油絵を描く人はおつゆがきをしよう!、、、ところでなにそれ?

油絵でおつゆがきという言葉を聞いたり、 見たりしたことはありませんか?油絵具以 外の絵具を使っていると聞き慣れない言葉ではないでしょうか。

油絵にはそういった描き方があるみたいです。私もおつゆがきの意味とやり方を知りたいので、 よかったら一緒に「油絵のおつゆがき」について勉強していきましょ う。

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油絵、おつゆがきは下塗りの方法のひとつ。じゃあ下塗りの意味って?

下塗りの意味は、発色を良くしたり、油絵具の定着が良くなったり、独特な質感をつけるためにおこないます。

また、おつゆがきは画面が濁ることなく下描きできるので混乱せずにおつゆがきの上から筆を進めていけそうですね。

油絵のおつゆがきとは

臭いが少ない揮発性油の「オドレスペトロール」です。

油絵具を揮発性油であるテレピンやペトロールなどで薄く溶いて、おつゆ状態にした ものです。これを使って描くことを「おつゆがき」と言います。

おつゆがきに使うテレピンはこちら↓↓↓

クサカベ 画用液 テレピン 55ml

 

ペトロールはこちら↓↓↓

ホルベイン 画溶液 オドレスペトロール O440 200ml

油絵のおつゆがきに必要なものは?

油壺です。この中に揮発性油を入れて筆に染み込ませてから油絵具と混ぜて使います。

おつゆがきには油絵具とテレピンやペトロールなどの揮発性油、それと揮発性油を入れる油壺があれば、おつゆがきができます。描くものは筆や刷毛、または布などです。

油壺 筒型(ストレート) B01-4658

油絵のおつゆがきに使う揮発性油の特徴とは

揮発性油は油絵具を薄めることができます。揮発性油は水彩絵具やアクリル絵具で絵具を薄めるときに使う水のような役割を果たし、筆運びがスムーズです。

溶かす力が強いので、簡単に修正ができます。

油絵のおつゆがき、やり方は?

油絵具にテレピンやペトロールなどの揮発 性油を混ぜて油絵具を薄め、刷毛や筆で支 持体に薄く伸ばして塗っていきます。大きめの刷毛や布で画面全体に薄く伸ばす方法や、細く柔らかい筆で大まかな形 を描いていく方法もあります。

また、例えば画面全体に赤とペトロールで おつゆにして薄く溶き、黒とペトロールでおつゆにしてアタリを描くというやり方も あると思います。

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油絵のおつゆがき、注意点は?

揮発性油はさらさらしているので、この時 支持体をイーゼルに立ててセットしておつ ゆがきすると、揮発性油がしたたってしま います。

支持体は平らなところに置いて揮発性油が垂れないように気をつけましょう。

油絵の下描きはいつやるの?おつゆがきのまえ?あと?

下描きはおつゆがきの前に行いましょう。 順番は下描き→下描きの定着(フィキサチ ーフなど)→下塗り(おつゆがきなど)で描いていくと良いです。

油絵のおつゆがき、このまま制作の最後まで描いていっていいの?

おつゆがきで描くことは描けるのですが、 最後まで揮発性油だと画面に定着する力が 弱いので揮発性油を使うのは始めの段階に留めましょう。

油絵おつゆがきの効率的なやり方は?

下塗りは揮発性油を使用するので、水のように好きに使えるわけではありません。 (水もお金はかかりますが)ですので、揮発 性油を無駄にしないように一度に1から2 枚、3枚ぐらいの支持体に下塗りをしてしまった方が良いかと思います。下地処理も同じことが言えると思います。

しかし、いくら効率が良いからと言って 10枚も20枚も下塗りするのはおすすめできません。新しい気持ちで次の絵を描く時、いつ塗ったかもわからない下塗りのキャンバスを見てどんな処理がされていたか忘れてしまっては意味がなくなります。また、「この絵に対してこの色の下塗り」と一つ 一つ確認する必要があると思うからです。と言っても一度に何枚も絵を描くプロの画 家の方や、仕事でバンバン絵を描かないと いけないという方は別ですが。

私は「新しい気持ちでこのキャンバスに描 いていく」感覚を大切にしたいので、1枚か2枚程度の下地処理、下塗りで留めてお きたいなと思っています。

揮発性油を油壺に出すときは、出しすぎず に少量を出して、くれぐれも揮発性油が無 駄にならないように気をつければ余すこと なく使い切ることができます。

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まとめ

いかがでしたでしょうか? おつゆがきは、 発色を良くしたり、その後の油絵具の定着 が良くなったり、独特な質感を出すために行います。

絶対やらなければいけないわけではないの ですが、大まかな色の配置や陰影があることで画面に慣れていくという準備の意味も込められていると私は思っています。

私が初めて揮発性油を使ったときは、やり 方を知らずにキャンバスを立てかけて使っ たのですが、キャンバスの目に入り込んで思った以上のスピードで上から揮発性油が 流れてくるので、あわててキャンバスを水平にしました。

実は少ないなと思うぐらいの量で十分足り るのかもしれません。無駄にならない揮発 性油の量でなるべく下塗りをする支持体の 数も少なめにして、その時々で「新しい絵 を描くぞ」と新鮮な気持ちで絵を描けたら 良いのではないでしょうか?

最後までお読みくださいましてありがとうございます。

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