雪合戦発祥の国はどこか｜遊びと戦いでちがう日本と世界の雪合戦起源

この記事では次のことをお伝えします。

雪国の人は経験があるかと思いますが、雪が降ったら雪合戦をすることは子どもの間であたりまえのように行われていたことです。

その雪合戦は、いつ頃からどこの国で行われていたのでしょうか？

もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。

雪合戦の遊びは「雪ぶつけ」と言われていた

遊びの雪合戦は1008年ごろから始まった可能性があります。当時は「雪合戦」ではなく「雪ぶつけ」と言ったそうです。

「雪ぶつけ」の起源の理由は、紫式部の物語作品である『源氏物語』の浮舟巻に「雪ぶつけ」という言葉があったからです。

1008年は源氏物語の初出の年でした。物語を書くのは時間がかかりますから、「雪ぶつけ」が行われたのはもう少し前の可能性も考えられますよね。

日本では平安時代から子どもの遊びとして「雪ぶつけ」があったとされています。

本気の「雪合戦」が行われていた

一方、本当の意味での「雪合戦」は1535年です。

越後守護の一族「上条定憲」と越後守護代「長尾為景」が戦ったとき、争いで使った武器が全てだめになってもお互いに争うことを止めずに雪を固めて投げあったそうです。

だめになった武器には刀や矢があったため、例え雪でも本気で相手を倒すつもりでぶつけていたのでしょう。

まさに「雪合戦」ですよね。

発祥から約450年、雪合戦誕生の地の現在

海外の雪合戦

一方、海外でも雪合戦は行われていたようです。

1400年ごろに描かれた「フレスコ画」に雪合戦を行った様子が描かれていました。

この絵画の雪合戦では戦いをする格好ではないように思います。なので、遊びの雪合戦のようですね。

遊び、合戦を経て「スポーツ」へ

雪合戦は遊び、合戦からスポーツとして進化し、1988年には国際ルールが制定されました。

本気の「雪合戦」から約450年が経ちます。

さらに、「雪ぶつけ」から約1000年経ったことになります。

また、名称も「雪合戦」のほかに「スノーボールバトル」などと呼ぶこともあるようです。

雪合戦の遊び方、国際ルール

スポーツ雪合戦とは

スポーツ雪合戦は、1988年に誕生したスポーツです。

７人でチームを組み戦います。

雪球を相手チーム全員に当てたり、相手コートのフラッグを取れば勝つことができます。

「シェルター」や「シャトー」という雪の壁に隠れながら相手を雪球で攻撃します。

雪球が飛び交うなか、雪球に当たらずにフラッグを取る必要があるので、勝つための戦術も大切なスポーツです。

日本発のスポーツ雪合戦は国を越えて世界へ

1987年に立ち上がった「スポーツ雪合戦」は、日本で雪合戦連盟が設立されてから、11か国で構成される「国際雪合戦連合」も設立されるほどの盛り上がりをみせています。

スポーツ雪合戦の魅力

限られた90個の雪球をシェルターとシャトーで身を守りながら、「フラッグを取りに行くのか」それとも「相手に雪球をぶつけて敵を減らしていくのか」、そのかけひきが魅力です。

フラッグをねらいに行くと自分が当てられるかもしれない、だけどフラッグを獲得できるかもしれない。

フラッグを取ると得点が大きく入ります。なので、試合中盤まで様子を見ていた両チームが、試合終了間際にはフラッグをめぐり激しい攻防が繰り広げられます。

ちなみに、新潟県魚沼市の小出国際雪合戦は国際ルールではなく、「独自のルール」を採用しているようです。

独自のルール

まとめ

子どもたちが遊ぶ「雪ぶつけ」から本気の「雪合戦」、さらに「スポーツ雪合戦」に進化していった雪合戦。

雪があったら投げたいという願望は、今も昔も変わりなく続けられている遊びなんですね。

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