油絵で使う油絵具ですが、あなたは油絵具
がどんなものかご存知ですか?
あなたがこれから油絵を描いていくとした
ら、なぜ油絵具を選んだのでしょうか?
多くの絵具の種類があるのになぜ油絵具を
選んだのですか?
会社の面接みたいで緊張します(笑)。
今回は「油絵に使う油絵具の特徴」を私と
一緒に勉強していきましょう。
★もくじ★
油絵の油絵の具とは
油絵の油絵の具、顔料について
油絵の原料で、色をつけるための材料で
ある「顔料」は、色の元となります。 顔
料は粉状で種類が豊富です。 顔料の成分
は土、動物の骨、花などがあります。
油絵の油絵の具、顔料の種類
顔料にも種類があり、「有機顔料」「無機
顔料」と2つに分けられるみたいです。
有機顔料は石油などの色素などを利用して
作られ、透明性や発色性が特徴です。
無機顔料は鉱石や土などから作られ保存性
の高さ、前から塗った色を覆い隠す隠ぺい
力がある色が多いみたいです。
顔料の説明をしましたが、これだけでは絵
具は作れません。画面にくっつかないんで
すね。
そのままではくっつかない油絵の絵の具の色の元である顔料を支持体に固着させるためには何が必要?
顔料をそのまま支持体の画面にくっつける
のは大変なので顔料には糊を足してあげな
ければなりません。
糊は何を使うかというと「油」つまり乾性
油などを使って、顔料と練り合わせて作ら
れたものが絵具になるわけです。
乾性油は絵を描いてもすぐには固まらず、
空気の中の酸素と反応して科学変化を起こ
して固まります。
油絵で使う油絵の具の特徴
油絵具は他の絵具と違い油分を多く含むの
で艶があります。
絵具をこってりと筆やペインティングナイ
フに付けて支持体に盛って塗ったり、画面
上に付いた絵具を布で拭って伸ばしたてぼ
かしたり、わざと筆跡を残して激しさや勢
いを表現したりできます。
また、絵具の固まる速度がゆっくりなので
1つの画面にじっくり向き合って制作する
ことができます。
油絵具は見た人に重厚感を与えるみたいな
ので安心、安定、落ち着きなどの印象も与
えるのではないでしょうか。
油絵を描くときにはまず油絵の具を選ぼう
油絵具を選ぶ方法は、画材屋さんの棚に整
然と並んでいる絵具のケースから単色を自
分で選んで買う方法(またはインターネッ
トで)と、基本的な色が予め箱に入ってセ
ットとして売られている油絵具セットを選
んで買う方法があります。
どちらが良いというものではありません
が、ひと通り色が揃っている10~12本ぐ
らいの油絵具セットを購入されたほうが良
いのではないかと思います。
「まだセットを買うには勇気がいる」とい
う方、私は白と黒、あと好きな色、それぞ
れ1本ずつ計3本ぐらい買ってみて小さな
キャンバスボードなどに描いて「今後もこ
の絵具で描き続けていきたい」となったと
きに初めて「セットを買う」ということを
していました。
どうしても自分の足りない部分を絵具や道
具で補おうとしてしまったり、(私だけで
しょうか?)絵具の説明をみて、「厳選」
「最高級」「最高傑作」などという言葉に
クラクラとしてしまって追加で買いたくな
ってしまいますが、絵具をいっぱい買って
もあなたの絵に反映されなければ意味があ
りませんので買い過ぎにはくれぐれもお気
を付けくださいませ。絵具が増えすぎて混
乱して使えなくなったらと思うと恐ろしい
です。
また、絵具のセットを乗り換えたいという
ときも自分によく問いかけてください。乗
り換えてしまったら今持っている絵具がど
こか古く感じてしまい、そのうち使わなく
なるということにもなりかねません。
何でもそうですが、隣の芝生は青いという
ことを頭に入れておきたいものです。
油絵に使われる油絵の具のメーカーの選び方
そんな変な空気をかもしだしながら、油絵
具メーカーのご紹介をしていきます。
そんな空気で絵具が買えるか!
いやいや、そのぐらいがちょうど良いので
す。
油絵具は色の呼び名が同じでも色合いが微
妙に違うみたいです。原料の配合、製造方
法が異なることが理由です。
優劣ではなく、最終的には直感やメーカー
の雰囲気やデザインがなんとなく好きとい
うことで決まるのかもしれません。
また、メーカーのサイトで絵具の使い方が
動画で見られたとき、「なんてわかりやす
い動画なんだ」と思うと一気にそのメーカ
ーとの距離が縮まる気がします。
絵具自体にはそんなに大差ないのではない
かと思われます。どれも素晴らしい品質で
す!
アマチュア目線で申し訳ございませんが。
いずれにせよ、この絵具を使って素晴らし
い絵を描くぞ!という心構えが大事だと思
います。
初めのうちは浪費と混乱が理由でおすすめ
できませんが、複数のメーカーの絵具を組
み合わせて使うと制作の幅が広がるのでは
ないかと思われます。
油絵の世界では珍しいことではないみたい
です。
油絵の絵の具メーカーと特徴
油絵具のメーカーを知っておきましょう。
メーカーのデザインやわかりやすい説明、
もちろん油絵具の品質の良さでお気に入り
のメーカーを見つけましょう。
クサカベ
クサカベは人気の国内老舗メーカーです。
選びぬかれた材料を使用し、品質の高い油
絵具を製造しています。
色の数が豊富で、中間の色の数が多いのが
特徴です。色は全体的に落ち着いた発色が
抑えられた色なので、そのような色を好ま
れる方におすすめです。
値段がお手頃、色の数を豊富に揃えたい方
に合うメーカーではないでしょうか。
ホルベイン
ホルベインは油絵具、アクリル絵具、水彩
絵具など様々な絵具を製造しているメーカ
ーです。
画材屋さんに行くとよく目にするメーカー
です。
初心者の方も購入することが多い油絵具で
す。質が高く、色の種類が豊富、値段は手
頃で油絵具購入にもおすすめです。
マツダ
マツダも日本の画材メーカーです。質が高
く、顔料濃度が高く発色が素晴らしいで
す。
初心者からプロまで幅広い方に使われてい
ます。
マイメリ
マイメリはイタリアの画材メーカーです。
顔料と溶剤以外は何も入れずに絵具が製造
されていて、耐候性と色彩が優れていてプ
ロも使っている絵具です。
良いお値段がしますが、お気に入りを何本
か持っておくのも良いかもしれません。
油絵におすすめの油絵の具セット
具体的に油絵具のセットを使い、その使い
心地を味わってみましょう。
まずは国内の油絵具からです。
まずは国内の油絵の絵の具を使って絵を描こう
クサカベ油絵具セットA-12(12色)
クサカベ 油絵具 専門家用 油絵具セット 12色セット A-12 20ml
クサカベの油絵具は発色が落ち着いていて
魅力的です。固練りなので重量感を活かし
た厚塗りができます。
このシリーズは160色以上の豊富な色数で
す。特に中間色が豊富です。ですので、中
間色作りが難しい方にも希望の色が見つか
るのではないでしょうか。
クサカベGUILD(ギルド)12色セット
まるで高級菓子でも入っているかのような
箱に入っている油絵具GUILD。発色がよ
く、それぞれに巨匠の名前が付けられた油
絵具です。こちらも固練り、重厚感を感じ
させる絵具です。12色のみのクオリティ
の高い油絵具です。
ホルベイン油絵具12色セットHセット
ホルベイン 油絵具 12色セット H911 10ml(4号)
手頃な価格なのに、品質の良さで多くの方
から人気がある国内メーカーのホルベイ
ン。
このシリーズは160色以上の油絵具の数で
すので、あなたの好きな色を足していくこ
ともできます。
まずは基本セットを混色して使いこなして
きましょう。
ホルベインヴェルネ(高品位油絵具)12色セットV192
ホルベイン 油絵具 高品位油絵具 ヴェルネ 12色セットver.2 V192 20ml(6号)
この油絵具は最新のテクノロジーを駆使し
て開発されています。新しい顔料も取り入
れられていて、昔にはなかった滑らかさと
発色が特徴です。混色しても濁りにくく、
高い濃度で色がよく伸び、強い固着力があ
ります。チューブも開けやすく絞りやすい
工夫が施されています。このような品質な
のでお値段はそれなりにしますが、初めか
ら高い品質を求めるのであればおすすめの
油絵具です。
マツダ専門家用油絵具A-2 20色セット
国内メーカーマツダの油絵具です。黄変や
亀裂の原因となる顔料の使用を最低限に抑
えて、時間をかけて作られた油絵具は色調
で美しくのびが良いです。
スタンダードな油絵具です。色は約140色
揃えてあります。
マツダスーパー油絵具12色セット
マツダの最高級油絵具です。厳選された最
高級の顔料を使用しており、優れた発色、
耐久性、色の深みなどが特徴です。高級乾
性油のポピーオイルを全色に使用して練っ
ているので退色、黄変を防いでつややかさ
を保ち続けます。
海外の油絵の絵の具を使って贅沢に絵を楽しむ
MAIMERIマイメリCLASSICO(クラシコ)油絵具9色セット
Maimeri クラシコ 油絵具 イントロセット (入門セット) 60mlチューブ 9色セット
プロも愛用するメーカー「マイメリ」の油
絵具セットです。CLASSICO(クラシコ)は
初心者からプロまで幅広い方に使用されて
います。最新の研究と技術から生まれた鮮
やかな発色で、耐候性に優れています。世
界中で多くのアーティストに愛されている
油絵具です。品質にこだわる方は是非試し
てみてください。
ロイヤルターレンス(ROYAL TALENS)レンブラント油絵具10色セットT03C310
オランダ の絵具メーカー、ターレンス。
巨匠の名前が記された「レンブラント」シ
リーズは、最高級油絵具です。品質の高さ
が魅力で多くの方に愛されています。 明
るい色に使用されているサンフラワーオイ
ルには変色、劣化が少なく、黄変という色
の変化を防ぐ効果があります。厚塗りをし
ても乾燥時にしわができにくいのが魅力で
す。混色しても濁りにくく、顔料の濃度が
高くて着色力が良いため、深みのある表現
が可能です。
水に溶ける油絵の具で油絵を手軽に始めよう
ホルベイン デュオDU903 12色セット
ホルベインから発売されている水可溶性油
絵具デュオです。水で絵具を薄めたり、柔
らかくしたりできる油絵具です。筆は水で
洗うことができます。
臭いが気になる揮発性油や乾性油を使わず
に制作できるので作業場はいつも快適で
す。細く濃いハッチング、水の流れやにじ
みを活かした表現が可能になります。乾け
ば水にも油にも溶けない固く丈夫な油絵が
完成します。また、普通の油絵具とも混ぜ
られます。ただし、普通の油絵具や油絵用
の画用液を30%以上混ぜると水に溶けなく
なります。
水で油絵具が溶けるデュオなら、これだけ
あれば初心者でもすぐに油絵が始められま
す。
【水可溶性油絵具デュオ】入門油絵具はコレ!初めてでも手軽で簡単な理由
まとめ
油絵具は長く多くのアーティストに使用さ
れてきました。多少片付けに手間がかかっ
たり画用液が必要だったりするかもしれま
せんが、それ以上に作品の表現力は一気に
広がりますし、とても魅力的な画面になり
ます。
初めての方でも油絵具とペインティングオ
イルがあれば簡単に描くことができますの
で、ぜひ最低限の油絵具と筆を揃えて油絵
をはじめてみましょう。
最後までお読みくださいましてありがとう
ございます。