- 油絵を速く乾かす乾燥剤を教えてほしい
- スムーズに作業がしたい
- 乾燥剤に種類はあるのかな?
こういった疑問に答えます。
★もくじ★
油絵の乾燥剤を2種類紹介
早速、油絵の乾燥剤を2種類紹介します。
油絵の乾燥剤は以下です。
- 樹脂(メディウム)
- 乾燥促進剤
以上です。
下記より説明します。
樹脂(メディウム)は速効性があり制限なく混ぜられる
樹脂(メディウム)の特徴は下記です。
- 速効性がある
- 混ぜる量に制限がない
- 量が多いと速く乾く
なので、絵具に樹脂を混ぜてグレーズの下層を作る時なんかに良いです。
その代わり、絵具の艶や透明度が変化するかもしれないので、気になる方は様子を見てほどほどに混ぜましょう。
樹脂(メディウム)によって乾燥時間が異なります。好きなタイプを選んでみましょう。
- ストロングメディウムグロス→数十分~数時間で乾燥。ツヤあり
- ラピッドメディウム→数十分~数時間で乾燥。内部から固める
- ストロングメディウム→数十分~数時間で乾燥。内部から固める
- 透明メディウム→ツヤ消し。上描き用、下塗り不可
乾燥促進剤は、絵具の性質を壊さず乾燥の仕組みを速める
乾燥促進剤の特徴は下記です。
- 絵具の性質を壊さない
- 乾燥の仕組みを速める
- シッカチフが代表的
- 混ぜすぎ注意!(亀裂などのトラブル)
- 適量以上使わない
上記のような感じです。
シッカチーフの成分が酸素を集めて絵具の酸化促進し、結果乾燥促進となります。
シッカチーフの使い方は制作を急ぐ時、冬などの油絵具が乾きにくい時期に使います。
油絵の乾燥剤はあまり使うべきではない
結論、必要がない場合はあまり使うべきではありません。
理由は、ゆっくり乾く性質のものに手を加えているからです。
なにかしらの無理が生じているはず。
なので乾燥を速めても、中までじっくり乾くまでに半年ぐらいはかかると思ってください。つまり、完全乾燥の時間ですね。この時間は変わらないかと。
とはいえ、手を加えたい時は「表面乾燥目的」で
乾燥させる場合は、表面乾燥目的で行いましょう。
理由は、表面乾燥(指触乾燥)さえすれば加筆できるからです。
乾燥を早めたい人は次の人かと。
- 加筆したい人
- 完全乾燥を急ぐ人
上記ぐらいだと思います。
「2」は諦めるとして(無理に乾燥は危険です)、だいたい「1」の人が大半のイメージです。
「ぬかるんで描けない」とか「グレーズ」したいとかですよね。
なので…
- 技法上必要な場合や、急な時は乾燥剤を適量使う
上記を守れば問題ないです。
一方、完全乾燥させたい人は「個展のために」とか「平で乾燥させてるけどスペースがない」とかですかね。
そんなときは2週間ぐらい乾かせばほぼ乾くかと。
そんなに待てないのであれば、技法を替えるのも一つの選択肢です。
まとめ
- 油絵の乾燥剤は樹脂(メディウム)と乾燥促進剤の2種類
- 樹脂(メディウム)の特徴…
- 速効性あり
- 量に制限なし
- 量が多いと速く乾く
- 樹脂(メディウム)のリスク→多用すると絵具の艶や透明度が変わる
- 乾燥促進剤の特徴…
- 絵具の性質を壊さない
- 乾燥の仕組みを速める
- シッカチーフが代表的
- 乾燥促進剤のリスク→適量以上使うと亀裂。変色
- 乾燥剤の使用目的…
- 表面乾燥を必要とする時
- 油絵具が乾きにくい時
- 制作を急ぐ時
- 乾燥剤は適量を使いましょう
以上、油絵に使う乾燥剤のおはなしでした。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
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