この記事では次のことをお伝えします。
阿波踊りの良さが知りたい
400年以上の歴史を誇る阿波踊り。
そんな伝統芸能阿波踊りの良さをご紹介します。
- 阿波踊りの良さは全員男女とも踊れること
- 阿波踊りの流派や連、踊り方など説明がわかりやすい
- お近くの阿波踊り会場で阿波踊りを楽しむことができる
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
阿波踊りの良さ12個
阿波踊りの良さは、以下12個です。
「男踊り」と「女踊り」がある
まずは、「男踊り」と「女踊り」があることです。
踊りといえば、ふつう女性が踊るものというイメージがありますが、阿波踊りには男性も踊る文化が存在します。
要は「全員踊る」スタンスです。
これは、「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」の精神にのっとっていますよね。
また、女性は「男踊り」を選ぶこともできます。女性にとっては踊りの選択肢が増えますね。
なお、女性が踊る男踊りを「女法被」と言います。
踊りの特徴として男踊りは、腰を低く落として踊ります。
一方、女踊りはたおやかで趣がある動きをします。
また、女法被はさっぱりとしつつどこか色気を感じる動きです。
この3つの踊りがあるとわかるだけでも「男踊り」「女踊り」「女法被」の3つの踊りが楽しめます。
- 勇ましく激しく、ときにおどけた様子で
- 素手、または団扇や提灯を持ちながら踊る連もあり、踊り方は様々(※「連」=グループのこと)
- 上品で女性らしさがある
- 編み笠を立てて頭にかぶり、足は下駄、比較的高めにかがむので、とても目立つ存在。縦の動きが多いので、注目度も高め。編み笠でよく見えない表情が神秘的。
- 粋でしなやかな動き
- 少女や女性が踊り、息のあった動きと掛け声で周りを盛り上げる
屋外と屋内で楽しめる
お祭りといえば、屋外がメインですが阿波踊りは屋外と屋内(ステージ)両方の踊りが楽しめます。
徳島市阿波おどり本番前日は「選抜阿波おどり大会前夜祭」が、昼は「選抜阿波おどり大会」が屋内で行われます。
そして、夜は屋外で本格的に阿波おどり大会が行われます。
屋内に響き渡る鳴り物、掛け声、足音、踊り子の息づかいなどを目の当たりにすることができます。
連がある
「連は衣装、鳴り物、踊り方など連によって文化がちがいます。
お気に入りの連を探して見るのも楽しみの一つです。
流派がある
三大主流と呼ばれる流派があり、各連は3つの流派のどれかの要素の踊り方です。
3つの流派の踊り方にはそれぞれの特長があるので、同じ阿波踊りでも見え方がちがいます。
三大主流とはちがい、その他の流派の連もあります。こちらも個性的で独特の雰囲気があります。
システムがわかりやすい
阿波踊りの踊り方や、衣装や道具、連や流派が具体的にわかりやすく説明されているので初心者の方には非常にわかりやすいです。
踊りもすぐに踊れるわけではないかもしれませんが、とても説明がわかりやすいですね。
このわかりやすさが、阿波踊りが広がっていった理由なのではないでしょうか。
また、誰でも踊れるけれど、見たら見たで感動します。
「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら見逃しゃ損々」←筆者造語
アイテム
踊り子が持っているアイテムも阿波踊りの魅力です。
団扇(うちわ)、提灯(ちょうちん)、扇子(せんす)、印籠(いんろう)などです。
団扇や提灯は、連の名前が書いてあります。団扇はヒラヒラと動かしたり、激しく振ったりします。
提灯は回したりして動きを強調させます。照明が内蔵されているので、夜には目立ちそうですね。
団扇や提灯は主に男踊りで使用しますが、扇子は女踊りで使われます。
浴衣姿に扇子を持つスタイルはとても上品で美しいです。
親しみのある掛け声(囃子ことば)
阿波踊りには掛け声があります。ここぞという場面で使われたり、フォーメーションを変えるときに使われます。
基本的には「ヤットサー」「ア、ヤットヤット」ですね。
代表的な人が「ヤットサー」を言った後に、大勢で「ア、ヤットヤット」というやり取りがあります。
その他に、少し長めの決まったセリフがあります。
- 「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」
- 「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆(あほう)、同じ阿呆(あほ)なら踊らにゃ損々」
- 「一(いち)かけ二(に)かけ三(さん)かけて、四(し)かけた踊りはやめられぬ。五(ご)かけ六(ろく)かけ七(しち)かけて、八(や)っぱり踊りはやめられぬ。」
- 「瓢箪(ひょうたん)ばかりが浮きものか、私の心も浮いてきた、浮いて踊るは阿波踊り」
- 「お先のお方におまけなや、わたしゃ負けるの大嫌い、負けてお顔がたつものか」
上記のセリフを言ったあとに、「ヤットサー」「ア、ヤットヤット」が続くパターンが多いかと思います。
なお、掛け声のかけ方は連によって様々です。
激しい踊りの連もあれば、ゆったり踊る連もあるので当然かと思います。
その掛け声を聞くのも楽しみですね。
阿波おどり大会以外でも阿波踊りに触れられる
阿波おどり大会に参加できなくても、ほぼ毎日阿波踊りに触れられる場所があります。
それが、「阿波おどり会館」です。月平均で3万人ほど訪れる観光スポットです。昼は会館専属の連が阿波おどりを踊り、夜は有名連が踊ってくれます。
阿波おどりの歴史や、移り変わりの解説、鳴り物などの説明があります。なので、阿波踊りの知識がまったくない人でも気軽に参加できそうですよね。
会館専属の連といっても、踊り子・鳴り物ともに有名連で経験を積んだ熟練の阿波おどりを見ることができます。
本場の阿波おどりが間近で見れて、レクチャーもしてくれます。有名連の方に阿波おどりを教えてもらえるなんて、最高ですよね。
夜は有名連が日替わりでステージに登場します。
踊り方、鳴り物、掛け声、衣装などは連によって文化がちがいます。
もし、お気に入りの有名連があれば、その有名連がステージに立つ日をねらって会館を訪れてみるのも楽しみの一つだと思います。
鳴り物を生で聞ける
阿波おどり大会の参加すると、最大6つの楽器を使った鳴り物の生演奏が聞けます。
なお、熟練度や連によって鳴り物の数はちがいます。
鳴り物も踊り同様、連によって個性が出ます。そこも楽しみの一つです。
連無所属でも当日阿波踊りに参加できる
連に所属していなくても、当日阿波おどりに参加できます。
全国で阿波踊り大会が開催されている
全国で阿波踊り大会が開催されています。徳島の阿波踊り精神を受け継いでいますので、たとえ本場徳島県に行くことができなくても阿波踊りを楽しむことができますね。
阿波踊りは「徳島市」(徳島県)「南越谷」(埼玉県)「高円寺」(東京都)が「日本三大阿波踊り」と呼ばれています。
まずは、「日本三大阿波踊り」を観覧できそうか検討し、それでも遠方の場合は、全国で開催されているお近くの阿波踊り会場を探してみましょう。
輪踊りがある
阿波踊りには、「輪踊り」があります。輪踊りとは、街なかで踊り子たちが輪になって囲んで、その中で踊り合う踊りのことです。
阿波おどりで街なかを練り歩くときは演舞内容が決められているようですが、輪踊りは即興性があるため、踊り子のちがった側面を見ることができます。
なかには、観客が参加できるタイミングもあるようです。
輪踊りは阿波おどり日程の終盤や、総踊りのあとに街なかで見られる光景のようです。
踊り子さんの自由度が高く、はじける姿を見ることができるかもしれませんね。
まとめ
- 阿波踊りの良さは全員男女とも踊れること
- 阿波踊りの流派や連、踊り方など説明がわかりやすい
- お近くの阿波踊り会場で、阿波踊りを楽しむことができる
12個の阿波踊りの良さをご紹介しました。
しかし、阿波踊りの良さはまだまだ数え切れないほどたくさんあると思います。
一つ一つの連や流派を見ていけば、多くの良さが見えてくるかもしれませんね。
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