お遍路に私服で参拝できるのか|私服OK!最低限用意する必要なもの

この記事では次のことをお伝えします。

お遍路を私服でできるか知りたい

初めてのお遍路で白衣や菅笠、杖など全て用意すると1万円以上するそうです。

全て用意してお遍路に行かないといけないのか疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。

この記事のざっくりとした結論
  • お遍路に私服で行ってもOKだが、仏具0%だと気づかれにくい
  • 服装、参拝の順番、一度に参拝する札所も自由に決められる
  • 最低限、金剛杖や参拝用品が必要+リュックに小物が必要

もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。

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お遍路に私服で行っても良いのか

お遍路に私服で行っても問題はなく、正装で行かなければいけないルールはありません。

しかし、私服で行ってもお遍路をしていることがわかるような格好の方が良いかと思います。

理由としては、2つあります。

身につけるものにお遍路色を出したほうが良い理由
  • お遍路さん同士で声をかけやすい
  • お接待の方がお接待しやすい
  • 身を引き締める

以上です。

まったくお遍路グッズを持たずにお遍路していたら、お遍路さん同士で挨拶がしづらいと思います。

「地元の人が近所に散歩にきたのかな?」と思う程度かと思いますね。

しかし、お遍路さんの格好をしていれば「(お遍路は)何日目ですか」とか「(お遍路は)初めてですか」と声をかけることができますし、逆に声をかけられやすいと思います。

また、お接待の方が見つけやすい利点もあります。

お接待とは、地元の人が「お遍路を託す」意味でお茶やお菓子を渡してくださることを言います。

逆に完璧に私服の場合は、お遍路さんなのかどうかわからないかと思います。

四国遍路と聞くと、必ず徒歩で参拝するイメージがあると思います。

しかし、車やバス、自転車でも参拝OKですし、順番通りに参拝する必要もありません。また、お遍路しに行ったらすべて参拝するまで四国に居続けないといけないわけではありません。

四国遍路の巡り方は「順打ち」「逆打ち」「区切り打ち」などとさまざまで、好きな参拝方法で大丈夫です。

ただし、参拝のときに必要な参拝グッズがありますので、最低限用意しましょう。

お遍路でやってはいけないこと

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私服に最低限何を身に着けていけば良いか

私服といってもお遍路は、弘法大師とともに修行する「同行二人」の意味があります。

その意味を持たせるためにも、ぜひ持っていきたいものをご紹介します。

私服+金剛杖(こんごうづえ)

服装は自由ですが、せっかくお遍路するのであれば、金剛杖は持って行ったほうが良いです。

そもそもお遍路は弘法大師と一緒に巡礼することになっています。金剛杖は、弘法大師の化身です。

なので、弘法大師が金剛杖になり一緒にお遍路しているのです。

最低限金剛杖を持っていればお遍路の準備ができたことになるかと思います。

私服+金剛杖+白衣(びゃくえ)

その次に私服に近いスタイルと言えば、私服と金剛杖に白衣をプラスします。

白衣を着ることによって、誰でもお遍路さんとわかりますね。

なお、白衣には袖ありと袖なしがあります。私服を目立たせたい場合は、袖なしの白衣を着るのも良いかと思います。

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お遍路で身につけるもの

お遍路で身につけるものをご説明します。

基本的には、私服と金剛杖スタイルでお遍路できますが、その他に身につけるものがありますので、頭に入れておくと後から徐々に増やす場合に良いかと思います。

菅笠(すげがさ)

菅笠は日光と雨除けのためのアイテムです。菅笠はかぶったまま参拝ができます。一方、帽子をかぶっているときは脱ぎましょう。

ちなみに、菅笠を脱ぐ必要がある場所は、靴を脱ぐ場所だそうです。

輪袈裟(わげさ)

輪袈裟は、肩からかける袈裟のことです。

袈裟の略式、つまり袈裟の要素を残しつつ簡略化したものです。

輪袈裟は金剛杖同様、仏具ですのでトイレや食事のときは取り外しましょう。輪袈裟がズレないような輪袈裟止めもあるようです。

金剛杖(こんごうづえ)

金剛杖は、弘法大師の化身、つまり弘法大師が姿かたちを変えて金剛杖として世の中に現れてくださっています。

なので、取扱いには注意が必要です。

また、道中急な坂道や長い階段がある場所もあり、疲れてくると足を取られる可能性があります。そんなときに金剛杖を使うことによって負担をやわらげてくれることもあります。

なお、お遍路が終わったら必ず自宅まで大切に持ち帰りましょう。

白衣(びゃくえ)

白衣はお遍路で使用する正装です。

いつどこで息絶えても良いように白装束になっています。

袖がついている白衣、袖がついていない白衣があります。

なお、大き目に作られているので服の上から着てもOKです。

持鈴(じれい)

持鈴の音は煩悩を払い、けがれのない心にかえてくれるそうです。

読経の際に使うので、バッグにつけていつでも取り外せるようにすると良いかもしれませんね。ちなみに、読経しながら持鈴を鳴らすのは上級者向けのようです。

なお、「輪袈裟」「白衣」「金剛杖」を購入するお遍路さんが多いようです。

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その他お遍路に必要な持ち物

その他お遍路に必要な持ち物は以下です。

参拝時に頻繁に出し入れするものばかりですので、必ず持っていきましょう。

お線香

お線香は参拝時に使用します。お線香は焚いた場所と、自分自身を清めてくれます。

各所で3本ずつ立てるので、すべて参拝する場合はかなりの量が必要です。

お線香を立てるときは、マナーとして奥から立てていきましょう。

ローソク

お線香と同じタイミングで参拝時に使用します。

5㎝ほどの短いローソクがおすすめのようです。

ローソク立ての穴は比較的大きいため、大き目の穴のローソクが立てやすいとのことです。

こちらも奥から立てていきましょう。

ライターやマッチ

ライターやマッチは、お線香やローソクに火をつけるために使います。

火がないからと、人からローソクや線香同士で「もらい火」をしないように、着火は着火具かお堂にある種火を使用して火をつけます。

お賽銭

お賽銭は徳を積む行為のためにしておいたほうが良い行いです。

お賽銭の額は決まっていません。

現地で慌てないように、事前に小銭を用意しておきましょう。

経本(きょうほん)

経本はお経が書かれた、読経で読む本です。

たとえ暗記していても両手で経本を持って読むことが正式なやり方だそうです。

初心者でもわかりやすいように平仮名がふってある経本もあります。

数珠

数珠は、読経する際に使います。

気持ちを込めて合掌すると仏様と結びつき、煩悩が消えて功徳が得られるそうです。

自宅から、いつも使用している数珠を持っていっても良いとされています。

納経帳

納経用品は各札所でお寺の墨書きと御朱印をいただくものです。

同じようなもので「納経軸」と「御朱印用白衣」があります。

納札

納札は、参拝した証として奉納する紙のことです。本堂と大師堂の納札箱に納めます。

また、お接待を受けたときに納札することになっています。

納札の札にはあらかじめ、住所と名前を記入しておきます。

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お遍路であると便利なもの

参拝時にあると便利なものは、山谷袋(さんやぶくろ)です。

山谷袋は納経帳、ローソク、線香、お賽銭、教本など参拝時に出し入れしたいお遍路グッズをまとめて入れられる袋です。

特にローソクや線香は雨で湿ってしまうと火がつかなくなり、すぐには使えなくなってしまいます。

なので、撥水加工のものを用意すると完璧ですね。

約90か所程度出し入れすることになるので、もたつかないようにスマートに参拝したいところです。

教本やライター、ローソク、お線香など立てて収納できる山谷袋も販売されていて、まさにお遍路仕様です。

せっかくなので、使い勝手の良いものを購入したほうが良いです。

お遍路に向けて準備する細々としたもの

お遍路以外で用意する細々としたものをご紹介します。

歩き遍路の場合は、なるべく軽装で歩けるように必要最小限の物をそろえたり、宿では洗濯したりと工夫して参拝しましょう。

  • 靴→防水に対応したウォーキング用のシューズが○
  • リュックサック→小物を入れるのに便利。また、両手が空くので参拝がしやすい
  • スマホ(時計、方位、ライトなど)
  • お遍路用の地図
  • スマホ充電器
  • カメラ
  • タオル(汗拭き、日除け)
  • 身支度用品(歯ブラシ、ひげそり、爪切りなど)
  • 下着(シャツ、パンツ、靴下など)
  • お菓子(休憩用)
  • 水筒(水分補給)
  • 救急箱→絆創膏や消毒液など、怪我をした時に軽い手当ができるものがあると○
  • 保険証
  • 筆記用具
  • 雨具→リュックサックも覆える雨ガッパや、さっと取り出せる折りたたみ傘などがあると便利
  • ティッシュペーパー
  • ビニール袋(ゴミ用)
  • 懐中電灯

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まとめ

お遍路に私服で参拝できるのか|私服OK!最低限用意する必要なもの
  • お遍路に私服で行ってもOKだが、仏具0%だと気づかれにくい
  • 服装、参拝の順番、一度に参拝する札所も自由に決められる
  • 最低限、金剛杖や参拝用品が必要+リュックに小物が必要

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