高梨沙羅の北京オリンピックに注目の理由|進化し続ける気持ちと笑顔

この記事では次のことをお伝えします。

高梨沙羅選手の北京オリンピックの見どころが知りたい

スキージャンプ女子の高梨沙羅選手。小学2年生からスキージャンプをはじめ、中学生からのワールドカップ通算成績が最多勝利記録・最多表彰台を更新しつづけています。

その圧倒的な功績はギネス世界記録に認定されるほどですが、そんな彼女がまだ成し遂げていないことが「オリンピックを制する」ということ。

自身3度目のオリンピックで、どんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか。

高梨選手の北京オリンピックは特に楽しみです。なぜかというと、高梨選手はあれだけの成績を残しながら、平昌オリンピックが終わったあとから4つの動きに分解して、ジャンプの工程をゼロから作り直したからです。

この記事のざっくりとした結論
  • 平昌オリンピックが終わったあとからジャンプの動きをゼロから見直している
  • 現在は心も充実されていてスキージャンプが楽しかった幼い頃の心境に戻りつつある

もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。

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なぜ高梨選手の北京オリンピックは注目なのか

進化し続けようと努力しているから

さきほどもお伝えしたとおり、高梨選手は今までのスタイルをゼロから作り直して北京オリンピックに挑みます。

作り直した4つの動き

    • ゲートからカンテまでの姿勢
    • テイクオフ
    • 空中の姿勢
    • 着地(テレマーク)注1

ヨガや呼吸法なども取り入れて、ゲートに入るところから競技が終わるまでの工程を4つに細分化して、見直していったといいます。

見直してからはじめのころはうまくいかずに元のスタイルに戻そうか迷い苦しんだようですが、スタイルを変える恐怖よりも、もっとうまくなるために吸収したい、長く成績を残し続けたい。そのために挑戦し続けないといけないという気持ちが勝りました。

「私はできるだけ長くトップで戦っていたいので、色々なものを吸収して進化していきたい」注1

今までの苦悩

以前の高梨選手はワールドカップで数多くの功績を残しながらも、オリンピックでは思ったような成績を挙げられずにいました。

その理由は、オリンピックの雰囲気にのまれ力んでしまったからだとか。その恐怖は、オリンピック後、悪夢をみるほど。

しかし、平昌オリンピックに向け下半身強化による体力づくりで、急速にレベルが上がる女子ジャンプの世界に対応してきました。そして平昌オリンピックでは見事3位で表彰台に立つことになりました。

自身オリンピック初の表彰台となり、喜びを見せます。しかし、高梨選手はこれでは終わりませんでした。世界の超えられない大きな壁を感じていたようです。

「何かを変えないと勝てない」注2

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過去の彼女に戻りつつある

高梨選手は、過去の状態に戻りつつあります。それは、高梨選手がオリンピックの怖さを味わう以前の過去にまでさかのぼります。

「原田雅彦さんもトレーニングしていたジャンプ台で、毎日4時間も飛び続けました。他の選手が10回飛べば11回飛ぶ。」

鳥みたいに飛べるところが楽しい注2

そんな飛ぶことを純粋に楽しんでいた少女の頃に…

ゼロからジャンプを変えてから、高梨選手はスキージャンプの技術はもちろん、自分との向き合い方やON・OFFの切り替え、競技への楽しさまでも取り戻していました。

高梨選手のON・OFFの切り替えのきっかけ

表情が硬かったように見えた高梨選手の過去のオリンピックでしたが、今の高梨選手は笑顔が多く周りの人たちへの感謝の気持ちを表していたり、「自分のジャンプを見てもらえるのが楽しみ」とも表現しています。

「それまで夏場はとにかく本数をこなしていたが、途中で集中力が切れ、疲れも残った。今は「気持ちも体力もお腹いっぱいにならないように」注3回数を絞ることにより集中力を保つことができて「飛びたい」という気持ちを持続されるのだとか。

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高梨選手のすごさ

高梨選手の凄さは本人も言う、「集中力」です。周りが見えなくなってしまうくらいの集中力でギネス世界記録も達成したほどです。高梨選手は今までの功績を下記のように語ります。

「目の前にあることをつないでいった先に記録がある感じです」注4

彼女は記録を目標にしているわけではないようです。

記録や表彰はおまけのようなもので、スキージャンプに集中していたらいつのまにか表彰してくれたという感覚をもっているぐらい、高梨選手は競技に集中したし、それ以上にスキージャンプが好きだったんだとうかがわせるコメントです。

高梨選手が大切にしている言葉

「あせらず、あわてず、あきらめず」注4

平昌オリンピック後に決めた改革で思うように動けなかったり、成績がふるわなかったときにも「今はまだ改革途中だけど、一歩ずついけば大丈夫」と自分に言い聞かせてひとつずつ丁寧に取り組んでいったからこその言葉だと思います。

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まとめ

高梨沙羅の北京オリンピックに注目の理由|進化し続ける気持ちと笑顔
  • 平昌オリンピックが終わったあとから4つの動きをゼロから見直しているから
  • 常に向上心をもってスキージャンプに取り組んでいるから
  • 現在は充実されていて、スキージャンプが楽しかった幼い頃の心境に戻りつつあるから

注1日テレNEWS24 「高梨沙羅 北京五輪へ「ゼロから作り出したジャンプ」苦悩と進化語る」 https://news.yahoo.co.jp/articles/07d867a3f96d1b02fe4c39b9baad35a3fe410dfb 参照2022-01-23

注2NHK 北京2022オリンピック・パラリンピック https://www3.nhk.or.jp/news/special/beijing2022/athletes-story/sara-takanashi/ 参照:2022-01-23

注3Beijing [エース出陣]<7>第一人者 覚悟の改造…スキージャンプ女子 高梨沙羅 25 クラレ https://www.yomiuri.co.jp/olympic/2022/20220110-OYT1T50172/ 参照:2022-01-23

注4国際オリンピック委員会 「【独占】高梨沙羅:メダル獲得に向けて心血を注ぐ」https://olympics.com/ja/news/exclusive-sara-takanashi-to-put-body-and-soul-into-olympic-medal 参照:2022-01-23

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