この記事では次のことをお伝えします。
自作ポスターの作り方が知りたい
この記事では、初心者でも簡単に自作ポスターを作成する方法を解説します。
具体的には、誰でも無料で使えるオンラインデザインツール「Canva」を使用したポスター作りのステップバイステップガイドを提供します。ポスター作成に必要な情報の整理、デザイン要素の追加、印刷方法など、基本的なポスター作成の流れを学べます。
また、ポスターの役割やデザイン費用、自作のメリットなどについても解説しています。
- Canvaを使ってテンプレートを活用することで、初心者でも簡単に自作でポスターをデザインできる
- ポスター作成時は目的を明確にし、視覚的に理解しやすいデザインを心掛けることが重要
- ポスターの印刷は自宅でも可能だが、品質を重視する場合はプロの印刷サービスを利用すると良い
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
自作ポスターの作り方【オンラインデザインツール】
さっそくですが、具体的に自作ポスターの作り方をオンラインデザインツールの「Canva」を使ってご説明します。
今回は、油絵の個展のポスターの作り方です。
場所は路面にあるギャラリーの外に設置するポスターです。
自身初の油絵の個展で、テーマは「様々なモチーフの絵を描いた油絵展」です。
タイトルは「(氏名)油絵展」でした。
既に、プロモーションはDMやプレスリリースなどで行っていて開場と同時に掲示したポスターです。
ですので、前々から告知するためのポスターではなくアイキャッチとしての意味を持っているポスターでした。
もし、あなたがポスターを作るときは、イベント名やキャッチフレーズ、基本情報など、伝えたい内容を整理し、必要な素材や目指す雰囲気を準備しておくと、ポスター作成がスムーズに進みます。
Canvaによるポスターの作り方は、以下の工程で思います。
- Canvaを開く
- 「ポスター」で検索する
- 白紙でポスターを選ぶ(テンプレートを選択してもOK)
- 既存のポスターデザインを編集する
- ポスターをダウンロードする
- ポスターを印刷する
順番に見ていきましょう。
Canvaを開く
まずはじめに、Canvaを開きましょう。
Canvaを使うにはアカウント登録が必要です。Canvaのアカウントをお持ちでない方は、この機会に登録してみましょう。Canvaは、ウェブブラウザとスマホアプリの両方でご利用いただける便利なデザインツールです。一つのアカウントでどちらのデバイスからでもアクセス可能で、作成したデザインはリアルタイムで同期されます。
インターネットの検索窓に「Canva」と入力して、キーボードの[Enter]キーを押し、検索結果の「無料デザインツール…Canva」をクリックしましょう。
「ポスター」で検索する
Canvaにログインしたら、Canva内の検索窓に「ポスター」と入力します。
すると、下にポスターの候補が表示されます。
気になるところでマウスを置くとポスターのサイズが表示されます。
ポスター(両面印刷(縦))をクリックしてみましょう。
白紙でポスターを選ぶ(テンプレートを選択してもOK)
そうすると、このように様々なテンプレートが表示されます。
テンプレートはあとでも使用できるので、「空のポスターを作成」をクリックします。
「空のポスターを作成」クリックすると、このような画面になります。
左側の画面でテンプレートを選んだり、テキスト、イラスト、画像のアップロードしたりします。
一方、右側ではポスターを作成します。
最初のベースとなるテンプレートは、検索窓からジャンルを入力すれば候補を探してくれます。
試しに「個展」と入力してみましょう。
「個展」と入力したら、キーボードの[Enter]キーを押します。
すると、テンプレートの候補にされました。この中から選んでいきます。
気になるテンプレートがあったら、クリックします。
既存のポスターデザインを編集する
そうすると、作成画面にテンプレートが表示されます。
ここから、このテンプレートをベースに編集を行えば良いです。
テンプレートの画像を削除して、オリジナルの画像を入れたり、
既存の文字を変えたりするだけで、オリジナルポスターに変わっていきます。
もし、何か素材を追加したい場合は左側の「素材」をクリックして、検索窓に欲しい素材の文字を入力します。
今回は「油絵の個展」ということなので、「油絵」という素材を検索します。
「グラフィック」を選択します。
油絵で目立つイラストにしたいので、油絵の具が垂れているようなイメージのグラフィックを選択しました。
色を変えたいので、作成画面左上の四角い黒をクリックします。
※イラストによって色が変えられないものもあります。
そうすると、左側にさまざまな四角い色の画面が表示されますので、好きな色を選びクリックします。
このように、派手な色でインパクトを与えてみました。
その他、レイアウトを変えたい場合はドラッグすると、ガイドが付くので直感的に移動させることができます。
ポスターをダウンロードする
編集が終わったら、「共有」ボタンをクリックします。
「ダウンロード」ボタンをクリックします。
「ファイルの種類」をクリックします。
「PDF(印刷)」をクリックします。
「PDFのフラット化」にチェックマークをいれ、「ダウンロード」ボタンをクリックします。
そうすると、ダウンロードが開始されます。
ダウンロードされたファイルをクリックしましょう。
ポスターを印刷する
画像を確認して、問題がなければ「印刷」ボタンをクリックします。
A4サイズより大きいサイズは、分割して印刷しましょう。
片面に糊がついた用紙を使い、スチレンボードに貼り付ければポスターの完成です。
ちなみに私がCanvaで作って実際にギャラリーの外に掲示したポスターがこちらです。
テンプレートは使用しませんでしたが、室内で撮影した額縁の画像に展示予定の作品画像を入れてみました。さまざまなモチーフを描いた個展だったので統一感がなかったかもしれませんが、初めての個展で様子見として作ってみました。
掲示した実際の会場です。
Canvaは、ウェブブラウザとスマホアプリの両方で利用可能なデザインツールです。一つのアカウントでどちらのデバイスからでもアクセスでき、作成したデザインはリアルタイムで同期されます。これにより、外出先でのアイデアの発生や空き時間の活用など、効率的なデザイン作業が可能となります。
Canvaで作成したポスターデザインは、自宅やオフィスのプリンター、またはコンビニのマルチコピー機で印刷できます。デザインをダウンロードして印刷用のPDFを選択し、それをプリンターに接続したデバイスに転送すれば印刷できます。
また、Canvaの印刷サービスを利用すれば、プロフェッショナルな仕上がりのポスターを自宅で受け取ることも可能です。紙質や厚さにより印象が大きく変わるため、デザインに合ったものを選んで印刷することが推奨されます。
ポスターとは何か?
ポスターは、公共の場所や建物の内部などに掲示される広告媒体のことを言います。人々が頻繁に通る場所に配置することで、イベントの告知や商品のプロモーションに活用されます。
一方、室内に飾るインテリアとしての役割もありますが、今回の記事では宣伝目的のポスターについて
通常、ポスターは大きなサイズ(A1やB1サイズなど)の紙に印刷され、ページ全体を使って必要な情報を視覚的に、そして分かりやすく伝えるデザインが施されます。
ポスターの設計では、情報を一目で理解できることが求められます。そのため、写真やイラストを主体にし、最も伝えたいメッセージを文字で強調することが一般的です。
ポスターの役割
ポスターは、新製品の購入を促したり、イベントへの参加を呼びかけたりするために、制作者の意図を広く世間に伝える目的で作られます。
チラシやパンフレットとは異なり、ポスターは通行人の視線を引きつけるための強烈なインパクトや魅力が必要とされます。ですので、一瞬で内容を把握できるように設計されるべきです。ポスターをじっくりと立ち止まって見る人は少ないと思います。ですので、見る人が一瞬で理解できるようなインパクトがあり、理解できるデザインが良いでしょう。
ポスターはただ視認されるだけでなく、視覚的なメッセージを通じて具体的な行動、例えばイベントへの参加や商品の購入などへと導くことが期待されます。
高額なポスターのデザイン費
ポスターをデザインしてもらうと、いくらの費用がかかるのでしょうか?
デザイン5~10万円
上記のようです。
テンプレートから選んでも万単位の金額がかかるようです。
その他、打ち合わせや撮影、写真の素材を使用する場合には金額が増えていきます。また、修正すればさらに追加される可能性があります。
小さめで少量であれば自作がおすすめ
もし、大きなポスターでなければ、自作することをおすすめします。
理由は、上記の通りでデザインを依頼すると相当の金額がかかるからです。
高度なデザインソフトや難しいスキルは不要
自作ポスターのデザインは、高度なソフトウェアやスキルを必要とせず、オンラインツールを使用して簡単に作成できます。
これは、オンラインツールが直感的な操作を提供し、プロフェッショナルなテンプレートや豊富な素材を提供しているためです。
例えば、Canvaはブラウザやアプリから手軽にデザインが作れ、自分で作ったロゴやサインをアップロードしてレイアウトに組み込むことができます。
また、QRコードの作成や、自分の画像をアップロードしてサイズ変更したり重ねたりすることも可能です。編集は都度保存され、必要に応じて元に戻すこともできます。
したがって、高度なデザインスキルやソフトウェアは必要なく、オンラインツールを使用して自作のポスターを簡単に作成できます。
ポスター作りのコツ
一瞬でみて理解できるポスターの作り方には、いくつかのコツがあります。
目的を明確にする
ポスター作りの最初のステップは、目的を明確にすることです。
ポスターであなたが何を伝えるべきか、どのような反応を引き出すべきかを理解することを意味します。
あなたのポスターは商品を宣伝するためのものなのか、それとも社会的な問題について人々に警告するためのものなのか、その目的によってデザインやメッセージは大きく変わります。
例えば、イベント告知ならタイトルを大きく目立つ位置に配置し、全体の色彩やイラストで統一感を出すことで、強調します。数色を絞り、強調したい部分にはアクセントのある色を使用します。
目の動きを意識する
視線の動きに合わせて情報を配置します。
横書きでは左上から右下への「Z」の視線、縦書きでは右上から左下への「N」の視線を意識し、重要な情報を上部に配置します。
余白を設ける
情報過多で余白がないポスターはとても読みづらいです。関連情報はまとめて、間に余白を設けることで視覚的にわかりやすくします。
ポスターデザインの基本
ポスターのデザインは、その効果を大きく左右します。ここでは、文字や色彩の選択などポスターデザインの基本についてご説明します。
これらの要素は、ポスターが視覚的に魅力的で、そのメッセージを効果的に伝えるために重要です。
ポスターに取り込むべき情報
まずポスターには、どんな情報を取り込めば良いのでしょうか?
ポスターの目的は、ポスターを見て何かしらの行動をとってもらうことでした。
いつ、どこで、誰が、何をするのかといったことを明記します。
「いつ」(会期)を掲載することで、会期中に来てくれるかもしれません。
「どこで」(開催場所)を掲載することで、近くの方が来てくれるかもしれません。
「誰が」を掲載することでその方に来てくれるかもしれません。
「何を」を掲載することで「何」が好きな方が来てくれるかもしれません。
ポスターのサイズ
ポスターのサイズはB3(364×515㎜)~A0(841×1189㎜)まで様々です。
サイズによってその広告効果が変わってきます。目的に合わせて選びましょう。
字の大きさ・太さを考えよう
文字の大きさや太さを変えることで、見出しと本文のコントラストを作ります。例えば、大きく太い見出しと小さく細い本文がメリハリを生み出します。ですので、文字の大きさや太さを変えて読みやすさを向上させましょう。
大切なのは、明確な違いを作ることです。大胆に文字の大きさや太さを変えると、読み手の興味を引き、情報の理解を容易にする効果があります。
字体を効果的に活用しよう
フォント選びは重要です。
遠くからでも見やすい「ゴシック体」→見出し
近くで読みやすい「明朝体」→本文
上記のように字体の特徴を理解し、使い分けることもできます。
また、ターゲットによって字体を変えることも良いです。
楽しい雰囲気を与える「ポップ体」
お子さんが好きそうな「丸文字」
上記のように、状況に応じて様々なフォントを活用しましょう。
目的によって文字の配置を考えよう
目的によって文字の配置を変えていきましょう。
- じっくり読んでもらいたい場合は左揃え
- インパクトを与えたければ中央揃え
上記のように配置しましょう。
左揃えは視覚的な統一感を出しやすいです。しかし、あまり揃えすぎると堅苦しく面白みが失われます。
キャッチコピーも効果的
ポスターにはイベント名と説明が必要ですが、視覚的に引きつけるためにはキャッチコピーも効果的です。興味を引くキャッチコピーを追加し、見た人が考えさせられるようなポスターになるとより良いです。
配色を意識しよう
ポスター作成において、配色と色彩の選択は重要です。
これらは視覚的な魅力を高め、メッセージを強調し、視覚的なコミュニケーションを強化するからです。
色相環を用いて3色か4色を選ぶとバランスの良い配色ができ、対して補色配色で派手な印象を出すことができます。
色彩は、明るい色で活気を、暗い色で深刻さを表現します。色の心理を利用し、赤で情熱、青で安定性を象徴するなどのメッセージを強化します。
これらの要素を理解し適切に使用することで、ポスターの効果を最大限に引き出すことができます。
自作ポスターの作り方ツール
ポスターを自作するためのツールは多数存在します。ここでは、デザインソフトの選択とテンプレートの活用を中心に、自作ポスターの作り方を解説します。これらのツールを使うことによって、簡単にプロ並みのポスターを作ることが可能です。
デザインソフトを選択する
ポスター作成には様々なデザインソフトが利用できます。プロ向けのAdobe IllustratorやPhotoshopから、初心者でも使いやすいCanvaやAdobe Sparkなどのオンラインツールまで様々です。
自分のスキルレベルに合わせて選びましょう。
無料のオンラインツール
初心者でも手軽に使える無料のオンラインツールは、プロのような結果が得られます。Canvaは、多数の無料テンプレートと編集ツールを提供しています。ソフトが無料なので結果的に低予算なのに高品質なデザインが可能です。予算を押さえつつプロ並みの仕上がりは理想的です。
テンプレートの活用
テンプレートの使用はデザイン作成を簡単にする重要な要素です。プロのデザイナーが作成したテンプレートをベースに、自分だけのオリジナルポスターを作ることができます。また、デザインの作りを理解しながら、自分好みのポスターにすることができます。一方、テンプレートをそのまま使用することも可能です。
手書きポスターという選択肢もある
パソコンがない場合でも、手書きでポスターを作成することが可能です。紙とペンがあればすぐに始められ、イラストとテキストを組み合わせてデザインします。
全体をすっきり見せるためには、強調したい部分に色を加えたり、文字を大きくしたりしてコントラストをつけることが重要です。また、アナログとデジタルを組み合わせた作成方法もあります。
ポスターの印刷
ポスター作成にはデザインだけでなく、印刷も重要です。自宅での印刷とプロによる印刷サービス、さらにはサイズと紙質の選択が見た目と耐久性に影響を与えます。
自宅とプロの印刷
印刷は自宅でもプロに印刷をお願いすることも可能です。選択は品質、コスト、ニーズによります。小規模・短期なら自宅、大規模・長期ならプロを検討しましょう。
ポスターの品質とコストのバランス
自宅印刷はコストを抑えられますが、対してプロにお願いすると高品質です。
ですので、予算が限られているなら自宅で印刷し、高品質を求めるならプロを選びましょう。
ポスターの適切なサイズ
ポスターのサイズと紙質は見た目と耐久性に影響します。
適切な選択でポスターの効果を最大化しましょう。
ポスターの紙質
紙質もサイズ同様、見た目や耐久性などに影響します。厚手の紙は耐久性と高品質な印刷が可能で、薄手の紙はコスト抑制が可能です。しかし、耐久性が劣ります。
まとめ
- Canvaを使ってテンプレートを活用することで、初心者でも簡単に自作でポスターをデザインできる
- ポスター作成時は目的を明確にし、視覚的に理解しやすいデザインを心掛けることが重要
- ポスターの印刷は自宅でも可能だが、品質を重視する場合はプロの印刷サービスを利用すると良い
今回は、自作のポスターの作り方をオンラインデザインツール「Canva」を例にお伝えしました。伝えたい内容とオリジナルの画像を用意してしまえば、あとはCanvaのテンプレートを利用して編集するだけです。
プロが作ったデザインをアレンジできるし、操作しながらデザインを勉強できるので一石二鳥ですね。
ぜひみなさんも楽しく学びながらポスター作りをしていってくださいね。