油は他のもので代用できる?

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初心者はどのオイルを揃えるか?

初心者はどのオイルを揃えるか?
  • 揮発性油(少なめ
  • 調合溶き油(多め)
  • 乾性油(少なめ)
  • 筆洗油

以上です。

とりあえず調合溶き油をメインに使い、状況に応じて(下塗り・中塗り・仕上げ)調合溶き油に揮発性油を足す、調合溶き油に乾性油を足すなどのやり方をしていきましょう。

描き方になれたら、調合溶き油をなくして、揮発性油と乾性油だけで調合しながら油絵を描いていくこともできます。

どちらが良いかはお好みです。

詳しくは油絵におけるオイルのおすすめ紹介【超初心者向け】[快適制作3つだけ]の記事で解説しています。

ちなみに、上記は仕上材なしの場合のオイルの数です。油絵が完成し、これ以上加筆しない状態になったらホコリなどから油絵を守るための仕上材を塗ることが必須です。

仕上材のことが知りたい場は油絵の描き方の手順の中で紹介しています。
動画解説しているのでわかりやすいです。

オイルと油絵具の混ぜ方【中級者向け】

オイルと油絵具の混ぜ方【中級者向け】

結論は、中級者の場合は以下です。

  • 揮発性油と乾性油で描画する(おつゆがきはなくてもOK)

上記のような感じです。

中級者の場合は描き方にも慣れ、こだわりが出てくるので自分で混ぜたくなってくると思います。

描画のときは、

  • はじめ、揮発性油>乾性油
  • 完成近づくにつれ、揮発性油<乾性油

上記のオイルの割合で油絵を描いていきます。

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オイルにはどんなものがあるのか?

オイルにはどんなものがあるのか?

具体的なオイルの紹介です。

揮発性油

揮発性油は、油絵具の溶剤・希釈剤です。おつゆがき、ワニス、調合溶き油、乾性油の粘度調節で使用します。

おつゆがきは揮発性油と油絵具だけで塗ります。
描き始めは揮発性油を多めに油絵具を薄め、完成に近づくにつれて乾性油、または調合溶き油を多めにするので、揮発性油は割合を減らしていきます。

下記に揮発性油を挙げてみました。

  • ペトロール→匂いが少なめで黄ばみのがない。植物性の溶き油やワニスの薄め液として使える。溶解力穏やかで、蒸発もテレピンより穏やか。
  • オドレスペトロール→ペトロールから石油の臭い成分を除いたもの。
  • テレピン(ターペンタイン)→画溶液や油絵具の薄め液。流動性や濃度を調節する。
  • ラベンダーオイル→ターペンタインに比べて揮発が遅い。ボカシの手法に適している。溶解力が強く、強い芳香がある。

揮発性油は様々ありますが、油絵初心者は、オドレスペトロールがおすすめです。

理由は、臭いがほとんどなく快適に制作できるからです。

油絵をはじめるには最適な揮発性油です。

興味が出てきて、「他のものも試したい」となったら少しずつ少量から試してみましょう。

全ての揮発性油を使ったことはありませんが、数種類使ってみて思ったことは揮発性油は何が違うかといえば、主に「臭い」「溶解力」です。

オドレスペトロールは臭いがほとんどしません。ただし、溶解力がペトロールより劣ります。

逆にペトロールは溶解力が高いです。その代わり臭いがします。臭いには色々あり、個人の好みにもよるので一概に言えませんが、あなたの好みの臭いかどうかは実際に使ってみないとわかりません。

あなたにとって「臭いが不快」だと思うレベルの場合は、そのオイルで制作することはおすすめしません。不快な臭いと楽しい油絵制作が一緒になってだんだん油絵が嫌いになってはもったいないからです。

なので、あなたが制作していて「油絵が楽しい」と言える環境を整えて快適に油絵制作できるようにしましょう。

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乾性油

乾性油は、絵具ののり、伸びを良好にして固く頑丈にします。乾性油の量は描き始め少なく、完成に近づくにつれ、割合を増やしていきます。

乾性油を下記に挙げてみました。

  • ポピーオイル→被膜がやや弱い。乾燥はやや遅め。黄色に変色することが少ないので、淡い色(白など)に使用可。
  • リンシードオイル→乾燥すると強固な塗膜を作る。やや黄色に変色する。
  • スタンドリンシードオイル→リンシードオイルのような変色がない。どろっとしている。輝きや透明性がある。乾燥するとサンシックンドオイルと同じように筆跡をなくす。塗膜は柔軟性がある。
  • スタンドオイル→変色しない。どろっとしている。この粘度が厚みを生み出す。輝きと透明性を与える。乾燥すると強靭な塗膜で、筆跡をなくす。

乾性油は、揮発性油に比べてトロトロとした粘度です。油絵具には乾性油が含まれていますが、それだけでは画面への定着が弱いので乾性油で補います。

とはいえ、多用するとベタベタして描きにくいのでつけすぎには気をつけましょう。

乾性油は色も粘度もさまざまあり、なにを選んだら良いかわかりませんが、そんなときはあなたが描きたい絵にはどの乾性油が必要なのかを考えましょう。

初心者におすすめするのは「ポピーオイル」です。

乾性油にはリンシードオイルのように黄変するものがあります。油絵具に混ぜている乾性油も色によって変えているみたいで、例えば白色には黄変するリンシードオイルを使わずに、黄変の影響が少ないポピーオイルを使っているようです。

せっかく塗った色が黄変してしまっては、油絵を描いたあなたが戸惑い、また狙った色が出せないということになります。

なので、ポピーオイルを使って黄変しにくい油絵を制作しましょう。

調合溶き油

調合溶き油は、揮発性油と乾性油などを調合したオイルです。

描き始めから仕上げまで使えます。描き始めに柔らかくして使いたい時は調合溶き油に揮発性油を加えると良いです。調合溶き油は、調合や油絵導入に悩む初心者向けと言えます。

こちらも調合溶き油のいくつかの種類を挙げてみました。

  • ペンチングオイル→理想的な割合で調合され、下描きから仕上げまで使える。ルソルバンより丈夫な塗膜。
  • オドレスペンチングオイル→無臭性ペトロールで調合。微香性で石油臭なし。下描きから仕上げまで使える。
  • ペインティングオイルスペシャル→光沢が強く、平滑な画面に作りに最適。乾燥が早めで、濃度が高い。
  • ペインティングオイルクイックドライ→1日で乾く溶き油。柔らかな光沢。濃度は高め。

ペインティングオイルのおすすめは、オドレスペンチングオイルです。

理由は、調合の手間が少なく、臭いがほとんどしないので快適に油絵制作ができるからです。

揮発性油や乾性油を揃えることも必要ですが、調合溶き油だけで絵を描く時もあります。そんな時は調合溶き油と油絵具があれば制作可能です。

揮発性油や乾性油を揃えることも必要ですが、調合溶き油だけで絵を描く時もあります。そんな時は調合溶き油と油絵具があれば制作可能です。

なので、調合溶き油を持っていて損はないです。

筆洗油

筆洗油は油絵の制作途中で色を変えるときに使う、石油を精製して作られた溶剤です。この筆洗油を使うと色の濁りが少なく、快適な油絵制作が可能になります。筆洗油は、水彩絵具やアクリル絵具を描く時に筆洗に使う「水」の役割を果たします。なので、油絵をする方は必ず用意しましょう。

  • ブラッシクリーナー→洗浄力が高い油絵具の洗浄液。高純度で筆を傷めない。
  • ブラッシクリーナーDX→高価な筆を長く使いたい人のための、最高級筆洗油。リンス効果あり。洗浄力が高い。
  • ブラシクリーナー→石油系溶剤を精製した筆洗い用の溶剤。溶解力が強い。筆の汚れを一度で洗い落とせる。
  • オドレスブラシクリーナー→ブラシクリーナーの臭いを抑えた筆洗い用溶剤。
  • ブラシクリーナーLT→より刺激臭が少ない、健康に配慮された筆洗い用溶剤。
  • デュオ用ブラシクリーナー→水可溶性油絵具デュオ用のブラシクリーナー。

ブラシクリーナーの使用上の注意は、なるべく清潔な筆洗油を使うことです。

筆洗油が汚れていると絵具の接着力の低下などが起こります。

なので、なるべく清潔な筆洗油を使っていきます。とはいえ、筆洗油は汚れるもの。なので、普段から筆についた絵具はティッシュや布で拭き上げてから筆洗油につけましょう。

ブラシクリーナーじゃなくても、ブラシクリーナーの役割を果たせるオイルがある!

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油絵具にはどんなものがあるのか?

油絵具にはどんなものがあるのか?

結論、油絵具はピンきりです。

油絵具に含まれる成分は顔料と乾性油です。

成分と役割がわかったらあとは、

  • 顔料の質と量
  • 乾性油の質と量
  • 粘度
  • メーカーの好み
  • 透明度

上記で決めます。

高い絵具もあるので、手の届く範囲から始めてみましょう。

比較的手頃で手に入りやすい油絵具を揃えて、そこに高めの油絵具を1、2本加えてみても面白いです。油絵具の粘度や筆の硬さによって扱い方が変わります。できる範囲から、試しながら油絵を楽しみましょう。

「チント」「ヒュー」などの表記の油絵具は高価な顔料、毒性のある絵具の代用として安全で安価な顔料で作られた絵具です。

色は2色、3色と混ぜていくと徐々に濁っていきます。

すでに販売されている黄緑や紫は、黄と緑の中間色、または赤と青の中間色になります。すでに2色以上混ぜ合わせている色です。

ということは、濁りがある状態です。そこに1色、2色と混ぜていくとすぐに濁ってしまいます。

なので、濁りを抑えるため中間色はチューブから出してそのまま使うか、中間色は揃えずに、原色を最初から混色して中間色を作っていくと濁りを抑えられます。

国内油絵具の紹介

国内油絵具の紹介

クサカベ

クサカベミノー(mino)

クサカベミノー(mino)→専門家用絵具。薄塗りに適している。厳選された絵具。顔料の濃度が高く、柔らかな練り。

  • 白→パーマネントホワイト
  • 黄→カドミウムイエローペール
  • 赤→カドミウムレッドライト
  • 茶→ローアンバー
  • 青→ウルトラマリンライト
  • 緑→カドミウムグリーンディープ
  • 黒→ランプブラック

クサカベギルド

クサカベギルド高濃度で単一の顔料。添加物をなるべく加えず。採算度外視の最高級油絵具。カドミウムやコバルトなどの無機顔料が多い。

  • 黄→フランチェスカイエロー
  • 赤→スルバランレッド
  • 茶→ルーベンスブラウン
  • 青→ピサネルドブルー
  • 緑→ファンアイクビリジャン
  • 黒→ゴヤブラック

ホルベイン

高品位絵具ヴェルネ(ホルベイン)

高品位絵具ヴェルネは、受け継がれてきた顔料と、新しい顔料を揃えたラインナップです。顔料濃度が良く、キャップが開けやすいです。なめらかな絵具と発色の良さが特徴。堅牢性にも優れています。

  • 白→シルバーホワイト
  • 黄→イミダゾロンイエロー
  • 赤→カドミウムレッド
  • 茶→バーントシェンナ
  • 青→ウルトラマリンブルー
  • 緑→フタロシアニングリーン
  • 黒→ランプブラック

水可溶性油絵具デュオ(ホルベイン)

水可溶性油絵具デュオは、オイルを溶剤とする油絵具の中で、水を溶剤にできる油絵具。つまり、水で薄めて描ける油絵具です。下地さえ作れていれば、揮発性油を塗らなくても描き始めから完成までデュオだけで描くことができます。

他の油絵具やオイルとも混ぜられる柔軟性のある油絵具です。ただし、他の油絵具や溶剤と混ぜると水では溶けなくなります。

デュオ専用の溶剤を使えば、デュオだけで使う場合は水に溶けます。粘度が豊か、つややかで発色がよいです。

  • 白→チタニウムホワイト
  • 黄→カドミウムイエロー
  • 赤→カドミウムレッド
  • 茶→バーントアンバー
  • 青→フタロブルー
  • 緑→フタログリーン
  • 黒→アイボリブラック

いままで、水彩絵具やアクリル絵具を使って水で溶いて絵を描いていた人にとって、溶剤が水から筆洗油に変わるのは、大きなポイントです。私も初めは戸惑いました。なので、デュオを最初に油絵入門で使ってみて、水で溶ける感覚を保ったまま油絵具を扱ってみても良いです。

その後は、そのままデュオでずっと制作しても良いし、他の油絵具に移行しても良いかと思います。

筆洗油の扱いは難しいと感じるかもしれません。でも大丈夫です。最初はうまくいかなくても、使い続けると慣れるからです。

マツダスーパー

マツダスーパーは、厳選されたヨーロッパの顔料を使用しています。全色をポピーオイルで練ったこだわりの油絵具で、伝統的な顔料と品種改良された顔料が揃います。薄塗り、厚塗りに関係なく高い発色を発揮できます。

  • 黄→オーロライエロー
  • 赤→ポピーレッド
  • 茶 ローシェンナ-
  • 青→セルリアンブルー
  • 緑→ビリジャンエキストラ
  • 黒→ピーチブラック

海外油絵具の紹介

海外油絵具の紹介

ウィンザー&ニュートン

英国の最高級ブランド。価格が安く、土系の顔料の種類があります。

昔ながらの色、価格がリーズナブルな絵具を残しています。それでいて新しい顔料も取り入れている。多くのアーティストから支持を得ている油絵具です。

顔料の研究に余念がなく、入れ替えが激しいので、廃盤も多いです。滑らかなクリーム状の絵具で、練り方に統一性があります。

海外の中では、ほぼ全色早めに乾燥します。

  • 白→チタニウムホワイト
  • 黄→カドミウムレモン
  • 赤→カドミウムレッド
  • 茶→バーントシェンナ
  • 青→コバルトブルー
  • 緑→クロームグリーンディープヒュー
  • 黒→アイボリーブラック

ルフラン

フランス名門の、ルフラン&ブルジョワの高級油絵具です。

環境や健康を考慮したメーカーで、初めて油絵具をチューブ化しました。

着色力、純度は最高レベルです。多くの有名画家が愛用しました。

  • 白→フレークホワイトヒュー
  • 黄→ネープルスイエロー
  • 赤→チャイニーズレッド
  • 茶→バンダイクブラウン
  • 青→フタロブルー
  • 緑→オリーブグリーン
  • 黒→ペリレーンブラック

ターレンスレンブラント

ターレンスレンブラントは、長年に渡り売れ続けている絵具です。

ほぼすべての色が耐候性の最高ランク。

耐候性が低い顔料や古い顔料を排除したラインナップになっています。

発色がよく、顔料濃度が高いです。絵具だけでも伸びが抜群との評判です。

  • 白→ミックスホワイト
  • 黄→イエローオーカーライト
  • 赤→パーマネントレッドライト
  • 茶→ブラウンオーカー
  • 青→コバルトブルーウルトラマリン
  • 緑→ビリジャン
  • 黒→オキサイドブラック

ブロックス

ベルギーのメーカー、ブロックス。

顔料濃度が高く、ゆっくりと乾燥するのが特徴です。

  • 白→フレークホワイト
  • 黄→カドミウムイエローメディアム
  • 赤→カドミウムレッド
  • 茶→トランスペアレントマルスレッド
  • 青→インジゴ
  • 緑→ターコイズグリーン
  • 黒→ペイニーズグレイ

マイメリアーティスティ

イタリアのメーカー、マイメリアーティスティ。

珍しい色が多く、乾きは遅めです。

高級顔料、高濃度でイメージどおりの色にしやすい油絵具です。

  • 白→スーパーホワイト
  • 黄→イエローオーカーライト
  • 赤→レッドオーカー
  • 茶→ローシェンナーディープ
  • 青→インダンスレンブルー
  • 緑→フタロブルーグリーン
  • 黒→マルスブラック

マイメリピューロ

必要最低限のまじりけのない油絵具が揃ったマイメリピューロ。

耐候性が良く、乾きが遅いです。

値段が高めで、最高の材料を揃えた絵具です。

  • 白→ジンクホワイト
  • 黄→カドミウムイエローミディアム
  • 赤→カドミウムレッドオレンジ
  • 茶→トランスペアレントマルスブラウン
  • 青→ベルリンブルー
  • 緑→グリーンブルー
  • 黒→カーボンブラック

シュミンケムッシーニ

シュミンケムッシーニは、ドイツの最高級油絵具です。

天然樹脂であるダンマル樹脂配合。

伸びが良く、表面も内部も同時に乾燥します。

幅広い顔料が使用されています。

  • 白→チタニウムオペークホワイト
  • 黄→カドミウムイエロートーン
  • 赤→バーミリオンレッドトーン
  • 茶→ブラウンピンク
  • 青→プルシャンブルー
  • 緑→ヒリオグリーンディープ
  • 黒→アルフォルタムブラックトランスルーセント

あなたが憧れる画家がどんな油絵具で絵を描いて、どんな工程で制作しているのかわかる場合、憧れる画家が使っている油絵具を揃えて描き方を真似してみましょう。

あとは、繰り返し練習すれば憧れに近づきます。

もし、どんな油絵具かわからなければ推測して本に書いてある油絵具などを参考にして揃えてみましょう。

揃えるべき油絵具の色名がわかる場合は単体、揃えるべき油絵具の色名がわからない場合はセットを購入してみて油絵を描きましょう。

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まとめ

油絵におけるオイルと油絵具のことについてのお話でした。

以下まとめると、

  • 揃えるオイルは揮発性油・調合溶き油・乾性油筆洗油この4つ
  • 混ぜ方は、調合溶き油をベースにはじめ揮発性油多め、制作の後半は乾性油多め
  • 揮発性油はオドレスのものか、テレピン。調合溶き油はオドレスペインティングオイル。乾性油はポピーオイル。筆洗油は無臭のものがおすすめ。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございます。

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