この記事では次のことをお伝えします。
油絵のルツーセの使い方が知りたい
油絵を描いていると、描きかけの放置した油絵具に艶がなくなって、加筆するときに色づくりが難しくなることがあると思います。
ルツーセは、そんなときに使います。
2つの作用によってルツーセを使うことによって加筆がスムーズにできるようになります。
もし、油絵の加筆でお悩みの方は、ぜひご覧ください。
- 油絵のルツーセの使い方は刷毛などに取り支持体に塗るだけ
- 既に制作して乾いた絵に艶がなくなったときや加筆するとき油絵具がはじくときに使う
- 画面に艶と粘着性を与え、色味がわかりやすくなり、既存と表層の絵具の食いつきが良くなる
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
ルツーセを使うタイミング
ルツーセを使うタイミングは以下です。
- 加筆したいけれど、艶がなくなったからどんな色を塗ればよいかわからない
- 油絵を加筆しているけど色がはじいてうまく描き加えられない
以上です。
油絵は、絵を描いてから時間がたつと、艶がなくなっていきます。
全体に艶がなくなったり、部分的に艶がなくなったりして艶に統一感が無くなる場合があります。
ルツーセを使うと画面の艶がよみがえり、やや粘着性が出るので加筆がスムーズにすることができます。
一方、艶がないと色味が変わったり、白っぽくなったりするので混色するときに戸惑うと思います。
繊細な仕事をする場合にはあったほうが良い画溶液ですね。
クサカベのルツーセのラベル表示
クサカベのルツーセのラベルには以下のように表示されています。
加筆用ニス
天然ダンマル樹脂を主成分とする加筆用ニスです。乾燥が進み、艶がアンバランスになった画面の光沢を調節し、また、「はじき」を生じるようになった画面を活性化させて絵具どうしの固着を強くします。
ルツーセの使い方
ルツーセの使い方は、簡単です。
- 絵皿などにルツーセを注ぐ
- 筆などにとる
- 画面全体に塗る
以上です。
1.絵皿などにルツーセを注ぐ
絵皿や油壺にルツーセを注ぎましょう。
しばらく放置していて、支持体の表面がホコリなどで汚れている場合は揮発性油で取り除きましょう。
2.筆などにとる
筆や刷毛などでルツーセを取りましょう。
3.画面全体に塗る
画面全体にルツーセを塗ります。
塗り終わったら、少し置いておきます。
置いておくと、ルツーセが乾き始めます。
乾き始めると画面に粘りが出てきます。
画面に粘着性が出てきたら、加筆してOKです。
簡単ですね。
艶が出て絵を描いたときの色味がよみがえり、どんな色を塗ったかがひと目でわかるので、続きから制作することができますね。
ルツーセは艶がよみがえるだけではない
ルツーセを使うと、ただ単に艶と色味がよみがえるだけではありません。
ルツーセに含まれる樹脂の作用によって以前描いた油絵具の層が溶けて、加筆した油絵具の食いつきが良くなるといったいわば接着剤のような役割を果たしてくれます。
塗り重ねる油絵具となじんでいく感覚ですかね。
ルツーセを使うときの注意
ルツーセを使うときの注意点は、画面がよく乾いてからルツーセを使うことです。
乾燥が不十分なときにルツーセを使ってしまうと、画面が侵されてしまうようです。
ですので、しっかりと画面が乾いてから塗りましょう。
まとめ
- 油絵のルツーセの使い方は刷毛などに取り支持体に塗るだけ
- 既に制作して乾いた絵に艶がなくなったときや加筆するとき油絵具がはじくときに使う
- 画面に艶と粘着性を与え、色味がわかりやすくなり、既存と表層の絵具の食いつきが良くなる
今回は、ルツーセの使い方をご紹介しました。
ルツーセを使うことによって、艶がよみがえり、粘着性が生まれて加筆が楽になるだけでなく、下層との油絵具の食いつきが良くなります。
油絵制作の間隔を開けて制作する方は、ぜひ試してみてください。
今日も楽しく油絵を描いていきましょう。