この記事では次のことをお伝えします。
雪合戦の遊び方が知りたい
雪合戦は、雪球を投げ合う遊びです。
雪合戦には「JYF 一般社団法人 日本雪合戦連盟」があり、公式ルールがあります。全国各地で1、2月に大会が行われています。
試合開始と同時に激しい投げ合いが繰り広げられますので、大会は遊びというより「スポーツ競技」のような感じですね。
相手陣地のフラッグをめぐり、シェルターに隠れながらの攻防となります。
- 雪合戦は国際ルールがあり、日本でも世界でも大会がある
- 国際ルールの説明を理解しよう
- 普段遊ぶときは代用品とルールをアレンジして楽しもう
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
雪合戦の基本的なルール
雪合戦の遊び方を知るために基本的なルールを見てみましょう。
チームは7名で、「フォワード」というポジション4人と、「バックス」というポジション3人が最低必要です。
試合は3分の3セットで、先に2セット取ったチームが勝利となります。
雪合戦のコート
コートには、自分の陣地から相手の陣地に向かって- 自分の陣地のエンドライン
- 自分の陣地のバックライン
- センターライン(両陣地のまんなか)
- 相手の陣地のバックライン
- 自分の陣地のエンドライン
があります。
自分の陣地のエンドラインとバックライン、両サイドラインに囲まれた中に「シャトー」があります。
バックラインとセンターライン、両サイドラインに囲まれた中には「第2シェルター」(バックライン寄り)と「第1シェルター」、そしてセンターシェルターがあります。
「第2シェルター」の近くには真ん中にフラッグがあります。
「シャトー」「第1シェルター」「第2シェルター」「センターシェルター」は、雪で作られた直方体です。
シャトーやシェルターの役割は、
- 雪球から身を守る
- 隠れながら攻撃する
- 裏側に雪球のストックを置いておく
などです。
バックスとフォワードの動き
それでは、バックスとフォワードの動きを見ていきましょう。
バックス
バックスはコート内すべてを行き来できます。
最低1人はエンドラインとバックラインの間に必要です。なぜなら、フォワードはエンドラインとバックラインの間に入れないからです。
バックスを最低1人配置して、フォワードに雪球を配る係を努めます。手渡しや転がして雪球を渡します。前方で攻撃している味方の背後にうまく転がしているようです。
フォワード
一方フォワードは、自分たちの陣地のバックラインから前方を行き来できます。
逆に、エンドラインとバックラインに入れません。
エンドラインとバックラインには雪球がストックされていますので、フォワードが雪球を受け取るにはバックスから受け取る必要があります。
フォワードは、背後に雪球を転がしてもらいましょう。そうすることで、敵の方を見ながら雪球を補給することができます。
「勝ち」と「負け」
それでは、雪合戦の勝ちと負けのケースを見ていきましょう。
相手コートのフラッグを抜く(10ポイント)
雪玉で相手チームを全滅させる(10ポイント)
時間切れで残っている選手が多いチーム(1人につき1ポイント)
相手コートに4人が入った場合(相手側に10ポイント)
保守的なポジショニングの場合はフラッグを抜かれないように気をつける必要がありますよね。
逆に、攻撃的なポジショニングのチームは「我先」とばかりにフラッグをねらいに行くと相手の陣地に4人入ってしまう可能性があります。
アウト
アウトになると、コートの外へ出ることになります。その間プレーをすることはできません。
雪玉がノーバウンドであたる
なお、自他関係なく雪玉に当たればアウトのようです。
チームで持てる雪球の上限
1セットで使える雪球はチームで90個です。
なお、試合中に雪を集めて新たに雪球をつくるとアウトになるそうです。
試合の流れ
それでは試合の流れを見ていきましょう。
試合開始
- シャトーのエンドライン側に雪球ケースを置く
- 雪球を持ってバックラインより相手陣地側に並ぶ
- 審判の笛の合図で試合が開始する
- 各自持ち場へ散る
試合中
少しでも相手のコートに近いシェルターを確保しておくと有利です。
しかし、相手の陣地に近くなるとそのぶん狙われやすくなります。理由はフラッグを取られると負けてしまうからです。
また、相手陣地に近くなると、
- 雪玉のスピードが速くなる
- スピードが速いので回避しづらくなる
- 前方と後方の雪玉に当たる可能性がある
などのリスクも背負います。
試合展開
試合開始直後は雪球の投げあいでお互いに攻撃しあいます。
雪球が飛び交うなか、フラッグを取りに行くのは勇気がいります。当てられるリスクと隣り合わせですからね。
そんな中でも上手くすり抜けてフラッグを取りに行く人もいます。
雪球の投げ方
投げ方のご紹介です。
オーバースロー
オーバースローは、シェルターに隠れずに遠くから投げるとき、またはシェルターから身を乗り出すときの投げ方です。
サイドスロー
サイドスローは、シェルターに身を隠しながら攻撃するときに有効です。シェルターの左右から相手をねらえるので、相手に当てられるリスクが少ないです。
下手投げ
下手投げは、遠くから、またはシェルターに隠れて攻撃できる投げ方です。シェルターに隠れている相手に当たる可能性があります。ですが、スピードは遅いのでよけられるリスクもあります。
ポジショニング
どのシェルターを確保するかによって守備重視か、攻撃重視かがわかれます。
フォワードは①②③④、バックスは⑤⑥⑦とゼッケンが割り当てられるそうです。
守備重視のポジショニング
シャトー付近⑤⑥⑦
- 第1シェルター①
- 第2シェルター②③
- シェルターなし④
攻撃重視のポジショニング
- シャトー⑦
- 第2シェルター⑤
- バックラインとセンターライン間のシェルターなし⑥
- センターシェルター①②
- 第1シェルター③④
- シェルターなし④
準備するもの
雪合戦で用意するものは以下です。
- 雪
- 雪球製造機
- ヘルメット
- フラッグ
- シェルター
- 服装(運動できる服装)
- 運動靴
雪合戦のオリジナルの遊び方
ここまでご覧になって雪合戦の国際ルールがある程度頭に入ったと思います。
ですが、普段遊ぶときは細かなルールを設定せずに最低限の設備で遊ぶと良いかと思います。
たとえば、準備するものは
- 雪球(または、お手玉や柔らかいボールなど)
- ヘルメット(または、ゴーグルとヘルメット)
- フラッグ
- シェルター(ダンボールなど)
- 服装(運動できる服装)
- 運動靴
上記のように代用品を使用して雪合戦を楽しみましょう。
また、ルールにおいても90個もボールがない場合は落ちたボールを使いまわしてもOKにしたり、人数を4人ずつぐらいにして、コートの距離を短くして対戦しても良いかもしれません。
いずれにしても怪我がないように楽しく遊びましょう。
雪合戦の大会映像
雪合戦の大会の映像のご紹介です。
大会というだけあって激しい攻防なのがおわかりいただけるかと思います。
なかなか相手陣地のフラッグを取りに行くのは勇気がいるかと思います。
まとめ
- 雪合戦は国際ルールがあり、日本でも世界でも大会がある
- 国際ルールの説明を理解しよう
- 普段遊ぶときは代用品とルールをアレンジして楽しもう
JYF 一般社団法人 日本雪合戦連盟 「公式ルール」 https://jyf.or.jp/member/rule/ 参照2022年3月6日
【関連記事】
雪合戦発祥の国はどこか|遊びと戦いでちがう日本と世界の雪合戦起源
小出国際雪合戦のルール|発祥の町で賄賂が横行する怪しい競技