水難事故はなぜ減らないのか?|減らない理由と未然に防ぐ方法を解説

この記事では次のことをお伝えします。

毎年夏になれば、水難事故のニュースを耳にすることが多くなると思います。なぜ毎年毎年同じような事故が起こってしまうのでしょうか?

今回は、水難事故はなぜ減らないのか、どういう仕組みで事故は起こるのかを解説していきます。

この記事のざっくりとした結論
  • 水難事故が減らない理由は知識不足と思い込み
  • 事故になる人の特徴は「過信している人」
  • 親は子どもと一緒に行動し、安全な場所だけで遊ぶ

もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。

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水難事故現場は同じ場所で起こる

水難事故は、同じ場所で起こるようです。

場所別に見ると、海が半数、川の事故は3割ほどです。

細かく見ていくと、流れが速い場所はもちろん、流れが緩やかな場所でも水難事故が起きているようです。

【川編】水難事故はなぜ減らないのか?

では、なぜ流れが穏やかでも水難事故は起こるのでしょうか?その理由を知れば、なぜ水難事故は減らないのかがわかるかもしれません。

その4つの理由を見ていきましょう。

川の深さは誰にもわからないから

川の深さは誰にもわかりません。自然が作った形ですので当然ですよね。

なので、泳げない人が入った場合はすぐに溺れて水を飲んでしまう恐れがあります。

泳げる人でもパニックになり溺れてしまうかもしれません。

大人も子供も全身が川の中に沈んでしまう可能性が高いです。

砂嘴(さし)の周りを浅瀬だと勘違いしているから

砂嘴の周りを浅瀬だと勘違いしている人が多いようです。砂嘴とは、砂の川岸から川に向かって細長く飛び出している砂が積み重なった場所を言います。

一見すると、砂嘴の周りは海のように浅瀬が続いていると思われるかもしれませんが、川の場合は砂嘴の周りは急に水深が深くなります。

なので、海のような感覚で砂に向かっていった人が事故に合うのかもしれません。

砂嘴の知識がなければ、川に入るための入口として選んでしまうため、同じ場所での事故が続いているようです。

川は急に深くなっているところがあるから

流れが緩やかだと急に深くなっている場合が多いようです。「流れが緩やかなところを見て安心するけれど、実は危ないことがわかったときには溺れていた」ということがあるようです。

これは、どの川でも同じことが言えるそうです。

そして、川に入ってみて急に深くなる部分があると一気に身体全体が沈み込み、焦りが生じます。そうなるともうパニック状態です。

また、砂嘴(浅瀬)から深淵(しんえん=深いところ)までは、急な斜面があります。

この斜面によって急に身体が沈みパニックになるのではないでしょうか。

そして川底には砂混じりの砂利があり、非常に崩れやすくなっているそうです。

なので、川から陸に上がろうとして足をつき、角度がある足場の悪い砂利を歩こうとしてもなかなか上がれないようです。

この沈み込みによって戻っているときに溺れてしまうことがあるようです。

岸まで上がって来ることが難しいから

砂嘴に入ってしまうと岸まで上がってくることが難しくなります。

足に力を入れて底を歩こうとしても、地面は崩れやすい堆積した砂です。

ですので、そこで泳げなければ沈んでしまうことになります。

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川遊びは危ない

結論として、川遊びは危ないのでやめたほうが良いです。

流れは雨量や季節によって変わりますし、深さや足場は入ってみないとわからないからです。

また、「自分は大丈夫」「泳げるから平気」「流れが緩やかだから大丈夫」など、大丈夫だろうという思い込みが油断に繋がり、油断がトラブルの対処に焦りが出て事故に繋がります。

【海編】水難事故は、なぜ減らないのか?

一方、海はどうでしょうか?

島国日本では、全国に1000以上もの海水浴場があると言われています。その多さからか、毎年多くの水の事故が起きているようです。

その2つの理由を見ていきましょう。

海で事故になる人の特徴

海で事故になる人の特徴は、ズバリ「過信している人」です。「泳げるから大丈夫」と思っている人が水難事故になりやすいそうです。

なかには、飲酒をしながら海に入る大人もいるようです。これはとても危険な判断です。ただちにやめてもらいたい行為です。

逆に、水を恐れている人は事故になりにくいようです。

その気持ちが行動にも現れそうですよね。

水を恐れている人は浅瀬だけで遊ぶでしょうし、過信している人は遠くまでどんどん泳いでいきそうですよね。

なので、過信している人はより危険な場所に向かって行きそうです。

しかし、実際には川や海は見た目とは違って深かったり、泳げなかったりするようです。

このギャップが焦りとなり、事故を招くようです。

ライフセーバーがいない場所で泳いでいるから

遊泳できる海水浴場以外での海の事故は全体の50%以上だそうです。遊泳できる海水浴場以外では当然ライフセーバーがいませんし、人も少ないはずです。

ライフセーバーがいれば、あらかじめ危険な場所がわかったり、事故が起こる前に未然に防げるかもしれません。

逆にライフセーバーがいなければ事故が起こりやすいですし、事故が起こった場合助かる可能性も低くなると考えることができます。

また、海とは違いもともと川にはライフセーバーがいません。

ですので、監視できるのは親だけとなり、親が川への知識が浅ければ事故が発生した場合、助けられる可能性が低くなるかもしれません。

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子供の水難事故が起こる原因

子供の水難事故が起こる原因は、親が目を離したときに起こるようです。意外と目を離す時間が長く、その間にどこかにいなくなるそうです。

親がバーベキューの準備や片付け、話に夢中だと周りに目が行き届かなくなってしまいます。

その間に子供は色んなところに走り回って行くのでしょうね。

水難事故を起こさない工夫

ここからは、水難事故を起こさない工夫を見ていきましょう。主に3つ挙げてみました。

子供と一緒に遊ぶことが大切

目を離すことが子供の事故につながるならば、親は一緒に海やプールに入って子供から目を離さなければ良いと思います。

子供は水遊びが好きですからね。

なので、一緒に遊び、一緒に水から出れば目を離すことはないと思います。

準備や後片付けこそ子供から目を離さない

会場に着いた後や帰る前などは、親は準備で忙しいと思います。

ですが、勝手に行かないように注意したり一緒に手伝ってもらって子供が常にそばにいるようにしたいですね。

水遊びのときは、特に「みんな一緒に同じ作業をする」ことを心がけると、事故を未然に防げると思います。

川で水遊びするのはやめる

基本的に川で水遊びするのはやめましょう。

たとえ入ったとしても、膝の下くらいにとどめてすぐに岸に戻ってこれる深さにしましょう。

また、もし思い切り水遊びしたいのであれば、ライフセーバーがいるプールや海水浴場で遊ぶと安心です。

ただし、ライフセーバーに頼るのではなく、事故を起こさないようにあらかじめ知識をつけて危険な水遊びをしないように心がけたいですね。

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まとめ

水難事故はなぜ減らないのか?|減らない理由と未然に防ぐ方法を解説
  • 水難事故が減らない理由は知識不足と思い込み
  • 事故になる人の特徴は「過信している人」
  • 親は子どもと一緒に行動し、安全な場所だけで遊ぶ

夏になり、せっかく計画して楽しい思い出を作ろうとしたのに、悲惨な結果にならないようにしっかりと対策し、安全で快適な水遊びができるように対策していきましょう。

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