- 初心者が油絵でそろえる道具を知りた
い。 - 油絵をはじめてみたいけど、どのぐら
いの道具を揃えればいいんだろう?
そんなお悩みにお答えします。
この記事を読むと、
- 油絵を描く初心者がそろえる道具がわかる
- ある程度、油絵の道具の使い方がわかる
- 油絵制作毎に道具の名前が出てくるの
で、そのまま真似すると油絵が描ける
上記の根拠は、実際に油絵の道具をそろえ
て油絵を完成させたからです。また、油絵
の道具をそろえる際に使い方を調べたり、
聞いたりして試したからです。
よかったら私と一緒に「油絵制作で使う道
具のそろえ方」を勉強していきましょう。
★もくじ★
油絵における道具の考え方
道具とは、物を作るときに作業がはかどる
ように使う器具のことを言っています。
ですので、絵で言う道具とは
- 絵を描く時、スムーズに絵が描けるよ
うに使う器具
ということになります。
私の道具に対する考え方は、「絵を制作し
ている最中に減らないもの」だと思ってい
ます。
なので、
- 油絵の道具は、例えば「筆」
- 油絵の材料は例えば「油絵具」
ということになるかと思います。
以上のことを踏まえて油絵の初心者がそろ
えるべき道具をお伝えしていきます。
因みに油絵の材料のことも書いていますの
で、合わせてご覧くださいませ。
油絵の初心者がそろえる道具はこれだけです【12個】
油絵の初心者がそろえる道具は12個で
す。
油絵の道具一覧
以下に油絵の道具を一覧にしましたので、
参考にしていただければと思います。
太字が道具で、細字が材料です。
- 支持体[私の場合、板(木製パネル)] →材料
- ガラス容器または油壺
- ジェッソ(下地材)→材料
- 筆[最低2本(サイズが違う同じ形のも
の)] - ペン立て(筆を立てて置く用)
- スマートフォンまたはタブレット端末
(撮った写真やフリー画像を参考に画
面を見ながら絵を描いています) - 鉛筆または木炭→材料
- フィクサチーフ(定着液)→材料
- (揮発性油)→材料
- 油絵の具→材料
- ティッシュまたはボロ布
- 筆洗油(筆についた絵の具の色を変え
る時に洗い流す) - ビニール袋
- パレット(紙パレット)
- ペインティングオイル→材料
- ブラシクリーナー
- ゴム手袋
- 仕上材(タブロースペシャル) →材料
- 刷毛(仕上材用)
- ストリッパー(刷毛や容器についたタ
ブロースペシャルをきれいに落とす
用)
以上です。作業工程ごとに道具と材料を記
しています。
道具か材料か曖昧なところがありますが、
道具も材料も載せていますので両方そろえ
ていただければ油絵が最後まで描けるよう
になっています。
上から順番に道具や材料を使っていくと油
絵が完成するようになっています。
なお、上記一覧の道具や材料を使った油絵
の制作工程をnoteにまとめましたので、
よろしければ「■油絵制作工程」の見出し
からご覧いただければと思います。
12個の油絵の道具をそろえる理由
12個の油絵の道具をそろえる理由は、こ
れらの油絵の道具があれば、油絵の下地作
りから、画面保護まで完成し、結果
- 初心者だけど油絵がひととおり描ける
状態になる
からです。
私は上記の12個の道具を使って実際に絵
を何枚か完成させています。
ですので、油絵の初心者がそろえる道具は
12個でOKです。
その他、あってもなくても良い道具
その他、あってもなくてもまぁ良いかなと
思う道具です。あったら当然便利ですが。
- ペインティングナイフ
- パレットナイフ
- イーゼル
- 刷毛(下地材、描画用)
- マット(テーブルの上に敷く汚れ防止用)
- カメラ(モチーフ撮影用)
- 電気スタンド
- 腕鎮(描いた線がブレない用)
下記にそれぞれ必要なくても良い理由を挙
げています。
ペインティングナイフ
ペインティングナイフは、油絵を描くとき
に使う道具ですがペインティングナイフを
使う技法をしない場合は必要ないです。
パレットナイフ
パレットナイフはパレット上の油絵具を混
ぜたり、パレットの油絵具をきれいに取り
除くためのものです。
紙パレットを使ったり、油絵具を混色する
際、筆にペインティングオイルをつけてか
ら絵具をつけるとある程度の量は混色でき
ると思います。
筆の毛先に神経質な方は必要かもしれませ
ん。
イーゼル
イーゼルは支持体を立て掛けたり、固定し
て絵を描けるので便利ですが、壁に立て掛
けて壁が汚れないようにカバーすればイー
ゼルは必要ないかなと思います。
ホルベイン ジュリアンボックスpa4テーブルイーゼル【レビュー】
刷毛(下地材、描画用)
下地材を塗る時の刷毛は、描画用の横幅広
めの平筆があれば事足りると思います。
マット(テーブルの上に敷く汚れ防止用)
テーブルの上に敷く汚れ防止のマットで
す。
毎回きれいに使っていたり、たとえ汚れた
としてもその都度拭き上げれば大丈夫かと
思います。
カメラ(モチーフ撮影用)
カメラがなくてもお手持ちのスマートフォ
ンやタブレットで代用できます。
電気スタンド
電気スタンドは周りの電気を消して電気ス
タンドの明かりだけで絵を描く用にしてい
ます。
スマートフォンやタブレットなどで見る時
モチーフが余計なライトの色に影響されな
いようにするために使用していますが、蛍
光灯(お部屋の照明)があれば十分です。
腕鎮(描いた線がブレない用)
描いた線がブレないように細くて硬い棒が
あるのですが、それが腕鎮です。
読みは「ワンチン」と言います。
油絵は特に支持体に手を付いて絵を描けな
いので、使用している方もいますが、肘を
テーブルに固定して描いたり何も固定せず
に描いたりもできます。
とりあえず無くても大丈夫かと思います。
油絵の初心者が道具をそろえる時、セットは買わないほうが良い
油絵の初心者の方は道具をセットで買わ
ず、必要最小限を単品でそろえましょう。
ここは、お財布と相談というところもあり
ますが基本的には単品で油絵の道具をそろ
えましょう。
油絵の道具を単品でそろえる理由
油絵の道具を単品でそろえる理由は、
- 自分の意思で買ったことになるからで
す。
例えば「油絵の細かい部分が描けないか
ら、0号の平筆を買おう」というように油
絵の細かい部分が描けるように意識して筆
を買っているということになるからです。
つまり、一つ一つ考えて油絵の道具を買っ
ているわけですね。
まだ油絵を描いていないはじめのうちは
「これを買おう」などという意識はもてな
いかもしれませんが、全く油絵を描いたこ
とがない初心者の方は、例えば筆は平筆の
2号と10号を1本ずつぐらいで始めるとい
いかと思います。
(筆の形は試しながら決めていくと良いで
す。)
逆に言うとセットは自分の意思で買ってい
るわけではない可能性が高いです。
セットで購入してしまうと、平筆も丸筆も
入っていたり、丸筆の号数が規則正しくそ
ろっていたりしているわけです。
割安かもしれませんが、使いこなせなかっ
たらゴミになってしまいます。
とてももったいないです。
セットの一つ一つを見て、「全て使いこな
せるな」と思ったら大なり小なりセットを
買えば良いと思います。
なのでまずは必要最小限を単品でそろえる
ことをおすすめします。
少なく始めていけば失敗も少ないですし
ね。
油絵の初心者は油絵を極めながら道具をそろえていきましょう
何事も続けていけば道具や材料は増えてい
くものだと思います。
油絵の初心者がはじめに一気に道具をそろ
えるのではなく、極めつつ道具をそろえて
いきましょう。その方が徐々に油絵のレベ
ルが上がっているのが肌で感じられると思
います。
極めながら油絵の道具をそろえる理由
油絵を極めながら道具をそろえる理由は
- 「お金の無駄にならないから。」
ということと、やはり先ほどと同じで
- 「今これを描くためにこの筆を使って
いる」という一つ一つの道具に対する
思い入れが大切
だと思うからです。
例えば、「隙間に筆が入らずに細かい線が
描けない。現在持っている最小の筆2号で
描けなかったから、0号の筆を追加購入し
たい。」
いかがでしょうか?
ただなんとなく筆のセットに付いてきた0
号の筆より思い入れが強いのではないかと
思います。
セットはお得だけれど、ホントにお得?
セットは単品で買うよりお得なものが多く
あると思いますし、品数も豊富です。
しかし、全部使えなければ意味がないで
す。
それに油絵を続けていくと「他の筆も試し
たい」という気持ちになってくると思いま
す。
だったらはじから好きな筆一本だけ購入し
たほうが良いかなと思います。
ただし先程も申し上げましたが、本当にそ
のセットが欲しくて使いたいという場合は
セットの購入も良いかと思います。
道具のそろえ方、私の大失敗
私は画材屋さんに行ける機会がなかなかな
いので、たまに画材屋さんに行けたときは
どうしても「ついでだから2本買っておこ
う」などと余計に道具を買ってしまって積
み重ねた結果、現在使わない豚毛が大量に
そろってしまいました。
因みに現在はナイロンの筆をメインに使っ
ています。このようなことがないように、
はじめは少ない数の道具で全然大丈夫で
す。
まとめ
記事でご紹介した油絵の道具をそろえてい
ただけると、油絵を最初から画面保護まで
描き上げることができます。
道具のそろえ方は色々あると思いますが、
今回の記事が参考になれば幸いです。
最後までお読みくださいましてありがとう
ございます。