油絵の乾燥剤を2種類紹介【使いすぎると失敗する話・乾燥剤使用目的】

  • 油絵を速く乾かす乾燥剤を教えてほしい
  • スムーズに作業がしたい
  • 乾燥剤に種類はあるのかな?

こういった疑問に答えます。

スポンサーリンク

油絵の乾燥剤を2種類紹介

早速、油絵の乾燥剤を2種類紹介します。

油絵の乾燥剤は以下です。

  • 樹脂(メディウム)
  • 乾燥促進剤

以上です。

下記より説明します。

樹脂(メディウム)は速効性があり制限なく混ぜられる

樹脂(メディウム)の特徴は下記です。

  • 速効性がある
  • 混ぜる量に制限がない
  • 量が多いと速く乾く

なので、絵具に樹脂を混ぜてグレーズの下層を作る時なんかに良いです。

その代わり、絵具の艶や透明度が変化するかもしれないので、気になる方は様子を見てほどほどに混ぜましょう。

樹脂(メディウム)によって乾燥時間が異なります。好きなタイプを選んでみましょう。

乾燥促進剤は、絵具の性質を壊さず乾燥の仕組みを速める

乾燥促進剤の特徴は下記です。

  • 絵具の性質を壊さない
  • 乾燥の仕組みを速める
  • シッカチフが代表的
  • 混ぜすぎ注意!(亀裂などのトラブル)
  • 適量以上使わない

上記のような感じです。

シッカチーフの成分が酸素を集めて絵具の酸化促進し、結果乾燥促進となります。

シッカチーフの使い方は制作を急ぐ時、冬などの油絵具が乾きにくい時期に使います。

スポンサーリンク

油絵の乾燥剤はあまり使うべきではない

結論、必要がない場合はあまり使うべきではありません。

理由は、ゆっくり乾く性質のものに手を加えているからです。

なにかしらの無理が生じているはず。

なので乾燥を速めても、中までじっくり乾くまでに半年ぐらいはかかると思ってください。つまり、完全乾燥の時間ですね。この時間は変わらないかと。

»なるべく乾燥剤を使わないで乾燥させる方法

スポンサーリンク

とはいえ、手を加えたい時は「表面乾燥目的」で

乾燥させる場合は、表面乾燥目的で行いましょう。

理由は、表面乾燥(指触乾燥)さえすれば加筆できるからです。

乾燥を早めたい人は次の人かと。

  1. 加筆したい人
  2. 完全乾燥を急ぐ人

上記ぐらいだと思います。

「2」は諦めるとして(無理に乾燥は危険です)、だいたい「1」の人が大半のイメージです。

「ぬかるんで描けない」とか「グレーズ」したいとかですよね。

なので…

  • 技法上必要な場合や、急な時は乾燥剤を適量使う

上記を守れば問題ないです。

一方、完全乾燥させたい人は「個展のために」とか「平で乾燥させてるけどスペースがない」とかですかね。

そんなときは2週間ぐらい乾かせばほぼ乾くかと。

そんなに待てないのであれば、技法を替えるのも一つの選択肢です。

スポンサーリンク

まとめ

  • 油絵の乾燥剤は樹脂(メディウム)と乾燥促進剤の2種類
  • 樹脂(メディウム)の特徴…
    • 速効性あり
    • 量に制限なし
    • 量が多いと速く乾く
    •  
  • 樹脂(メディウム)のリスク→多用すると絵具の艶や透明度が変わる
  • 乾燥促進剤の特徴…
    • 絵具の性質を壊さない
    • 乾燥の仕組みを速める
    • シッカチーフが代表的
  • 乾燥促進剤のリスク→適量以上使うと亀裂。変色
  • 乾燥剤の使用目的…
    • 表面乾燥を必要とする時
    • 油絵具が乾きにくい時
    • 制作を急ぐ時
  • 乾燥剤は適量を使いましょう

以上、油絵に使う乾燥剤のおはなしでした。

最後まで読んでくださりありがとうございます。

»油絵が乾く時間を解説【乾く時間が気になる人は、油絵向いてません】

スポンサーリンク

樹脂(メディウム)の紹介

乾燥促進剤の紹介

スポンサーリンク
スポンサーリンク