この記事では次のことをお伝えします。
油絵のパレットの洗い方が知りたい
油絵を描いたのは良いけれど、パレットの洗い方はどうやってやったらよいのでしょうか?
パレットは、さまざまな素材で製作されています。
油絵用のパレットは木製、ガラスなどでできているのがほとんどだと思います。
なかには、大理石なんかもあると思います。
今回は、油絵のパレットの洗い方やお手入れ方法、また固まった油絵の具の取り除き方を解説していきます。
- 油絵のパレットの洗い方は素材によって違う
- パレットは毎回お手入れしておいた方があとが楽
- お手入れが嫌で油絵が嫌いにならないような対策
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
油絵のパレットの洗い方はどうやってやったら良いのか?
洗うというと、水やお湯を使うイメージがあります。
油絵用のパレットはほとんど木製ですので、木製パレットには水やお湯でジャブジャブ洗うのはおすすめしません。
その他、ガラスや大理石などはほとんど油絵の具や画用液が残らないくらい落としたら、食器用洗剤や石鹸でジャブジャブ洗っても問題ないと思います。
大理石は、キッチンにも使われるくらいですからね。
油絵のパレットは毎回お手入れしたほうが良いのか?
油絵のパレットは毎回お手入れしたほうが良いのでしょうか?
これは、素材によります。
木製パレットは毎回お手入れしたほうが良いと思います。
理由は、油絵の具が一度固まってしまったら剥がすのが大変だからです。
木製パレットには塗料が塗ってある可能性があります。ですので、固まった油絵の具を剥がそうと、スクレーパーや剥離剤を使うと木製パレットに塗られていた塗料が剥がれてしまう恐れがあります。
逆に、ガラスや大理石のパレットは油絵の具が固まっても力を入れてスクレーパーで取り除いたり、剥離剤を使っても大丈夫だと思います。ですので、ガラスや大理石は毎回お手入れする必要がありません。
ただ、個人的には毎回お手入れした方がお手入れが楽だと思います。
紙パレットは、油絵を描いたあと混色スペースが残っていれば使った混色部分は毎回お手入れしなくても大丈夫です。また、あと少しで絵が完成するというときにもお手入れしなくても良いです。
紙パレットは、使用スペースがなくなったら捨てる感覚で良いと思います。
ただし、一枚の紙パレットを長く使う場合は毎回お手入れしたほうが良いでしょう。
油絵のパレットをお手入れしないデメリット
油絵のパレットをお手入れしないデメリットは、以下のとおりです。
- 油絵の具を絞り出すスペースが減っていく
- 色が濁る
- 使える油絵の具の判断に迷う
- 取り除くときの手間と時間がかかる
などです。
油絵のパレットの油絵の具が乾いていないときのお手入れ方法
それでは、ここからパレットに残った油絵の具が乾いていないときのお手入れ方法をご紹介します。
主に木製パレットのお手入れ方法をご紹介します。
- ペインティングナイフで大部分の油絵の具を掻き取る
- ティッシュや布などで残りの油絵の具を拭い取る
以上です。
油絵のパレットの油絵の具が固まってしまったときのお手入れ方法
一方、油絵のパレットに油絵の具が固まってしまったときのお手入れはどのようにすればよいのでしょうか?
油絵の具が固まってしまった場合は、剥離剤を使用しましょう。
- ペインティングナイフで取り除けるだけ削り取る
- 窓を開けて換気する
- 剥離剤を容器に注ぐ
- 剥離剤を筆などで油絵の具を覆うように塗る
- 決められた時間放置する
- 油絵の具をペインティングナイフなどで掻き取る
- 掻き取ったら揮発性油を塗りティッシュペーパーや布で拭き取る
一度で油絵の具が除去できない場合は、剥離剤を塗る→放置する→掻き取るを繰り返してください。
木製パレットの場合は塗られていたニスなどが剥がれる可能性があります。
ですので、木工用ニスを塗ってカバーしてあげましょう。
ちなみに剥離剤は、すぐに剥がれるものと長い時間をかけて剥がすものがあります。
油絵のパレットをお手入れしたくない方におすすめの方法
油絵のパレットをお手入れしたくない方におすすめの方法は、紙パレットを使うことです。
毎回お手入れするストレスがあるのなら、一層のこと紙パレットを使ったほうが良いです。
紙パレットを使ってお手入れしてもしなくても良いですからね。
パレットのお手入れが嫌で油絵が嫌いになったら意味がありません。
紙パレットなら毎回捨てても良いですし、捨てずにお手入れすれば何回か使うことができます。
紙パレットのお手入れ方法
ということで、ここからは紙パレットのお手入れ方法を見ていきましょう。
あらかじめ準備するものは以下です。
- ペインティングナイフ
- ティッシュペーパー
- ゴミ袋
- 乾性油やペインティングオイル
以上です。
紙パレットには、絞り出した油絵の具と混色スペースに作った油絵の具があると思います。
絞り出した油絵の具は、その日の制作だけでなく2、3日使えるので残しておきます。
これから取り除くのは混色スペースの油絵の具のことです。
ちなみに絞り出した油絵の具を取り除く場合でもやり方は一緒です。
以上が紙パレットのお手入れ方法です。
まずは、油絵の具を、ペインティングナイフの刃を斜めにしてスライドさせ取り除きます。
ペインティングナイフについた油絵の具はティッシュペーパーで拭き取りゴミ袋に入れます。
このとき、ペインティングナイフだけで紙パレット上の油絵の具をすべて取り除く意識でやっていきましょう。
次に、取り除いた混色スペースに残った油絵の具をティッシュペーパーで軽くこすって拭き上げます。
次に、混色スペースに乾性油、またはペインティングオイルを少し垂らします。
最後に垂らした乾性油、またはペインティングオイルをティッシュペーパーで拭き上げます。
これで紙パレットのお手入れは終了です。
ただし、お手入れしても油絵の具の色がパレットに残ってしまいます。
紙パレットのお手入れ後の油絵の具保護
紙パレットのお手入れ後の油絵の具の保護には、食品に使っているラップを使います。
ホコリやゴミが付着したり、他のものに油絵の具を付けてしまう心配がありません。
ですので、絞り出した油絵の具は翌日以降も乾いていなければ使えます。
ただし、乾燥剤を混ぜていれば使えない可能性が高いので気をつけましょう。
また、紙パレットが入るサイズのタッパーなどがあればラップをしなくても良いので経済的かと思います。
油絵の具を拭き取ったティッシュペーパーや紙パレットの捨て方
油絵の具を拭き取ったティッシュペーパーや使い終わった紙パレットはゴミ袋に入れましょう。
少し水で全体を湿らせてあげると良いです。
ゴミ袋の空気を抜いてしっかりと口を縛ってゴミに出しましょう。
そのままにしておくと発火するおそれがあります。
また、油絵の具は油なので植物油と一緒で排水溝には流せませんので注意してください。
ちなみに、その他の溶剤も同様にゴミ袋に入れて処分します。
まとめ
- 油絵のパレットの洗い方は素材によって違う
- パレットは毎回お手入れしておいた方があとが楽
- お手入れが嫌で油絵が嫌いにならないような対策
今回は、油絵のパレットの洗い方について解説してきました。
パレットは素材によってお手入れ方法が変わります。
紙パレットは何回かお手入れして使う
木製パレットは油絵の具が乾かないうちにきれいにお手入れする
ガラスや大理石は固まってからでもお手入れできる
油絵の具は固まってしまうと、その除去に手間と時間がかかってしまいます。
ですので、なるべく乾かないうちにお手入れすると良いと思います。
あとは、あなたのやりやすい素材、お手入れ方法でやってみてくださいね。