こんにちは、内向型ミニマリスト画家のタケシです。
油絵の特徴を知ると、「自分に合う画材かどうか」が判断しやすくなります。
私は独学で油絵を描き、個展まで経験しました。
その中で、油絵には良いところもあれば、正直めんどうに感じるところもあるとわかりました。
たとえば、油絵は厚塗りや重ね塗りができて、存在感のある絵を描きやすいです。
一方で、乾燥に時間がかかり、ニオイや後片付けへの対策も必要です。
この記事では、油絵を始める前に知っておきたい特徴を、私の失敗談も交えながら説明します。
この記事では次のことをお伝えします。
- 油絵はゆっくり描ける画材
- ニオイと片付けは先に知る
- 最初は小さく始めればいい
もし続きが気になる場合は、記事を読み進めてみてください。
★もくじ★
1. 油絵の特徴は「ゆっくり描けること」

油絵のいちばん大きな特徴は、乾くまでに時間がかかることです。これはデメリットにも見えますが、初心者にとっては描き直しやすいメリットにもなります。
1-1. 乾きが遅いから焦らなくていい
油絵は、アクリル絵の具や水彩絵の具のようにすぐ乾きません。
厚塗りの場合、表面が触れるくらいに乾くまで数日かかることもあります。
最初はこれを「遅くて不便」と感じるかもしれません。
でも、実際に描いてみると、乾きが遅いからこそ、落ち着いて描けると感じました。
私は焦って描くと、形も色も雑になります。
「あ、ここ変だな」と思っても、乾きが早い画材だとすぐ固まってしまいます。
でも油絵なら、まだ絵の具が乾いていないうちに、布やティッシュで拭き取れます。
色の境目をぼかしたり、少しだけ形を直したりすることもできます。
つまり油絵は、初心者にとって「失敗したら終わり」の画材ではありません。
むしろ、失敗しながら調整できる画材です。
ただし、乾かないまま重ねすぎると、色が濁ったり、画面がぐちゃっとしたりします。
私も何度か、焦って次の色を重ねて失敗しました。
なので最初は、1枚を一気に完成させようとしなくて大丈夫です。
今日は下塗り、次は影、また次に明るい部分。
そんなふうに、少しずつ進めるくらいがちょうどいいです。
1-2. 加筆・修正できるから初心者にやさしい
油絵は加筆や修正がしやすい画材です。
乾く前なら拭き取れますし、乾いたあとでも上から描き足せます。
水彩画の場合、暗い色を塗ったあとに明るく戻すのは難しいです。
でも油絵なら、不透明な白や明るい色を重ねて、もう一度描き直すことができます。
これは初心者にとってかなり助かります。
私も最初のころ、形や位置が気に入らず、何度も描き直しました。
そのときに「油絵でよかった」と思いました。
もちろん、何でもすぐ完璧に直せるわけではありません。
厚く塗りすぎると乾くまで時間がかかりますし、下の絵の具が乾いていないと色が混ざってしまいます。
でも、焦らず乾かしてから描けば、少しずつ修正できます。
油絵は、最初からうまく描ける人だけの画材ではありません。
納得できるまで少しずつ直せるところが、油絵の大きな特徴です。
ここで大事なのは、最初から大きいキャンバスに挑戦しないことです。
大きい作品は、修正する範囲も増えます。
初心者は、SMサイズやF0〜F3くらいの小さめキャンバスから始めると、気持ちが楽です。
2. 油絵は厚みと深みを出しやすい

油絵は、絵の具そのものに粘りがあり、厚く塗ったり、透明色を重ねたりできます。ここが水彩やアクリルとは違う、油絵らしい特徴です。
2-1. 厚塗りで存在感が出る
油絵は厚塗りができます。
筆の跡やナイフの跡が残りやすく、平面の絵なのに少し立体のように見せることができます。
この厚塗りの表現は、油絵らしさを出しやすいです。
たとえば、光が当たる部分に絵の具を少し厚く塗ると、画面に存在感が出ます。
私も、人物の顔や服の明るい部分を厚めに塗ると、「絵が前に出てくる感じ」がして面白いと感じました。
ただし、厚塗りは楽しい反面、乾くまで時間がかかります。
厚く塗れば塗るほど、表面だけ乾いて中が乾いていないこともあります。
なので初心者は、最初からゴテゴテに盛りすぎないほうが良いです。
まずは、影の部分は薄め、光の部分だけ少し厚めにする。
それくらいから始めると扱いやすいです。
厚塗りをしたい場合は、ペインティングナイフがあると便利です。
筆だけでは出しにくい面の感じや、ザラッとした絵肌を作れます。
2-2. 透明色を重ねると深みが出る
油絵は、透明色を重ねて深みを出すこともできます。
たとえば、下に明るい色を塗って乾かし、その上から透明感のある暗い色を薄く重ねる。
すると、ただ暗い色を塗っただけでは出ない、奥行きのある色になります。
この技法はグレーズと呼ばれます。
少し難しそうに聞こえますが、考え方はシンプルです。
「一回で完成させようとしない」
「乾かしてから、薄く重ねる」
この2つだけでも、油絵らしい深みが出やすくなります。
油絵は、速さよりも積み重ねが大事です。
一気にうまく描こうとすると疲れます。
でも、1層ずつ重ねていくと、絵が少しずつ育っていきます。
3. 油絵は道具と画材代が少しかかる

油絵は、絵の具だけでは始めにくい画材です。ペインティングオイル、ブラシクリーナー、パレット、キャンバスなどが必要になるため、最初に知っておくと失敗しにくいです。
3-1. 油絵の具だけ買っても描きにくい
油絵を始めるとき、私は「油絵の具を買えば描ける」と思っていました。
でも実際は、油絵の具だけでは描きにくいです。
油絵は水ではなく、油や画溶液を使って描きます。
そのため、最低限そろえたい道具があります。
- 油絵の具
- 筆
- パレット
- ペインティングオイル
- ブラシクリーナー
- 油壺、または絵皿
- 筆洗器
- キャンバス
- 古紙、ティッシュ、布
こう見ると、少し多く感じるかもしれません。
でも、最初から全部をそろえる必要はありません。
初心者は、油絵具の12色セット、小さめキャンバス、紙パレット、ペインティングオイル、ブラシクリーナーから始めると十分です。
特に紙パレットは、片付けが楽です。
木製パレットは雰囲気がありますが、毎回掃除する手間があります。
私は面倒くさがりなので、紙パレットのほうが続けやすいと感じました。
続けるためには、かっこよさよりも「片付けやすさ」が大事です。
3-2. 初心者はセット商品を使うと迷いにくい
油絵初心者がつまずきやすいのは、「何を買えばいいかわからない」ことです。
筆ひとつでも種類があります。
絵の具もメーカーや色数があります。
オイルも、ペインティングオイル、リンシードオイル、テレピンなどが出てきます。
ここで調べすぎると、手が止まります。
私もまさにそうでした。
なので最初は、初心者向けの油絵具セットや、必要なものがまとまった入門セットを使うのもありです。
油絵具、ペインティングオイル、ブラシクリーナー、豚毛筆、ナイフ、油壺、キャンバスなどが含まれるセットもあります。
もちろん、セットなら何でもいいわけではありません。
使わない道具が入っている場合もあります。
でも、「買うものがわからなくて始められない」くらいなら、まずは必要最低限のセットを選んで、1枚描いてみるほうが前に進みます。
油絵具 Hセット 20ml 11色+50mlホワイト1種4. 油絵はニオイと換気を考える必要がある

油絵の特徴として、ニオイの問題は避けて通れません。ただし、油絵の具そのものより、画溶液や仕上げ材のニオイで困ることが多いです。
4-1. 油絵の具より画溶液のニオイに注意する
油絵というと、「絵の具が臭い」と思われるかもしれません。
でも、私の感覚では、油絵の具そのものはそこまで強いニオイではありません。
気になるのは、画溶液や仕上げ材です。
特に揮発性油や乾性油、仕上げ材などは、人によってはかなりきつく感じます。
私も、仕上材のタブロースペシャルのニオイが苦手で、頭痛がすることがありました。
ここは、初心者にちゃんと伝えたいところです。
家族と同じ部屋で描く場合や、部屋数が少ない場合は、換気できる場所を選ぶことが大事です。
窓を開ける。
換気扇を回す。
使う画溶液を少なくする。
ニオイの少ない商品を選ぶ。
これだけでも、かなり始めやすくなります。
油絵は、描く前に「どこで描くか」を決めると失敗しにくいです。
4-2. ニオイが不安なら水可溶性油絵具も選択肢に
油絵のニオイが不安な人は、水可溶性油絵具を選ぶ方法もあります。
たとえば、ホルベインDuoは水で溶ける油絵具として紹介されており、水で描いたり洗ったりできる特徴があります。オイルを使わずに描くことで制作環境に配慮しやすい商品としても説明されています。
もちろん、通常の油絵具とは使い心地が違う部分もあると思います。
でも、「ニオイが心配で始められない」なら、こういう選択肢を知っておくと気持ちが楽になります。
私なら、最初に通常の油絵具で小さく始めるか、ニオイが心配なら水可溶性油絵具を選びます。
大事なのは、完璧な道具を探しすぎないことです。
初心者のうちは、道具選びで疲れてしまうことがあります。
まずは、自分の生活環境で続けやすいものを選ぶ。
これがいちばん現実的です。
4-3. ニオイが少ないオイルもある
水可溶性油絵具は水で絵の具を溶いて描きますが、どうしてもオイルを使って絵を描きたいという方は、ニオイが少ないオイルを使う方法もあります。
ホルベイン オドレス ペトロールやホルベイン オドレス ペンチング オイルは、ほとんどニオイがないので、ニオイが原因で気分が悪くなることがありません。
ただし、換気は必要です。
5. 油絵は後片付けに手間がかかる

油絵は描く時間だけでなく、片付ける時間も必要です。ここを知らずに始めると、面倒になって続かなくなることがあります。
5-1. 筆を放置すると固まる
油絵でよくある失敗は、筆をそのまま放置してしまうことです。
私も疲れていると、片付けが面倒になります。
「あとで洗えばいいか」と思って、そのままにしたくなります。
でも、油絵の具がついた筆を放置すると、筆が固まってしまいます。
一度クセがつくと、細かいコントロールがしにくくなります。
せっかく買った筆が使いにくくなると、また描く気持ちが下がります。
これは痛いです。
なので、油絵を描く日は「描く時間」と「片付ける時間」をセットで考えたほうがいいです。
たとえば、60分描くなら、最後の10分は片付けに使う。
こう決めておくと、疲れきる前に終われます。
油絵は、勢いだけで始めると片付けでつまずきます。
でも、片付けまで含めて小さく始めれば続けやすいです。
5-2. 紙パレットを使うと片付けが楽になる
後片付けを楽にしたいなら、紙パレットが便利です。
木製パレットは見た目がかっこいいです。
でも、使ったあとに絵の具を削り落としたり、拭いたりする必要があります。
一方で紙パレットなら、使った面をはがして捨てられます。
もちろん、油絵の具や画溶液がついた紙は自治体のルールに従って処分する必要があります。
また、筆やナイフを拭った紙や布、画用液が染み込んだ紙は発火のおそれがあるため、直接ごみ箱に捨てず、水で湿らせて空気を抜いて処分するようにしましょう。
こういう注意点を知っておくと、安心して描けます。
初心者ほど、道具の本格感よりも、続けやすさを優先するといいです。
私なら、紙パレットを選びます。
6. 油絵は小さく始めると続けやすい

油絵は、最初から大作を描こうとするとハードルが上がります。初心者は、小さいキャンバスと少ない道具で始めるほうが挫折しにくいです。
6-1. 最初はSMサイズやF0〜F3で十分
油絵を始めるとき、立派な作品を描きたくなるかもしれません。
でも、最初から大きなキャンバスに描くと、かなり大変です。
絵の具も使います。
乾く場所も必要です。
描く時間も増えます。
失敗したときの修正範囲も広くなります。
初心者は、SMサイズやF0〜F3くらいで十分です。
小さいキャンバスなら、1回の制作時間も短くできます。
乾かす場所も取りません。
失敗してもダメージが少ないです。
私は、油絵を続けるには「完成までの距離を短くすること」が大事だと思っています。
いきなり大きな作品を完成させようとすると、途中で疲れます。
でも、小さな作品なら「今日はここまで」と区切りやすいです。
油絵はゆっくり描ける画材です。
だからこそ、最初は小さく始めて、少しずつ慣れていくのがいいです。
6-2. 最初の1枚は上手さより完成を目指す
最初の1枚は、上手く描くことより完成させることを目指したほうがいいです。
油絵は、調べれば調べるほど情報が出てきます。
厚塗り、グレーズ、下塗り、乾燥、オイルの割合、筆の種類。
全部を完璧に理解してから始めようとすると、なかなか描けません。
私も、調べすぎて手が止まることがあります。
でも、結局わかるのは描いたあとです。
「あ、この絵の具は思ったより伸びる」
「この筆は自分には硬い」
「このニオイは苦手」
「片付けはこの順番が楽」
こういうことは、実際にやらないとわかりません。
なので、最初の1枚は実験でいいです。
うまく描けなくても、油絵の特徴がわかれば成功です。
初心者の1枚目は、作品ではなく練習メモくらいで大丈夫です。
7. 油絵の特徴を知ると、道具選びで失敗しにくい

油絵の特徴を知ってから道具を選ぶと、「なんとなく良さそう」で買わなくなります。自分の悩みに合わせて、必要な商品を選べるようになります。
7-1. ニオイが不安な人は水可溶性油絵具
ニオイが不安な人は、通常の油絵具にこだわりすぎなくてもいいです。
水可溶性油絵具なら、水で扱えるため、通常の油絵より始めやすい場合があります。
特に家族と同じ空間で暮らしている人や、換気しにくい部屋で描く人には選択肢になります。
油絵を始める目的は、「本格的な道具をそろえること」ではありません。
自分が描きたい絵を描くことです。
だから、ニオイでつらくなるくらいなら、無理しないほうがいいです。
ホルベイン水可溶性油絵具 デュオ12色 4号(10mlチューブ)7-2. 迷う人は12色セットから始める
色選びで迷う人は、12色セットから始めるのが無難です。
最初から単色で何本も選ぼうとすると、かなり迷います。
例えば赤一色だけでも種類がたくさんあります。
そこで迷って疲れるくらいなら、まずは基本色が入ったセットで描いてみるのがいいです。
描いているうちに、よく使う色がわかります。
そのあとに単色で買い足せば十分です。
→ 迷わず始めたい人
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7-3. 片付けが面倒な人は紙パレットを選ぶ
片付けが面倒な人は、紙パレットを使うと続けやすいです。
油絵は、描くことより片付けが面倒に感じることがあります。
特に疲れている日や、短時間だけ描きたい日は、片付けが重くなります。
紙パレットなら、木製パレットより片付けの手間を減らせます。
道具を楽にすることは、サボりではありません。
続けるための工夫です。
私のように、疲れやすい人、片付けが面倒に感じやすい人は、最初から楽な道具を選んでいいです。
ペーパーパレット M No.2まとめ
- 油絵はゆっくり描ける画材
- ニオイと片付けは先に知る
- 最初は小さく始めればいい
油絵の特徴は、乾きが遅く、加筆や修正がしやすく、厚塗りや透明色の重ね塗りで深みを出せることです。
その一方で、画材代、ニオイ、後片付け、乾燥場所など、始める前に知っておきたい注意点もあります。
私も最初は、油絵の具を買えばすぐ描けると思っていました。
でも実際は、ペインティングオイルやブラシクリーナー、パレット、キャンバスなどが必要でした。
さらに、仕上材のニオイが苦手で頭痛になることもありました。
この経験から、油絵は「勢いだけで始めるより、特徴を知ってから小さく始めるほうがいい」と感じています。
ただ、油絵は初心者にとってハードルが高い画材ではありません。
乾きが遅いから、焦らず描けます。
失敗しても、拭いたり重ねたりできます。
少しずつ絵を育てるように描けます。
まずは、小さめのキャンバスと必要最低限の道具で始めてみてください。
最初の1枚は、上手く描くより「油絵ってこういう感じなんだ」と知るだけで十分です。
油絵は、急がなくていい画材です。
ゆっくり、自分のペースで始めていきましょう。
参考文献
- アトリエ・ブーレ「初心者の方向け 油絵具の使い方について詳しく説明します。」
- アート通信「油絵初心者におすすめの油絵具と油絵の描き方を詳しく解説」
- 世界堂「油絵に必要な物とは?道具の種類や選び方、使い方を解説!」
- ホルベイン「はじめて描く人の使い方【油絵具編】」
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