この記事では次のことをお伝えします。
秋になると寝る前蕁麻疹ができる理由と対処法が知りたい
寝るまえにかゆみが続くと寝付けずに寝不足になってしまいます。
また、かゆみが強すぎると他のことが手に付きません。
今回は、秋に寝る前に背中に蕁麻疹が出たときの対処法をご紹介します。
- 秋、寝る前に蕁麻疹には様々な原因が重なっている
- 症状が出たら市販薬の服用、塗り薬、患部を冷やす
- 症状が出る前は、薬の服用
★もくじ★
皮膚がかゆくなる理由
季節&入浴による肌の乾燥
秋に起こるかゆみの原因は、皮膚の乾燥にあります。
秋になると空気が乾燥します。乾燥によって皮膚の水分量が減り、皮膚が身体を守る機能が低下します。皮膚を守る力が弱くなるため、少しの刺激でも敏感になり、結果的にかゆみが起こってしまいます。
また、お風呂に入るとボディーソープで体を洗い、シャンプーで髪についた汚れを落とします。
そうすると、体の皮脂が落ちて乾燥します。
その、乾燥した肌をそのままにしておくとお肌のバリア機能が低下して、かゆみを引き起こす原因となる物質が入り込みます。
かゆみが出て、かいてしまうとさらにかゆくなりお肌を傷めてしまうことになり、もはや悪循環に陥ります。
ですので、お風呂から上がったあとは直ちに保湿剤を塗りましょう。また、ボディーソープやシャンプーは低刺激のものを使い、タオルでゴシゴシと擦って洗わないよう手のひらで洗うなどの工夫を心がけていきましょう。
体温の上昇
夜は、体温が上がりやすい場面が多いです。入浴すると、
体温が上昇することがわかります。
また、食事をすることでも、体温があがります。
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-030.html
さらに、お酒を飲む人は体温が急上昇する可能性があります。
http://www.kanto-kenpo.or.jp/webmagazine/2022/10/19/drinkingandsleeping/index.html
そんな状態で布団に入ると、かゆみの神経の働きが活発になり、かゆくなっていきます。
そんなときは、エアコンを使用したり、お部屋の窓を開けたりして体温の調節をしましょう。
リラックスモードに切り替わるから
仕事ではスーツや作業着を着て、仕事モードになっています。
仕事に集中していて緊張状態が続いています。
しかし、会社から帰ってお風呂に入り部屋着に着替えると、リラックスモードに切り替わります。
何もやらない時間が増えて、かゆみに対する意識も増えていきます。
布団でくつろいでいるとなおさら気も緩み、かゆみが出てきやすくなるかもしれません。
アレルギー
背中がかゆくなる理由は、外部からの刺激や、アレルギー反応が起こることでかゆみをかゆみをもたらす「ヒスタミン」を分泌します。血管にはたらきかけて皮膚が赤く腫れます。
ヒスタミンが神経にはたらきかけると強いかゆみが生じます。
この、ヒスタミンが神経に働きかけることで生じるかゆみが蕁麻疹だそうです。
なので、蕁麻疹に使われる薬にはヒスタミンに逆らうという意味の「抗ヒスタミン」薬が使用されるということがわかります。
アレルギーには、肌に触れたときにおこる「接触」と食品による「食物」アレルギーがあります。
接触アレルギーは、例えばアクセサリー、絆創膏やゴム手袋などに触れたことによって起こるアレルギーです。
私は、たまに手のひらが赤くなってかゆくなるのですが、おそらく接触アレルギーの要素を持っているのかもしれません。原因はわかりませんが、車のハンドルを握ったあとにたまに症状が出ます。車の運転をした後、毎回症状が出るわけではないので、車のハンドルが原因ではないかもしれません。しかし、その日の体調によって出る出ないがあるとすれば、車のハンドルも原因となるかもしれませんね。
一方、食物アレルギーは人によって食べると蕁麻疹がおこりやすい食べ物を食べたときに出る症状です。
「空にたこ(の)絵(を)描く」は、「そば・落花生・乳・卵・小麦・エビ・カニ・くるみ」の頭文字を書いたものですが、この8品目は特に症例が多いために食べ物を取り扱うお店で表示義務があるものです。
ちなみに、私の息子はくるみ、桃、キウイでアレルギー症状が出たことがあります。くるみが一番ひどくて、少量でも唇が大きく腫れます。チョコレートケーキが好きで、チョコレートケーキにはくるみが相性が良いと思っていたのですが、くるみが入らないものを選んで購入しています。
接触や食べ物でのかゆみを防ぐには、原因となるものに触れない、食べないことが一番です。
虫刺され
虫刺されによってかゆみを感じる場合があります。成分の中にヒスタミンが含まれているとかゆみ、炎症が起きます。身近なところでいうと、蚊などです。
蕁麻疹のかゆみと蚊に刺されたときのかゆみは似ていると思ったことがありますが、このヒスタミンが原因なのかもしれませんね。
温度の変化
体が急に冷えたり、温まることでかゆみを感じることがあります。お風呂やスポーツ前後などで急に温度変化が起こり、症状が現れる場合があります。
ストレス
体調や精神の状態が良ければ、食べ物やストレスがあっても蕁麻疹は出にくいです。
しかし、体調や精神状態が悪ければそれまで反応しなかった食べ物やストレスによって蕁麻疹が現れます。
ですので、体調を整えるために規則正しい生活を心がけましょう。
仕事で怒られたり、ミスをしたり、1人でたくさん仕事をかかえているときに感じるストレスによってかゆみが出てくることがあります。
ストレスは蕁麻疹の症状の直接の原因とならないようですが、ストレスがたまると食べ物に反応することもあるようです。
蕁麻疹は、出たあとの治療も大切ですが、ストレスをためないようなケアも必要となります。
布団のダニ
ダニは、梅雨の時期から布団の中に増えていきます。3ヶ月ほどしか生きられないダニは、秋になると死んでしまいますが、この死骸が蕁麻疹や皮膚炎を引き起こす可能性があります。
ですので、上記の症状に悩んだら生活習慣やストレスなどと同じように、布団の環境も疑いましょう。
布団の環境を改善するためにできることは、布団クリーナーでダニの死骸を吸引すること、天日干しすること、シーツやカバーを洗うことなどです。丸洗いできる枕や布団であれば、枕や布団を洗いましょう。
また、普段から除湿機で除湿したりするなどして、ダニが増えないような予防を行いましょう。
かゆみが出た時の対応
患部を冷やす
蕁麻疹が出てくると、かゆくなりすぐにかきたくなるかと思います。かゆいところをかくと、気持ちよいという理由で、かいてしまうかもしれません。
しかし、かくのを我慢をして、かゆいところを冷やすようにしましょう。
かゆいところを冷やすことによって、少しの間だけ炎症を抑えることができます。
逆に、かいてしまうと皮膚に傷がついて、炎症が起きてしまい、さらにかゆくなってしまいます。
身体は皮膚によって外部刺激から守られています。守ってくれる皮膚を、かきむしって壊してしまうことによって、少しの刺激でも敏感に反応してしまい、さらにかゆくなるという悪循環が起こってしまいます。
市販の塗り薬を塗る
かゆみがあるときは、市販の塗り薬を塗りましょう。かゆみ止め成分が入っているものを選ぶと良いです。範囲の広さによって、クリームやローションなど使い分けて塗りましょう。
背中は範囲が広いので、塗り拡げられるローションタイプが良いです。
かゆみが出る前の対策
入浴時
空気が乾燥しているときは、いつもより肌が敏感になっているので、なるべく外部の刺激を少なくしたいものです。
入浴中に身体を洗うときには、タオルで強く擦って洗わないようにします。理由は、肌を傷つける可能性があるからです。肌を守る機能が低下した上に、さらに乾燥しやすくなるという悪循環に陥ります。ですので、刺激の強いタオルは使わずに、手のひらで石鹸を泡立てて撫でるように洗いましょう。
入浴後
そして、入浴の後にはすぐにローション、あるいはクリームで保湿しましょう。
保湿剤を塗るときは、強く刷り込まないように気をつけましょう。
蕁麻疹に効く薬を服用する
もし、蕁麻疹だとわかっている場合は、市販薬でも対応できます。
蕁麻疹とは、皮膚が丸や楕円などさまざまな形で赤い皮膚が盛り上がって、突発的に現れる症状です。大抵は30分くらいから3~4時間のうちになくなりますが、一日症状が出続ける場合もあるようです。
私は、皮膚科で蕁麻疹の薬を処方してもらいました。その後すぐに処方箋薬局に行き、会計時薬剤師さんに市販薬で代用できる薬を質問したところ「アレグラ」が蕁麻疹に効くと教えてくれました。
処方してもらった薬はジェネリック医薬品で、名前は違いますが、同じ成分ということでした。
もし、薬局で「アレグラ」が自分に合っているか不安な場合は、購入前に薬局にいる薬剤師さんに聞いてみることをおすすめします。
症状を話したり、わからないことがあると質問してみると色々と教えてくれます。白衣を着ているので、すぐに薬剤師さんだとわかると思います。
ちなみに蕁麻疹の飲み薬は、症状が出る前に薬を飲むと良いとお医者さんに教えてもらいました。
症状が良くならない場合は皮膚科へ
症状が良くならない場合は、皮膚科へ行きましょう。行けるのであれば真っ先に皮膚科の先生に見てもらったほうが良いです。仕事が手につかないのであれば、休んででも行きましょう。
また、市販薬を購入するよりもお医者さんにかかった方が安く済む可能性が高くなります。
実際に1週間分の市販薬よりも、一ヶ月分の処方薬の方が安かったです。処方薬+先生の診察付きですからね。診察料含めても市販薬の2週間分くらいでした。
ちなみに、皮膚だけの症状で改善すれば良いのですが、内蔵の病気がある場合は治療までに長くかかる場合があります。
私は、あるとき初めて蕁麻疹が出て全身ミミズ腫れになったことがあります。そのとき治まったとしても、また症状が現れて全身がかゆくなることがありました。
どうしようもなく皮膚科を受診し、注射を打ってもらった瞬間に全身の蕁麻疹が小さくなり消えていくのがわかりました。このときのお医者さんを神様だと思いました。
その前に別の皮膚科を受診していましたが、塗り薬だけの処方で全く改善しませんでした。
このときは、かゆくて他のことが手につかないくらいでした。こうなってはもう病院に行くしかないですね。
ちなみに病院に行った際には、
- いつ頃から蕁麻疹が現れ始めたか
- どの時間帯で症状が出るか
- 何日くらい続いているか
上記をお医者さんに伝えましょう。
それによって、どのくらいの期間どんな薬で治していくかの指標になるそうです。
また、蕁麻疹が現れ始めたときになにか特別なことはなかったかを思い出しましょう。蕁麻疹が出た原因がわかるかもしれません。
もし思い当たるフシがある場合は、お医者さんに話してみましょう。
蕁麻疹の治療法
薬の処方の流れ
蕁麻疹の治療の目的は、蕁麻疹の症状を完全になくすことです。薬の服用で効果が現れるまでには数日かかると言われています。
蕁麻疹に効く薬を1~2週間分処方し、蕁麻疹が改善されるか副作用があるかどうか様子をみます。
それでも症状が出る場合は容量を増やしたり、薬を変えたりしていきます。
蕁麻疹を出さない生活
ストレスや疲れをためない
心身ともに不調になってしまえば蕁麻疹が出る可能性が高まります。
食生活
油や動物性タンパク質、刺激物などにより蕁麻疹が出やすくなる場合があります。
睡眠
睡眠不足によって免疫力が低下し、蕁麻疹が出る可能性が高まります。
生活の見直しをする
この際、他に原因になりそうなことはないか考え、生活の見直しをしていきましょう。
温かいスープを飲んだり、
食生活を見直したり、
適度な運動をしたり、
湯船に浸かったり、
睡眠をしっかりとったり、
改善できるところは改善していきましょう。
まとめ
- 秋、寝る前に蕁麻疹には様々な原因が重なっている
- 症状が出たら市販薬の服用、塗り薬、患部を冷やす
- 症状が出る前は、薬の服用
秋は乾燥する季節です。皮膚が敏感になっている可能性が高いので、お風呂上がりの保湿でお肌をケアしましょう。また、かゆい部分には、かゆみに効く成分が配合した塗り薬でケアしましょう。。
寝ることが体力回復に繋がりますが、かゆくて眠れないと、皮膚の回復にも支障が出てしまいます。ですので、かゆみを抑えるケアをしてから就寝することが大切です。
蕁麻疹が出る場合はなるべくかかずに、冷やし、もし症状が改善しない場合は市販薬でセルフケア、または皮膚科を受診しましょう。
アレルギー反応の原因がわかる場合は触らない・食べないことで防ぐことができます。
普段と生活や食物が変わらないのに、蕁麻疹が出る場合は年齢や季節、免疫力、ストレスなどを疑ってお医者さんに相談してみましょう。
加齢による皮膚のバリア機能の低下もあるようですね。
私は、40歳あたりからほぼ毎年秋に蕁麻疹が出ています。
年齢もありますが、生活の見直しも検討しましょう。